同メディアによれば、米国人旅行者が訪れていたのは、アイスランドの観光地である氷河湖「フィヤトルスアゥルロゥン」。彼らは湖の浮氷の上で、湖と氷河、それに氷山を楽しみながら食事をするため、折畳みの椅子とテーブルを氷の上に設置したという。だがその直後、氷は割れ、沖へと流された。
現地レスキューチームの Pall Sigurour Vignisson 氏は、そのときの様子を次のように説明している。
「氷は、5人がのった時点では安定していた。だが、彼らがテーブルと椅子をセットしたときに風向きが変わり、氷は10から15メートル、沖へと流されてしまった」
駆けつけた Vignisson 氏は、その光景を目にして笑ってしまったという。
「その光景は、笑いを誘うものだった。5人は、小さな浮氷の上でテーブルを囲み、椅子に座っていた。だが、彼らの足元の氷は、いつ砕けても、ひっくり返ってもおかしくない状況だった。そうなれば彼らは、深くて冷たい湖に投げ出されただろう」
救助されたとき、5人はまったく怖がってはいなかったという。
「旅行者たちはまったく怖がってはいなかった。とても冷静で、事態をジョークにして笑い飛ばしていた。その様子は、氷の上で一時間以上立ち往生していたとは思えないほどだった。彼らは、自分たちが冒したリスクを理解してはおらず、むしろ自分たちが、とてもクールなことをやってのけたように考えているように見えた」
Vignisson 氏は、氷上ピクニックを禁止するべきだと語る。
「氷の上でのピクニックは、まったくばかげている。氷は、予想をつかない動きをするのだ。次にどう動くのか、誰にも予測などできない」