愛媛県のおいしいものを手軽に食べたり買ったりしたい。そんな時便利なのがアンテナショップ。東京・新橋の「香川・愛媛せとうち旬彩館」では伝統料理から特産品まで味わえて便利だ。
平日の昼でも人がたくさん
場所はJR新橋駅の銀座口を出てすぐの「新橋マリンビル」。愛媛県と香川県が共同で手掛けており、店内に入るとグリーンの札のある香川のコーナーと、オレンジの札のある愛媛のコーナーがきれいに分かれている。
訪れたのは平日昼休みの時間帯だったがお客は多く、レジには列ができていた。物販に気を引かれるがお腹が減っているのでまず2階のレストラン「かおりひめ」へ。
階段を上がってみると1階よりさらに混んでいる。完全に人気ランチスポットだ。メニューをみると香川と愛媛の伝統料理が手頃な価格で食べられるもよう。1日限定50食という「鯛めしとミニうどん」を注文する。価格は880円(税込)だった。
「鯛めし」最高!
満席なのにそれほど待たず料理が到着。まずミニうどんから試す。コシのしっかりした食べごたえのある麺に、おダシはカツオが利いているのにさっぱりして、おすいものみたい。あっとういう間に平らげた。
次は鯛めし。お米を箸で運ぶと一口ごとに鯛が香って、風味がムンムンする。魚のかたちはどこにも残っていなくて、いかにもしゃれた炊き込みご飯という見た目なのに、すごく鯛を食べている、と実感する。こちらもすぐ完食した。ちなみに今の時期、お米は愛媛の西予市産「宇和米」を使っているとのこと。
すっかり満足したところで、小鉢の冷やっこが残っているのに気づく。どうしようかと視線を泳がせると、お好みでかけられる調味料に面白いものを発見。愛媛の特産品「大洲のたまり醤油」とのこと。濃厚な味を想像したが、お豆腐にかけてみるとそこまで味の濃さは感じなかった。ただうまみがあり、薬味のおろしショウガとてもよく合う。
おみやげに大洲の「志ぐれ」
腹ごしらえはすんだので、1階に戻り特産品を見て回る。目移りするほど色々なものがあるが、野菜コーナーは産地が豪雨にあった影響で入荷が遅れているものもあるとのこと。
では別のものにしようと、大洲の和菓子「志ぐれ」を買う。ユズやクリ、ヨモギなど地元の食材が入ったさまざまな種類があり、価格はどれも百数十円で手頃。
食べてみると、モチ菓子とヨウカンの中間のような味わい。ねっとりしているが、甘味は控えめ。丸のまま入った小豆の歯ごたえがよいアクセントになっていた。濃いお茶が欲しくなる。おすすめのフレーバーは「柚子しぐれ」。ガツンとユズの香りがして、ワイルドな柑橘のおいしさが楽しめる。
食べてよし買ってよしの「香川・愛媛せとうち旬彩館」だが8月中旬からリニューアルのため休館予定。10月初旬の再開まで待てない人はこの夏のうちに足を運んでみるのもよいかも。
住所:東京都港区新橋2-19-10