アメリカンレストラン「ハードロックカフェ」の国内6店舗に、各地の“ご当地グルメ”をイメージしたオリジナルハンバーガー『ローカルレジェンダリーバーガー』が登場。7月13日から8月31日までの期間限定で販売されています。

たとえば、六本木にある東京店では“WAGYU(和牛)”を使ったカツレツバーガー「WAGYUバーガー」を、上野駅東京店では、江戸の郷土料理として知られる“天ぷら”をバンズでサンドした「お江戸かき揚げバーガー」を、それぞれ提供中。


和牛カツレツのハンバーガー…だと?
和牛カツレツのハンバーガー…だと?

ザ・アメリカンなメニューを提供するイメージの強いハードロックカフェで、和牛やかき揚げを使ったハンバーガーが食べられるとは…!どんな仕上がりになっているのか気になったので、某日のランチタイムを使い、東京都内の2店舗へ食べに行ってみることに。

●東京店(六本木)「WAGYUバーガー」 2,980円(税別、以下同じ)

いまや世界的ブランドとなった「WAGYU(和牛)」を使ったカツレツを、たっぷりの野菜とともにバンズでサンドした、ボリューム満点のハンバーガー。プレートにはホクホクのフライドポテトをたっぷり盛り付けて提供されます。

どーん!安定のボリューム!
どーん!安定のボリューム!

外はサクッと、中はふかふかに焼き上げられたバンズに挟まれているのは、ベビーリーフ、グリルドオニオン、和牛カツレツ、千切りにしたキャベツとニンジン。上下のバンズには、ツンとすっぱ辛い粒マスタードマヨネーズが塗られています。

真横から見ると分厚さがわかるね
真横から見ると分厚さがわかるね

分厚いカツレツは、ナイフを入れただけで衣の食感のよさがわかります。そしてこの衣に包まれているのが、ミンチではなく、なんと手でそぎ落としたという細長いお肉!それもたっぷり180g分、ぎっしり詰まっているそうな。

こんな贅沢あっていいのか!
こんな贅沢あっていいのか!

ほお張ると、まずは程よくキメの粗い衣が「ザクザク」と「サクサク」のあいだくらいの絶妙な食感で迎えてくれます。さらに中に包まれた肉は、期待を裏切らない柔らかさとジューシーさ!赤身と脂身のバランスもよく、噛むほどにほとばしる肉汁からは、塩で引き立てられたうま味と脂の甘みがしっかりと感じられます。ミンチじゃないので、歯ごたえも衣に負けていません。

衣の中から解き放った途端、とめどなくあふれ出る肉
衣の中から解き放った途端、とめどなくあふれ出る肉

また、グリルドオニオンは分厚いのにトロットロに柔らかくて、香ばし甘い、理想の焼き加減。ナイフがなくても切れるくらいです。さらにシャキシャキの野菜たちが、肉肉しいバーガーに爽やかかつフレッシュな印象を与えます。

ちなみにこれ、そのままかぶりつく用のバーガー袋ももらえるのですが、大きさも高さも重さもあるので、潔くナイフとフォークを使ってじっくり味わうのが良いかと。

●上野駅東京店「お江戸かき揚げバーガー」 1,980円

江戸といえば、天ぷら(かき揚げ)。というわけで、具だくさんのかき揚げと、180gのビーフパティを重ね(!)、レタス、トマトとともにバンズで挟んだ一品がこちら。パティには海苔の佃煮を加えたソースが塗られ、その上からとろけるチーズをかぶせてあります。また、プレートには別添えで“天つゆのジュレ”が付いてくるので、お好みでかき揚げにトッピングして食べるんだそう。

なんだか味にばらつきが出そうな組み合わせだけど…どうなのかしら
なんだか味にばらつきが出そうな組み合わせだけど…どうなのかしら

こちらも手づかみで食べるのはハードルが高そうなので、ナイフとフォークでいただきます。

ビーフパティは厚さ2センチほどもあり、これだけで相当なボリューム感。ナイフを入れた瞬間、肉汁があふれ出してきました!ふわっと柔らかな口あたりながらも、噛むほどに上下の歯を狂喜乱舞させる、ニク(肉)い弾力。まさに柔と剛をあわせ持った最強の食感です。

また、肉とチーズのあいだに挟まれた佃煮ソースが威力を発揮し、海苔の香ばしさと磯の風味がほんのり。塩(潮)もしっかり効いて、肉のおいしさを引き立てます。

見た目にはわからないけれど、確かにそこにいる
見た目にはわからないけれど、確かにそこにいる

そして、サクッと揚げられたかき揚げには、プリプリの海老とシャキシャキの玉ねぎやニンジン、ほっくりとした枝豆がたっぷり!とにかく具がごろごろ入っているので食べごたえ満点です。だしの効いた天つゆジュレをのせて、衣にじんわり染みてきたところを食べるとまた絶品。

天つゆジュレをかけても、厚みがあるのでベチョっとしない
天つゆジュレをかけても、厚みがあるのでベチョっとしない

このかき揚げとビーフパティを同時にほお張ると、サクサクとしたかき揚げの香ばしさ、玉ねぎの甘み、海老の食感、とろけるチーズ、海苔の塩気、ビーフパティのジューシーなうま味…などなど、いろんな味と食感が口の中でごっちゃ混ぜになるのですが、不思議とカオスにはなりません。むしろみんなが手を取り合って、お江戸かき揚げバーガーというひとつの作品を完成させているのです。

見事な和洋折衷!
見事な和洋折衷!

●アメリカ料理の中に、日本のプライドを見た

2つのメニューを食べて思ったのは、ハンバーガーの中にいても和牛は和牛だし、かき揚げはかき揚げということ。アメリカンな仕立てにも埋もれてしまうことなく、かき揚げに至っては、分厚いビーフパティにも引けをとらない存在感。その姿に、侍のプライドを見た気がします。

ちなみに『ローカルレジェンダリーバーガー』のコンセプトは、「日本各地の“おいしさ”を再発見できる」というもの。まさに今回、私たちが誇るべきご当地フードのおいしさに改めて気づくことができました。

なお、東京以外の店舗では、以下のとおり各店1種類ずつ“ご当地バーガー”が販売されています。どれもこれも、なかなかエッジィなラインナップ。

横浜店「SUKIYAKIバーガー」 2,480円
大阪店「串カツバーガー」 1,980円
ユニバーサル・シティウォーク大阪「恵方巻きバーガー」 2,080円
福岡店「博多ラーメンバーガー」 2,280円

SUKIYAKIバーガー(左上)、串カツバーガー(右上)  恵方巻きバーガー(左下)、博多ラーメンバーガー(右下)
SUKIYAKIバーガー(左上)、串カツバーガー(右上)
恵方巻きバーガー(左下)、博多ラーメンバーガー(右下)

世界で親しまれているハンバーガーに、日本のローカルフードを組み合わせたユニークなメニュー。地元の人はもちろん、外国人観光客からも喜ばれそうです。海外から友人がやってくるときには、和を感じさせるローカルレジェンダリーバーガーでおもてなし、なんてのもいいのでは?