米国メディア Fox4NEWS.com によると、ことの顛末(てんまつ)はこうだ。
ある日 Chick-fil-A ハイウェイ280店に、“誰が見てもホームレスとわかる風貌”の男性が入って来た。男性は店にいたオーナーの Mark さんに向かって、ここで仕事をもらえないかと尋ねた。そうすれば食べる物を買うことができるから、と。
Mark さんは仕事を与えることはできなかったが、代わりに彼を店の中へと招き入れ、チキンサンドイッチとワッフルフライを提供したそうだ――もちろん無料で。さらに、男性が寒そうに両手をこすり合わせているのを見て、自分の手袋を使うようにと差し出したという。
食事を終え、手袋を受け取ったホームレスの男性は、そのまま店を去ったそうだ。
すべてはほんの数分の出来事だったが、店内にいたお客の一人がそのやりとりを写真におさめ、Facebook に投稿したことでこの話題はインターネット上を一気に駆けめぐり、世界で感動を呼ぶこととなった。ちなみに Mark さんは、まさか誰かがことの一部始終を目撃していたとは思いもしなかったと驚いているそうだ。
実はこの店、以前にも心温まる行動で注目されていた。町を猛吹雪が襲った日、車に閉じ込められてしまった何百人ものドライバーたちに、無料で食べ物を配って回ったというのだ。
日本でもおよそ1年前、大雪のせいで立ち往生してしまった人たちに、山崎製パンが無料でパンを配ったり、「伝説のすた丼屋」などが食料を無料提供したことが話題となった。困っている人がいれば、助ける。そこに見返りは求めない。この心は万国共通で存在しているのだと改めて気づき、何だか胸が熱くなる。
※画像はすべてイメージ/出典は Chick-fil-A 公式 Facebook ページ