麺屋いろはは、巨大野外ラーメンイベント「東京ラーメンショー」で5度の優勝経験を持つ、富山県の実力店です。筆者も食べたいと思い続けていたものの、なかなか機会に恵まれず…。そのラーメンをついに食べられる機会がやって来た! えん食べ編集部はプレオープンに潜入して、食べて来ました。
レストランフロアは、建物の8階。「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」と銘打ち、30店舗が出店します。今回は第1期として13店舗が登場。11月20日には第2期として17店舗がオープンする予定です。
さて、麺屋いろはは、エスカレーターの横、エレベーターを降りてすぐのところにあります。「富山ブラック」と書かれたちょうちんやのれんが目印。店頭にある券売機で食券を購入してから、店内に入ります。カウンター席もテーブル席もありますよ。
いただいたのは、基本形の「富山ブラックらーめん」(850円)です。運ばれてきた器を見ると、本当にスープが真っ黒! 黒色のれんげが同化するくらい真っ黒…。チャーシュー、メンマ、のり、ネギをのせ、コショウをかけて仕上げられています。
器からただようのは、濃厚な煮干しの香り。気になる真っ黒スープをひとくち飲んでみると、見た目に反して醤油からさも塩からさもなく、魚介のだしが効いたあっさり味でした。そのなかでも、やはり煮干しは印象的。えぐみはなく、しっかりと旨みを主張してきます。
一方で、醤油らしいコクもあって、口あたりがまろやか。普段は塩分が気になってスープを飲み干せない筆者も、ついゴクゴクと飲んでしまいました。カラダにすっとなじんでいくような気がして、止まらなくなるのです。みそ汁を飲んでほっとする感覚に近いかもしれません。
この黒色は、魚介を原料とする「魚醤(ぎょしょう)」由来なのだとか。それと、富山湾でとれる魚、野菜や鶏を煮込んで仕上げているそうです。
ややもっちりとした麺は、スープを吸ったところもまた、美味。するすると胃におさまっていきます。あっという間に完食。ごちそうさまでした。
トータルでみると、とんがった味ではないけれど、また食べに行きたくなる味わいでした。近所にあったら通いつめそうです。現在、都内でこのラーメンが食べられるのは、ヨドバシAkibaだけ。気になる方はお試しあれ!このほか、富山湾の特産品を使ったもうひとつの看板メニュー「白エビ塩らーめん」などが楽しめます。
ちなみに、このレストランフロアには、世界のクラフトビールを楽しめる「クラフトビールタップ」をはじめとする“酒場”が集まるゾーンがあったり、カフェメニューや丼ものなどが注文できるフードコートのようなエリア「ライブフードマーケット」があったりと、さまざまなシチュエーションで利用できる店舗が集められています。
実は、クラフトビールタップで飲んでから、いろはを訪れた筆者。酔ったカラダに黒いスープがしみわたっていく…シメのラーメン、最高です。