目玉焼きには「醤油」と「ソース」、どっちをかける派?とは古今東西、幾度となく論争が繰り返されてきたトピックですが、そのブランドまで気にしたことがある人は少ないのでは?

買い物お役立ち情報サイト「RECEIPO(レシーポ)」は全国の男女を対象に、「ソースといえばどこのブランド?」というアンケート調査を実施。全国ご当地ソース人気ランキングを集計し、その結果を公開しました。

みなさんの家にあるソースは、どこのブランド?
みなさんの家にあるソースは、どこのブランド?

● 好きなソースブランド、全国1位は「ブルドック」

1位:ブルドックソース(40.6%)
2位:オタフク(28.5%)
3位:カゴメ(11.9%)
4位:イカリソース(7.0%)
5位:コーミ(4.2%)

もっとも票を集めたブランドは、明治時代に東京で創業したブルドックソース。渋い表情のブルドッグ犬が描かれたあのロゴは、関東人なら誰しも目にしたことがあるのでは。筆者もソースを買うときに、まず手に取るのはブルドックの「中濃ソース」です。

おなじみブルドックソース  (画像出典:ブルドック公式ホームページ)
おなじみブルドックソース
(画像出典:ブルドック公式ホームページ)

これに続くのが、広島県広島市に本社を置くオタフクのソース。全体の3割近くの票を得ています。とろみのある「お好みソース」は、家庭でお好み焼きをつくるときに欠かせませんよね。筆者もお好み焼きパーティーを開催するときには絶対これです。

3位には「ケチャップだけじゃないぞ!」とばかりにカゴメが、4位はブルドックの子会社のイカリソースがランクイン。そして、「こいくちソース」が有名なコーミが5位に食い込みました。

しかし全体の4割を占めるとは、こりゃブルドックの独り勝ちか――と思いきや。

● エリア別に見ると、好みの違いが歴然

全国1位は確かにブルドックなのですが、実は都道府県別に見てみると、東西で好みがくっきり分かれることが判明。北海道~長野県の東日本ではブルドックがダントツ人気なのに対し、滋賀県~九州エリアの西日本では俄然オタフクが支持を得ていたそうです。

最近のオタフクソースってこの形なんだ  (画像出典:オタフク公式オンラインショップ)
最近のオタフクソースってこの形なんだ
(画像出典:オタフク公式オンラインショップ)

また、愛知県、岐阜県、三重県の3県ではコーミが一番人気。同社は愛知県に本社を置くブランド。代表商品であるこいくちソースは、濃厚な味を好む中京地区の人たちの味覚を追求して生まれたものなんだとか。なるほど、中部エリアで愛されているのもうなずけますね。

昔から愛されてきたご当地ソース  (画像出典:コーミ公式サイト)
昔から愛されてきたご当地ソース
(画像出典:コーミ公式サイト)

さらに、福井県と富山県の北陸2県と静岡県ではカゴメが1位。全国4位のイカリは、和歌山県、徳島県、佐賀県、宮崎県、沖縄県など西日本エリアの一部で、オタフクをおさえて一番人気だったそうです。

なお、広島県では「トリイソース」、兵庫県では「ばらソース」、大阪府では「ヘルメスソース」も票を集めていたとか。恥ずかしながら、関東出身の筆者はどれも存じておりませんでした…!

ちなみに、山口県出身の編集部スタッフは「家庭の食卓や定食屋に置いてあるのは、いつもイカリソースだった」と言っていました(ひと昔前)。目玉焼きやキャベツの千切り、イモの天ぷらなど、何にでもイカリソースをかけて食べていたそう。もはやソースというより調味料のジャンルのひとつと呼べるくらい身近なもの、だったんだそうです(あくまで個人的な意見です)。

イカリソースのラインナップの一部  (画像出典:イカリソース公式サイト)
イカリソースのラインナップの一部
(画像出典:イカリソース公式サイト)

● まとめ

今回の調査をまとめると、東日本ではブルドックソース、西日本ではオタフクソース(一部エリアではイカリソース)、中部エリアではコーミのソースが主流。ただし筆者のまわりの人(主に西日本出身)にも意見を聞いてみると、料理によって使うソースを変えている、という人が多いようです。また、世代によっても多少意見は分かれるみたい。

調味料ひとつでここまで地域性が出るとは、ソースの世界って奥深いですね!「ソースといえば、どこのブランド?」という質問に答えてもらうだけで、その人の出身エリアがかなり特定できちゃうかも?ぜひ、まわりの人にも聞いてみて!