筆者にとって「ゆかり」とのもっとも古い思い出は、おそらく小学校の給食に登場し、クラス中の男女から人気を集めていた「ゆかりごはん」かと。私も大好きで、よくおかわりしていました。
そんな「ゆかり」がカップ焼そばになったというから気になる!さっそく編集部でも食べてみることに。
まさに「三島のゆかり」のパッケージにそっくりなムラサキ色の封を開けると、中にはかやくと味付け用の調味たれ、そしてふりかけが入っていました。このふりかけに「ゆかり」が含まれているようです。
かやくと麺をお湯で戻し、3分後。しっかり湯切りしてから、たれと「ゆかり」入りふりかけをまぶし、全体を混ぜ混ぜ。麺の表面についた水分を吸ってしっとりしてきた「ゆかり」からは、赤しその爽やかな香りがふわりと漂います。
「ゆかり」をまとった中太麺を口へ運ぶと、さりげない塩味と酸味、赤しその風味が流れ込んできました。アクセントにごまの香ばしさも生きています。かつおだしのたれが薄めの味付けなので「ゆかり」の味を邪魔しません。これは紛れもなく「ゆかり」味のカップ焼そば!
――が、給食のゆかりごはんに心奪われたあの日から「ゆかり」ファン歴20年以上の筆者にとっては心なしか「ゆかり感」が足りない気も…。とてもおいしいのだけれど、あとちょっとだけ足したい。というわけで、「ゆかり」を買ってきてドサッと追加投入してみました。
全体的に、だいぶ濃いムラサキ色になった塩焼そば。食べる前から、先ほどよりも(当然ながら)強めの「ゆかり」が香ってきます。
しっかりと「ゆかり」を麺に絡ませ口に入れた瞬間、赤しそ風味と酸味がガツンと襲い掛かってきました!普段の「ゆかり」はあんなにも上品で、一歩下がってご飯のおいしさを引き立てる“やまとなでしこ”なのに、今日の「ゆかり」はまるで女豹(メヒョウ)。ぐいぐい攻めてくるこの感じ…嫌いじゃないよ!
追加したことでなかなか濃い味に仕上がった“ゆかり焼そば”ですが、やはり「ゆかり」の中毒性はすごい。もうひと口、あとひと口が止まらなくなり、結局最後まで食べきってしまいました。ただしご存知のとおり「ゆかり」にはそれなりに塩分も含まれているので、入れ過ぎるとかなりしょっぱくなってしまいます。塩分のとりすぎは体にもよろしくないので、追加したい人はほどほどに。何より、追加するまでもなくおいしいですからね。