ローソンの店頭で、いまや当たり前の存在となった「からあげクン」。これまでに販売された味は150種類を超えました。

そんなからあげクン歴代フレーバーのうち、15種が食べ放題、かつ、ヤッホーブルーイングが通販限定で販売しているクラフトビール「月面画報」(10月6日からローソンでも販売)が飲み放題となるイベントが都内で開催されました。15種類も同時に食べられるなんて、社員でもそうそうない(むしろ全くない)という貴重な機会。えん食べ編集部も“からあげクン三昧”に参加してきました。

うひょ~!「からあげクン」が食べ放題!!
うひょ~!「からあげクン」が食べ放題!!

◆30年の歴史を振り返る

からあげクンが初めて店頭に並んだのは1986年。来年で30歳を迎えるご長寿商品です。まずは、その歴史を振り返りつつ、期間限定味を見ていきましょう。

1986年、英字新聞風のパッケージに入った「レギュラー」がデビュー。5個入りのほか、9個入りや25個入りもあったそうです。次いで1988年に「レッド」が発売され2味体制に。2003年に「チーズ」が登場したことで3味体制となりました。この間、第3の味となる期待を背負って登場した「カレー」(1994年)が「店内がカレー臭い」との苦情を受けて姿を消したり、モモ肉を使った「スーパー」(2003年)が発売されたけれどジューシーさが受け入れられなかったりと、紆余曲折があったそうです。このあたりのからあげクンを食べたことがあるという方、読者の中にいらっしゃるでしょうか。

このデザイン、覚えている方はいますか?(提供:ローソン)
このデザイン、覚えている方はいますか?(提供:ローソン)

2006年にはご当地フレーバー7種の販売とともに総選挙が実施され、1位となった関東の「ねぎ塩」が全国販売されました。2007年の同総選挙では近畿の「柚子ポン酢」が一番人気。2013年は中部の「世界の山ちゃん 幻の手羽先風味」が大きな話題となりました。ちなみに、この味は歴代の期間限定フレーバーのなかで売り上げ1位なのだそうです。

2010年には初の“具入り”味「ベーコンビッツ」が登場。2011年以降は、ほぼ月がわりで期間限定フレーバーが発売されることとなります。そして2012年、100種類目を記念して発売されたのが「からあげクン?味(ハテナあじ)」。「食べるまで味が分からない」というトンデモな企画商品、ローソン社内でも5人ほどしか“正解”を知る人はいなかったそうです。(カルボナーラ味でした!)

このあたりは記憶にあるかも(提供:ローソン)
このあたりは記憶にあるかも(提供:ローソン)

2014年、焼印つきの“レアからあげクン”がこっそりと(?)登場しました。現在でも1,000個に1個の割合で入っており、このうち半分くらいは「キングからあげクン」なのだそうです。筆者はどちらにも出会ったことがありません!

ちなみに、会場で参加者100人に尋ねたところ、「これまでに10種類以上食べたことがある」人ですら10人ほど。「からあげクンを食べたことがない」人も3~4人いました。みなさん、意外と食べていないのですね。

◆定番に入れてほしい味TOP3

イベントでは、15フレーバーが特別に再現され、“食べ放題”で提供されました。ひとりあたり約1.5kg分用意されたというからビックリ。みなさん、次々とお皿に放り込んでいきます。

カンパ~イ!
カンパ~イ!

当日提供されたフレーバーは次のとおり。博多明太マヨネーズ味、柚子ポン酢(一味入り)味、中津しおダレ味、宇佐しょうゆダレ味、広島レモン味、幻の手羽先風味、オマール海老のロースト風味、クワトロフロマッジ味、渡り蟹のトマトクリームソース味、深谷ねぎ味、でからあげクン 4種のペッパー味、餃子味、ハワイアンバーベキュー味、トムヤムクン味、ゆず塩味(順不同)。

えん食べ編集部は全種を食べ比べ、独断と偏見による“定番に入れてほしいフレーバー”3選を選んでみました。でからあげクン 4種のペッパー味は早々になくなってしまったため、記憶を頼りに順位付けしています。

(見た目が、ぜんぶ、一緒、…)
(見た目が、ぜんぶ、一緒、…)

1位「深谷ねぎ味」:ネギをいためたような、絶妙な香り。薬味好きな筆者にはガッツリと刺さりました。どんなお酒ともよく合いそう。

2位「幻の手羽先味」:さすが人気店監修の味、文句なしにウマイ!ピリ辛な味付けに手が止まりません。歴代で売り上げ1位というのも納得。

3位「ゆず塩味」:広島レモンやゆずポン酢もおいしかったけど、果実の香りが主張しすぎず、でも爽やかにまとめられていました。近畿限定で販売されたそうです。

番外:9月15日に発売された新作「焙煎ごまマヨネーズ」もかなりオススメです。“焙煎”と名がつくだけあって、香ばしいゴマの香りが何ともいえません。貴重な国内産(鹿児島県)のゴマを使っているそうですよ。

ピックはスタッフの手作り!
ピックはスタッフの手作り!

なお、会場で最も人気だったのは「トムヤムクン味」(2015年8月発売)でした。エスニック人気のたまものか、女性の参加者が多かったからか…。

◆クイズ大会も大盛り上がり

イベント後半ではクイズ大会も開催され、「藤子・F・不二雄キャラクターズフェアのときに発売された味(正解は「磯辺焼き風味」)」といった過去の限定味に関する問題などが出題されました。続々と脱落者が出るなか、なんと8問目で優勝が決定。優勝した女性はものすごい“からあげクンマニア”かと思いきや、「食べるのは半年に1回くらい」なのだそう。イベント前半で紹介された内容の記憶を頼りに回答したそうです。

「からあげクン」のぬいぐるみがプレゼントされました
「からあげクン」のぬいぐるみがプレゼントされました

ちなみに、用意されていた問題は全10問。残る2問も披露されたのですが、最後の問題は「開発担当 東條の一番好きなからあげクンは何味?」。…これは分からん!と会場も大いに盛り上がる(?)なか、王者は勘で回答、見事全問正解を達成してしまいました。強力な“運”の持ち主でもあったようです。

みなさん、思い出の味などありましたか?今後はどんな味が登場するのでしょうか。これだけの味があると、出尽くしたように思ってしまうのですが、果たして。

お土産の紙袋には、からあげクンプリントのリボンがついていました。  芸が細かいぞローソンさん!
お土産の紙袋には、からあげクンプリントのリボンがついていました。
芸が細かいぞローソンさん!