先週末、“コーヒー界のアップル”の異名をもつブルーボトルコーヒーが、日本国内2店舗めとなる「青山カフェ」を東京・南青山にオープンしました。ここでは、1杯ずつ丁寧に淹れてくれるコーヒーはもちろん、清澄白河店にはない青山カフェ限定のフードメニューも味わえるとか!

青山カフェ限定メニュー、食べてみたい!
青山カフェ限定メニュー、食べてみたい!

グランドオープンから数日後、遅ればせながら筆者もお店へ足を運んでみました!清澄白河店では300人の行列ができるのを目の当たりにしましたが、青山カフェには果たしてどれほどの人が並んでいるのでしょうか…?


平日の開店(10時)前、9時20分ごろお店へ行ってみると、まだゲートが閉じられたまま。ふと見ると、「並ぶべき場所はここではない」旨が書かれた張り紙を発見!なるほど、行列はどうやらお店から1分ほど歩いたところの国道246号線沿いにあるようです!

開店前はゲートが閉じられています
開店前はゲートが閉じられています

親切な張り紙
親切な張り紙

緊張しながら向かうと…なんと並んでいる人数は7人!清澄白河店の行列を見ていただけに2時間くらい待ち時間を覚悟していたのですが、これはラッキー!!

ここに並びます
ここに並びます

というわけで9時20分すぎ、筆者も最後尾につきました。これなら開店と同時に店内へ入れることは確実。こうなってくるともはや戦う相手は行列ではなく、凍てつく寒さです。

この日は一段と寒かったんだ…
この日は一段と寒かったんだ…

とはいえ、さすがは世界が大注目のブルーボトルコーヒー。10分、20分と待つうち次第に人が増え、開店時間の5分前にはざっと30人のお客さんが列を連ねていました。この日は女性同士で訪れるお客さんが多い中、一人で並んでいる男性や、子ども連れのお客さんの姿も。

いよいよ10時となり、お店が開きました。筆者も第1陣として入店成功です!

店内に足を踏み入れると、オープンカウンターからスタッフのみなさんが笑顔で「おはようございます!」。早くも見せてくれた素敵な接客に、一瞬にして心をわしづかみされました。

スタッフさんがカウンターの向こうから元気にあいさつしてくれます
スタッフさんがカウンターの向こうから元気にあいさつしてくれます

まずはカウンターで注文します。筆者はシングルオリジンのドリップコーヒー(550円・この日のお豆はパプアニューギニア産)のほか、青山カフェ限定のメニュー「ベニエ」(600円)と「ポーチドエッグ トースト」(850円)をチョイス。

ここで、「ご注文の品ができたらお呼びしますので」と、名前を聞かれます。なんだか外国のカフェみたい!と嬉しくなってしまったのですが、シャイな私はフツウに苗字を伝えてしまいました…次回は思い切って下の名前を伝えてみようかな。

さて、注文を終えて支払いを済ませたら、席へ。

フロアが広い青山カフェは、客席数も多い
フロアが広い青山カフェは、客席数も多い

フロアは広々として、大きな窓からは明るい陽射しが穏やかに差し込む開放的な空間。店内にはテーブル席やソファタイプの席のほか、一人用のテーブル席も。これ、筆者のような“おひとり様”にはとってもありがたいんですよね~。さらに窓の向こうには、日当たりの良いテラス席も用意されています。

暖かくなったら木漏れ日の中でコーヒーを飲みたい
暖かくなったら木漏れ日の中でコーヒーを飲みたい

まずはドリップコーヒーの準備ができたようで、名前を呼ばれました。カウンターへ行くと、目の前でカップ(今回はテイクアウトカップ)にコーヒーを注いでくれます。こんなふうに「見える」サービス、素敵じゃありませんか!さらに別のスタッフさんが「フタをする前に、まずはぜひ香りを楽しんでみてください」と教えてくれました。

名前を呼んでから目の前でカップに注いでくれる
名前を呼んでから目の前でカップに注いでくれる

 
言われたとおり、フタをせずにカップを口元へ近づけると、フレッシュで華やかなコーヒーの香りにふわりと包まれました。目を閉じると、大自然に囲まれた色鮮やかなパプアニューギニアの景色が目に浮かぶよう…。

飲む前に、まずは香りを楽しんで
飲む前に、まずは香りを楽しんで

 
ゆっくりとひとくち飲んでみると、やや強めの酸味のあとから、しっかりとしたコクが追いかけてきました。あとくちはフルーティーで、すっきりしています。苦みは弱め、かつ甘さが感じられるとても飲みやすいお味。ちなみにこれ、東京限定販売だそうです。

フルーティーで華やかな一杯でした
フルーティーで華やかな一杯でした

続いて、ポーチドエッグ トーストが運ばれてきました!程よくきつね色にトーストされた厚切り食パンに、ややしっかりめに火が通されたポーチドエッグが2つゴロンとのせられています。

ナイフとフォークでいただきます
ナイフとフォークでいただきます

パンは、シンプルだからこそ小麦の美味しさがダイレクトに感じられる一切れで、ずっと食べていても飽きません!外側はカリっと香ばしく、中はしっとりふわふわ、噛むとモチモチしています。

ツルンともち肌のたまごにナイフを入れると、中から光り輝く濃厚な黄身がトロ~リお目見え。これをパンと一緒に食べると、口の中に幸福の波が押し寄せます…!

食材の味を活かした素朴な美味しさ!
食材の味を活かした素朴な美味しさ!

そして個人的に感動したのが、トーストに添えられたトマト!めちゃくちゃ甘くてジューシーで、付け合わせにも妥協しないこだわりを感じました。

このトマトがフルーツみたいに甘かったのだ
このトマトがフルーツみたいに甘かったのだ

最後に、出来たてのベニエが運ばれてきました!こちらは、ひとくちサイズの“揚げドーナツ風”ペイストリー。表面には砂糖がまぶされています。プレートに添えられているのは、自由にトッピングできる塩キャラメルソース。

このベニエとドリップコーヒーをコンビで楽しむ人が多く見られました
このベニエとドリップコーヒーをコンビで楽しむ人が多く見られました

お好みで塩キャラメルソースをかけて
お好みで塩キャラメルソースをかけて

ピックで刺して口に放り込むと…あれっ、もうなくなっちゃった!いま私、本当に食べたっけ…?と、思わず自分を疑ってしまうくらい一瞬にしてしゅわっと溶けてしまいました!何という儚いくちどけ…!

この空洞がふわふわのくちどけを増長
この空洞がふわふわのくちどけを増長

塩キャラメルソースをかけて食べると、生地が溶ける瞬間に香ばしさと甘じょっぱさが口の中に広がり、あとにはシャリっと甘い砂糖が残ります。かわるがわる楽しめる味の変化と、この斬新な食感は試す価値あり!

これは初めての食感
これは初めての食感

お腹も心も満たされてふと店内を見回すと、いつの間にかほぼ満席状態。入口にはまだまだお客さんが並んでいます。この忙しさにもかかわらず、スタッフさんによるひとりひとりへの接客は完璧。頼んだメニューができあがるごとに名前で呼んでくれるスタイルも、お客さんを大切にしてくれている印象を受けます。

手早いながらも丁寧に淹れてくれるコーヒー
手早いながらも丁寧に淹れてくれるコーヒー

ブルーボトルコーヒー青山カフェは、美味しいコーヒーや料理はもちろん、他にはないカフェ体験を提供してくれるお店なのかもしれません。コーヒーへの深い愛と、コーヒーの本当の美味しさをたくさんの人と共有したいという想いを勝手に感じて私も胸が熱くなりました。

なお、店内では青山カフェ限定のトートバッグや手ぬぐいをはじめとするグッズも販売されています。普段なかなか来られないという人は、せっかく足を運んだ記念にグッズやお豆を買って帰るのも良いかも。

青山カフェの外観がデザインされた限定トートバッグ
青山カフェの外観がデザインされた限定トートバッグ

お店で使われているコーヒー豆も買えます
お店で使われているコーヒー豆も買えます

11時頃お店を出ると、階段には入店を待つお客さんがずらり。ただ、そこまで列は長くなく、待ち時間も20分前後とのことでした。特に平日の午前中であれば比較的早くお店に入ることができそうですので、ぜひ足を運んでみては?

絶対また来る!
絶対また来る!

※表記価格は税込