今回えん食べ編集部が噂を聞きつけた「串にささった食べもの」はサンドイッチ!「串サンド」という名前で、西荻窪のサンドイッチ店「Yappy Birth(ヤッピーバース)」で提供されているそう。喫茶店などのサンドイッチにピックが刺さっていることはありますが、それとはどうも異なる様子。気になったので、食べに行ってみることに!
■西荻窪「ヤッピーバース」にやってきました
JR 西荻窪駅南口から、「すずらん通り」を通って徒歩3分ほど。
白い外壁に白いテント、入り口の赤いマットが目印。店頭にはメニューボードも掲げられています。
お店に入ると最初に目に飛び込んでくるのは、ショーケースのわきに立てかけられた特大サイズの「串サンド」と思しき模型。
カラフルな壁の店内には、サンドイッチなどの入ったショーケースのほか、イートイン席も設けられています。
ショーケースの中には串サンドの見本が並んでいます。野菜、パン、ハムやカツなどが交互に串に刺さり、見てるだけでも楽しくなるカラフルさ。名前も「将軍」「ボム」など変わった名前のものばかりで、オーダーするにもわくわくしてしまいます。
串サンドにはそれぞれ3種から選べるチーズソース付き。タルタルチーズ、バジルチーズ、ピザチーズが用意されています。
デザートには、フルーツをサンドした「フルーツ串」も!
そのほかロールパンのサンドイッチ、ドリンクメニューも充実しています。
■イートインで串サンドを注文
オーダーは迷った末、串サンドから「将軍」「ボム」「フリル」(各250円)、フルーツ串から「アン(イチゴ)」(250円)、ロールパンサンドから「鴨肉のタルタルチーズサンド」(320円)に決定。飲み物はアイスカフェラテ(300円)にしました。
■これが串サンドだ!
ひとつの皿に串サンドが並んだ姿は、まるで焼き鳥のよう。
ソースは3種類を各1つずつお願いしました。写真左からタルタルチーズ、ピザチーズ、バジルチーズで、すべて手づくりしてパックに詰めているそう。
◆串サンドその1 将軍
一番人気という将軍。醤油梅からあげ、プチトマト、大根&ニンジンのなます、きゅうりのスライス、パンが串に刺されています。和風の具材だから将軍なのでしょうか。
ソースはタルタルをチョイス。
唐揚げは、大口あけてひと口という串に刺すにはベストな大きさ。噛むとジューシーな肉汁があふれ、さっぱりシャキシャキとしたなますと相性抜群です。タマゴと玉ねぎたっぷりのタルタルチーズソースも加わり、食べ応えはかなりのもの。
パンは食パンではなくタマゴの染み込んだフレンチトースト。中はふんわりながら表面は噛みごたえがあり、しっかり味付けられた唐揚げと一緒に食べても「あれ?パンどこ?」とはならない頼もしさがあります。
◆串サンドその2 フリル
女性に人気というフリルは、プチトマト、ハム、きゅうり、レタスで構成されています。ひらひらとしたレタスやハムが、まさにフリルのよう。
ソースはさわやかな緑のバジルチーズソースをチョイス。
フレッシュな野菜&ハムというサンドイッチの定番の具材は、フレンチトーストにもばっちりマッチ。そのままではさっぱりしすぎるところにバジルチーズソースが加わり、コクと食べ応えがアップしています。
◆串サンドその3 ボム
子どもに人気というボム。具材はカレーメンチ、レタス、プチトマトです。
ソースはこれまた子供に人気というピザソースにしてみました。
サクサクとした粗い衣のカレーメンチは、小さくても肉のうまみたっぷり。スパイシーな風味ながら辛さはほとんどなく、子どもに人気というのも納得です。コクと甘みのあるピザソースは玉ねぎがたっぷり使われたタルタル仕立て。メンチと合わせてもクドくなりすぎず、むしろクセになる味わいに仕上げられています。
◆バターロールサンド 鴨肉のタルタルチーズ
5月の限定メニューながらバターロールサンドの中で1番の人気商品だそう。
切れ目の入ったロールパンに鴨のロースト、タルタルチーズソースと大根&ニンジンのなますが挟まれています。
厚みがありながらもやわらかな鴨肉は、ふわふわのロールパンとともになめらかに口どけます。なますが酸味で全体の味を引き締めるとともに、シャキシャキとした食感でアクセントに。人気のため続行を検討中とのことで、ぜひ6月以降も続けてほしい一品です。
◆フルーツ串 アン
デザートにはフルーツ×生クリームの串サンドもあります!
イチゴとパンが交互に串に通され、トッピングにはたっぷりの生クリームとチョコスプレー。パンはライ麦&ほんのりビターなココアパウダー入りのフレンチトーストです。
ジューシーなイチゴに生クリーム、フレンチトーストで、まるでケーキのような味わい。生クリームはメープルシロップによるしっかりした甘みがつけられています。串という形のせいか、手にしたら一度に食べ終え次を欲してしまう、危うい魅力を持った一品。
■もっと知りたい串サンド
おいしくて楽しい串サンドたち。その生まれなど気になったことを、店長の渥美さんに聞いてみました!
◆串サンドのアイデアはどこから?
えん食べ:串サンドの生まれたきっかけを教えてください。
渥美さん:「普通のサンドイッチを作っていると、具材が半端に余ったり、切れ端が出たりするんです。ある時それを片づけようとして菜箸に次々刺したら、その形が面白く思えて。それが串サンドを思いついたきっかけです」
◆なんでフレンチトーストなの?
えん食べ:どうして普通のパンじゃなくてフレンチトーストが使われてるのでしょうか。
渥美さん:「串サンドはパンをひと口サイズに切るので、普通の食パンだと乾燥してしまうんです。タマゴに浸して揚げることで、乾燥せず中をふっくら保つことができます。また、パンも色が付いていた方が見た目に楽しいからというのもあります」
◆子どもからの人気は?
えん食べ:串サンドの「ボム」は子どもに人気とのことですが、お客さんには子ども連れの人が多いのですか?
渥美さん:「はい。やはり見た目に惹かれるらしく、目を輝かせながら入ってくるお子さんが多いですね。親御さんには『これだと子どもが野菜を食べる』と言っていただいたり、ご予約の際にこっそり野菜多めでオーダーをいただいたりしています」
渥美さん、ありがとうございました!
◆まとめ
串サンドはどれも、可愛いだけじゃなく確かなおいしさを持つ実力派。ボリュームのある具とフレンチトーストにより、食べ応えも見た目以上でした。見た目も華やかなので、ピクニックなどに持参すると、子どもはもちろん、大人からも注目間違いなし。今後の種類展開も楽しみな、ヤッピーバースの串サンドでした。
店舗所在地は東京都杉並区荻窪5丁目17番7号 賛久ハイツ102。営業時間は12時から19時で、日曜定休。
※表記価格は全て税込