栗蒸しようかんはお好きですか?
栗蒸しようかんはお好きですか?

無性に“栗蒸しようかん”が食べたくなることってありますよね。私(筆者)もつい先日ありました。もはや魂レベルで栗蒸しようかんを欲していました。

そんな私の魂の叫びが届いたのか、知人からお土産に栗蒸しようかんをいただくことに。「ラッキー」ぐらいの軽い気持ちでひと口ほお張った瞬間…あまりのおいしさに気絶しかけました。


30年生きてきて、こんなにおいしい栗蒸しようかんに出会ったのは初めて!それが、春華堂の「栗むし羊羹」(税込1,188円)です。

春華堂の「栗むし羊羹」
春華堂の「栗むし羊羹」

北海道産小豆のこしあんに、職人が1粒ずつ手むきして3日間じっくりと自家製の蜜に漬け込んだという国産の“新栗”を合わせて蒸し上げてあるそう。長さを測ってみると16センチほど。栗がたっぷり入っていることもあってか、手に持ってみると驚くほどずっしりとした重みが感じられます。

ずっしり重くて食べごたえありそう!
ずっしり重くて食べごたえありそう!

ほのかに赤みを帯びた茶色いボディに、夜空にきらめく星たちのごとく黄金色の栗が粗く砕かれてゴロゴロと練り込んであります。ちなみにこれ、1本1本手づくりなので、それぞれが“世界にひとつだけ”の模様なんだとか。そう言われるとますます特別感ありますよね。

この世に2つとない栗模様
この世に2つとない栗模様

食べるとまず驚かされるのが、その口どけ。ようかんにありがちなペタペタとした食感や、寒天っぽいつるんとした口あたり(それもそれで好きなんですけどね)がありません。噛むともっちりしていて、栗はふっくらやわらか。舌の上でほこほこっと崩れる繊細な口どけは、まるで小豆を結晶化してまた寄せ集めたかのよう。

「蒸し」ならではの口どけがたまらない
「蒸し」ならではの口どけがたまらない

そして、何とも上品で洗練された味わい。食べるとすぐ甘いのではなく、噛めば噛むほどあふれ出る小豆の素朴な甘さと、新栗のほっくりとした甘さが口の中に秋を呼び込みます。もう永遠に舌の上においておきたくなるほどおいしい…!

なんて深い味わいなのかしら
なんて深い味わいなのかしら

この栗むし羊羹、悲しいかな東京近郊では販売されていないため、手に入れるには静岡県まで買いに行くか、もしくはオンラインショップで取り寄せるというのが筆者に与えられた選択肢。しかも確認したところ、販売は11月30日までの期間限定だそう。つまり秋だけみたいです。ということは、あと50年生きるとしても残り50回しかこれを食べられるチャンスはないのか…辛すぎる…。

今後の人生におきましても、できうる限り栗むし羊羹を食べていきたいと思います。ぜひみなさまも一度はこの味を体験してみてくださいね。