
たこ焼き屋さんっぽい店名のお菓子屋さん「たこ満(以下、たこまん)」をご存知でしょうか。昭和52年に創業し、静岡県西部(遠州地方)に17の直営店を展開する地域密着型のお店です。
そんなたこまんから販売されている「うなぎいもタルト」なるスイーツが、おいも好きならぜひ一度は食べて欲しいおいしさなんです。…え、うなぎいもって何?と思った方、ご安心ください。説明します。

◆ 驚くほど甘い!もっちりとろける「うなぎいもタルト」
静岡といえば有名なのが浜名湖の「うなぎ」ですよね。うなぎ消費量1位の浜松ではうなぎがたくさん食べられている分、頭や骨といった食べられない部分も多く捨てられているそう。
これもったいないよね?ということで、うなぎの骨や頭を肥料にしてさつまいも(品種は「べにはるか」)が栽培されているんです。そのいもこそが、浜松ブランド「うなぎいも」。
うなぎいもは粘度が高く、しっかりとした甘みが特徴。栄養満点のうなぎエキス(?)を吸って育つわけですから、そりゃおいしいに決まってますよね。で、このうなぎいもから作られたスウィートポテトをタルト生地にしぼって焼き上げたのが「うなぎいもタルト」(140円)なのです。…もうおいしさが約束されてる!

ぱくっとほお張ると、いものペーストがねっとり舌にまとわりつくほど濃厚!噛むとむっちり粘るような食感で、ギュっと凝縮した蜜のような甘みが広がります。まるで焼きいもの一番じゅくじゅくに柔らかくなったところを食べているみたい!

ちなみにトースターで軽く温めるとタルト生地のサクサク感と香ばしさが増し、いもの甘~い香りもいっそう広がるのでオススメです。

◆ 一番人気はふわっふわの「大砂丘チーズクリーム」
うなぎいもタルトを全力で推しましたが、実はたこまんの一番人気は30年以上愛されているというロングセラー「大砂丘(だいさきゅう)」だそう。
静岡県にある浜岡砂丘をイメージしたというお菓子で、ふわふわのスポンジにクリームを挟んだいわゆる“ブッセ”なのですが…定番フレーバーの「チーズクリーム」はスイーツなのにしょっぱいんです。

きつね色に焼き上げられた丸いスポンジ生地で、発売当時はまだ珍しかったというチーズクリームをサンド。天面には“砂”のように粉糖を振りかけて仕上げてあります。陽の光を浴びてキラキラ輝く“風紋”を表現しているとか。


繊細なスポンジをかじると、サクッしゅわっと軽い口あたり。噛むとふわふわっとほどけます。こうしてあらわになったチーズクリームが思いのほかしょっぱくて、また次のひと口を誘うのです。
実はチーズクリームにはフレッシュバターを練り合わせてあるそうで、なめらかな舌ざわりにキリッと塩気が立つのも納得。ほんのり甘いふわふわ生地ともよくなじんでいます。

大砂丘のフレーバーはほかにも、イチゴクリームやブルーベリークリーム、メロンクリームなど四季折々の味わいがラインナップ。春(3~4月)は桜の葉を生地に練り込んだ「さくらクリーム」も登場するとか。えん食べ編集部はイチゴとメロンを食べてみましたが、チーズクリームとは打って変わってしょっぱさはなく、みずみずしいフルーツの甘さが楽しめました。

とろりと甘いイチゴ果肉入り

メロン果汁入りのゼリーがコロコロ!
◆ 個人的ヒットは店名を冠するおまんじゅう「たこまん」
大砂丘もおいしいのですが、うなぎいもタルトに次ぐ筆者の個人的ヒットは、店名を冠するおまんじゅう「たこまん」(108円)。たこまんの“シンボルマーク”がかたどられたカステラ生地で、北海道十勝産のあずきを使ったこしあんを包んであります。

生地はやや薄めで、そのぶん中にたっぷりのこしあんが詰まっています。香ばしい生地もこしあんも、しっとりとした口どけで上品な甘さ。後味があっさりしているので何個でも食べられそうです。

たこまんの直営店は静岡県内にしかありませんが、ほかの地域からも公式通販サイトで注文できます。自分で食べるのはもちろん、今年のバレンタインに人とはちょっと違ったギフトを贈りたいという方は検討してはいかが?
なお筆者は電話で注文したのですが、セットだけでなく1個からでも購入できました(が、念のため直接ご確認を)。一定金額以上買えば送料が安くなったり無料になったりする地域もありますので、うまいこと商品を組み合わせてお取り寄せしてみて!