とんかつ「まい泉」の定番メニュー「ヒレかつサンド」がリニューアルしたので食べてみました。パンがなめらかな舌ざわりになったということですが、果たしてどうでしょうか。
まい泉のヒレかつサンドは手軽に食べたい時の3切入り、しっかりとご飯にしたい時の6切入り、みんなでシェアしたい時、差し入れとして使いたい時の9切入りがあり、それぞれ価格は390円(税別、以下同じ)、780円、1,170円となっています。今回は3切入りに。
まい泉の商品説明文によると、パンをふわふわの状態でカットするため、従来の「波刃」と呼ばれるギザギザの刃から「丸刃」と呼ばれるツルツルの刃に新しく替え、パンの断面積を小さくして、なめらかな口あたりにしたとか。
見た目もレシピも特に変わらないものの、噛み締めてみればそのしっとりした食感が増しているとのこと。パンのカット面の断面積が小さくなることで水分の吸収が遅くなるため、口の中でのパサパサ感が少なく、噛めば噛むほどやわらかく溶けるのだそう。ソースの吸収も遅くなるためパン、かつ、ソースが適度な状態で保たれたままになるそう。
パンのカットを変えただけでそこまで違うものかとさっそく試してみます。やわらかくさっぱりした口あたりのヒレ肉が、パン粉の細かな衣に包まれていて、甘味のあるソースがしっかりしみています。パンはなるほど、ふわふわしっとり。パサつきを感じず、口の中ですぐ溶けてゆくのもうたい文句の通り。
とはいえ「まい泉のヒレかつサンドって、もとからこうだったよね」という気持ちは否めません。小腹が空いたときに直営店やスーパーのコーナーでつい手にとるちょっと贅沢な軽食、として以前から何度も食べていますが、完成度の高さは折り紙つきなものの、今回パンのふわふわしっとり感や、かつ、ソースとの味わいがさらによくなった、という印象はありません。ちょっと肩透かしですが、でもやっぱりヒレかつサンドは相変わらずおいしいのでした。