都城とは、宮崎県の西南、都城市全域と三股町からなる地域のこと。雄大な霧島連山に囲まれ、中央を豊かな大淀川が流れる盆地で、全国でも有数の“食材産地”なのだそう!
中でも「畜産」は特に盛んで、肉用牛、豚、鶏の産出額は“全国1位”だとか。都城の子牛は、宮崎牛など有名ブランド牛の“素牛(もとうし)”になっているそうです。また、ジンジャー、ナツメグ、シナモン、オレガノの4種のハーブで育てた「クイーンハーブ豚(とん)」や、脂肪が少なく低カロリーといわれる「キジ肉」の生産にも力を入れているというから気になります。
(写真は手前が宮崎牛、左奥がハーブ豚、右奥がキジ肉)
そんな都城の「食の魅力」を伝えるイベントが、今回開催されている「都城食材 WEEK(ウィーク)」。それぞれの食材に合わせた調理法で作り上げたシェフ自慢の料理が、その日の食材の入荷状況に合わせて日替わりで提供されます。
■キジ肉・ハーブ豚・宮崎牛を試食させてもらった!
都城を代表する美味しいものたちを、えん食べ編集部でも試食させてもらいました。
今回いただいたのは、キジ肉を使ったサラダや、ハーブ豚をスープ仕立てにしたガルビュール(野菜スープ)、そして宮崎牛フィレ肉のグリルなど。どれも素材の味や食感を存分に生かした逸品に仕上げられていました!
以下、都城ウィークで提供されるメニュー例を、味のレポートとともにお届けします。
・キジ胸肉の燻製たっぷりサラダ
キジ肉は身が引き締まっていて、噛みごたえがあります。それでいて筋っぽさやパサつきはなく、しっとりとした食感で舌ざわりもなめらか!ほかにはない、キジ独特のまろやかな旨みを持ちながらも野生臭さはなく、白菜などシャキシャキの野菜とともにさっぱり食べられます。
実はもう一品、キジのモモ肉をじっくりと煮込んだコンフィサラダもいただいたのですが、キジ独特のコクのある味わいは、こちらの方が強く感じられました。噛みしめるほどに広がるちょっとクセのある旨みが、ワインとも最高に合うのです!
・塩漬け豚バラ肉のスープ ガルビュール
1週間ほど塩漬けにして風味を増したハーブ豚のバラ肉を、野菜たっぷりのスープ仕立てにしたメニュー。お肉と野菜の旨みだけで煮込まれているため、素材そのものの美味しさが存分に味わえます。
ハーブ豚は、脂身にとろけるような甘みを持ちながらも、しつこくないさっぱりとした味わいです。外側はカリっと香ばしく焼き上げられていながら、口に入れると噛まずして消えてしまうほど身がトロットロ!やさしい味の野菜だしと、ほんのり塩気で、豚肉の甘さがいっそう引き立てられていました。
・宮崎牛サーロインのローストビーフ
ストレートに宮崎牛の美味しさが楽しめる、サーロインのローストビーフ。程よくサシの入った赤身肉が、風味を損なわないよう“レア”に仕上げられています。
お肉は、ナイフにも歯にも引っかからないほどの柔らかさ!食べた瞬間、脂身がふわっととろけます。そして、口いっぱいにあふれ出すジューシーな肉汁。旨みと甘みがこれでもかと舌を誘惑してきます。
ちなみに宮崎牛フィレ肉のグリルもいただきましたが、こちらも絶品。さすが、和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」で2連覇を達成したというだけあって、味・食感・香りともに文句なし!でした。
ジェファン中目黒店の店舗所在地は、東京都目黒区上目黒1-13-5。都城食材ウィークは3月22日までの開催です。普段なかなか食べられない宮崎牛やハーブ豚、キジ肉が食べられるチャンスをぜひお見逃しなく!