今日11月7日は立冬。暦の上では、もう冬の始まりですね。

突然ですが、冬のお化けといえば「雪女」ですよね。雪国のイメージが強い「雪女」ですが、実はその発祥は東京の調布である、という説があるんです。


そしてその調布には、今も「お化け」や「妖怪」に会える場所があります。それは、今年でオープン10周年を迎えた調布市深大寺にある『鬼太郎茶屋』。ここでは『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる妖怪をモチーフにしたメニューが食べられるんだとか。

寒い季節にお化けって無謀な気もするけど、ぜひ鬼太郎や妖怪たちに会ってみたい!ということで、さっそく調布まで行ってみることにしました。

これがウワサの...?
これがウワサの...?

■情緒あふれる風景が広がる、深大寺の遊歩道

『鬼太郎茶屋』へ行くには、調布駅前から深大寺方面へ向かうバスに乗ります。揺られること10分弱、深大寺周辺でバスを降りたら、坂を下って少し歩きます。すると、みずみずしい木々に囲まれた情緒あふれる遊歩道に着きます。

ほんのり色づく木々。今がちょうど見ごろかも!
ほんのり色づく木々。今がちょうど見ごろかも!

道の両側にはお団子屋さんや和菓子屋さんが並び、長椅子に座ってたくさんの人たちがお茶を飲んだり、おしゃべりしたりしています。何とも風情のある、ほのぼのとした光景ですね。

雰囲気ありますね~
雰囲気ありますね~

■『鬼太郎茶屋』に到着

『鬼太郎茶屋』は、そんな趣きある遊歩道の一角にあります。まるでタイムスリップしたかのような、昔ながらの木造家屋。そして屋根の上には巨大な「下駄」が!あれは鬼太郎の下駄でしょうか...?

木造の一軒家がまるごと『鬼太郎茶屋』に
木造の一軒家がまるごと『鬼太郎茶屋』に

等身大(?)の鬼太郎とねずみ男が出迎えてくれています。

今日はハロウィン仕様
今日はハロウィン仕様

と、お店の入り口に『妖怪ガチャガチャ』を発見!このガチャガチャ、鬼太郎やねこ娘など漫画に出てくる妖怪たちが描かれた缶バッチがカプセルの中に入っているようです。

いつやるの?今でしょ!!
いつやるの?今でしょ!!

よーし今日の運試しに!と、筆者もチャレンジしてみました。鬼太郎は出るかな?ガチャガチャ…

何がでるかな、何がでるかな
何がでるかな、何がでるかな

ぱかっ...

......。
......。

.......『百目』...。うん...そっか...

■『鬼太郎茶屋』席取りと注文はセルフサービス

気を取り直して、『鬼太郎茶屋』へ。

お茶屋さんは、妖怪グッズを販売するおみやげ屋さんの奥にあります。先に好きな席をとってから、カウンターへ行って注文するというセルフサービス式になっています。

ここで注文します!
ここで注文します!

...ん?誰かに見られているような気がする...って、ぬり壁!2人掛けの椅子の背もたれは、なんとぬり壁さんでした!そして椅子には鬼太郎が座っています。

待ち合わせの相手はねこ娘かな?
待ち合わせの相手はねこ娘かな?

ちなみに店内の BGM は、もちろんあの曲。ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ~...

■妖怪メニューを注文する

今回筆者は「一反もめんの茶屋サンデー」と「ぬり壁のみそおでん」を注文しました。

魅力的な妖怪メニューのラインナップ
魅力的な妖怪メニューのラインナップ

「一反もめんの茶屋サンデー」は、抹茶か黒みつの2種類のシロップから好きな方を選べます。悩んだ結果、今回は抹茶シロップを選択することに。

と、レジ横に『妖怪ビール』なるものを発見!いったいどんな味がするんだろう...次回はぜひ試してみたいと思います。

ラベルもレトロ!
ラベルもレトロ!

■妖怪サンデーと妖怪おでんを食べてみる

まずは「一反もめんの茶屋サンデー」が運ばれてきました!

色とりどりできれい!
色とりどりできれい!

「一反もめんの茶屋サンデー」は、底部分にコーンフレーク、その上にソフトクリームと粒あんを乗せ、桃とサクランボ、そして寒天でできた「一反もめん」をトッピングしたサンデー。寒天の「一反もめん」、主役なのに小さい!そして半透明!可愛すぎます。

くたってなってる
くたってなってる

水木しげる先生からのありがたい言葉が書かれたクッキー『ほのぼの名言クッキー』も添えられています。筆者へのメッセージは、「のん気にくらしなさい」

はいっ、先生...!
はいっ、先生...!

ちなみにこの『ほのぼの名言クッキー』、おみやげ屋さんで買うことができます。27枚入り、 945円です。

サンデー全体に抹茶シロップをかけたら、フレークとあんことソフトクリームをよく混ぜて食べるのがオススメ。クリーミーでなめらかな舌ざわりと、サクサクの食感が楽しめます。

続いて、「ぬり壁のみそおでん」が運ばれてきました!

色的にもすごくぬり壁っぽい
色的にもすごくぬり壁っぽい

「ぬり壁のみそおでん」は、水木しげる先生のふるさと鳥取県にある大山山麓の有機こんにゃく。特製の味噌だれをつけて食べます。

ごめんよぬり壁...
ごめんよぬり壁...

とろりと濃厚な味噌だれをつけて一口。こんにゃくがプルンプルンです!弾力があってなめらかで、きめの細かいこんにゃく。臭みが全くなく、甘辛い味噌だれともよく合います!なんだか懐かしい気持ちになる味です。

■狙い目は平日、土日は最大30分待ち

店内とお庭で合わせて10テーブルほどありましたが、土日はかなり混むそうです。店員さんによると、混雑するピークは午後2時頃で、待ち時間は最大30分前後とのこと。筆者が行ったのは平日の午後1時頃でしたが、お客さんは4組と比較的空いていました。並ばずに入りたい方は、平日を狙って行ったほうがよさそうです。

お庭にもベンチがあります
お庭にもベンチがあります

■2階には『妖怪ギャラリー』が

宝物が眠っていそうな予感
宝物が眠っていそうな予感

『鬼太郎茶屋』の2階には、『妖怪ギャラリー』があります。入場料は100円。階段で2階へ上がると、夜は本物のお化けが出そうな広々とした畳の部屋に、ショーケースに入れられた数々の妖怪グッズが所狭しと並べられています。

部屋の角には、覗き穴があいたふすまがあります。穴から中を覗くと...そこには不気味な妖怪たちが!どんな妖怪が隠れているかは、覗いてみてのお楽しみです。

さあ、覗いてごらん...
さあ、覗いてごらん...

他にも、妖怪フィギュアや全国妖怪マップ、鬼太郎や目玉のおやじの体内の仕組みを事細かに説明する解説書などが飾ってあります。

予想を超えるハイスペックな妖怪たちの解説書
予想を超えるハイスペックな妖怪たちの解説書

外に面したガラス戸を開けると、そこには青々と茂る木々に囲まれたデッキが。畳の上にちゃぶ台が置かれていて、疲れたときにちょっと一休みできる憩いの場になっています。お茶屋さんの帰りに立ち寄ってみるといいかも!

癒される~
癒される~

■おみやげに「目玉のおやじまん」を買う

お茶屋さんとギャラリーを堪能したので、そろそろおみやげを買って帰ります!ということで、再び1階に降りて「目玉のおやじまん」を購入しました。もちろん、お茶屋さんの店内でもたべられますよ!

ここでも、店内のお茶屋さんでも買えるようです
ここでも、店内のお茶屋さんでも買えるようです

■「目玉のおやじまん」を食べてみる

「目玉のおやじまん」は、入浴中の目玉のおやじが焼印されたおまんじゅう。皮には黒豆きなこと豆腐が練り込まれています。

おみやげにぴったり!
おみやげにぴったり!

かじった瞬間はぱふっと柔らかく、噛むとモチモチの皮。滑らかで甘すぎない「こしあん」が舌の上でとろりと溶けます。1つ食べたらもう1つ、また1つと手を伸ばしたくなってしまうおいしさです。

「いい湯じゃのう」
「いい湯じゃのう」

おいしいお茶屋さんから可愛いおみやげ屋さん、ちょっぴりスリルのある妖怪ギャラリーまで、魅力たっぷりの『鬼太郎茶屋』。東京とは思えないほど閑静で、自然に囲まれた場所にあるお茶屋さんで、おちゃめな妖怪たちと一緒に日常を忘れたひとときを楽しんでみてはいかがですか?

笑顔の水木先生もお待ちしてますよ!
笑顔の水木先生もお待ちしてますよ!