観光王国沖縄には、様々なお土産が存在する。ちんすこうや泡盛などはあまりにも有名だが、「ハブの毒まんじゅう」というお菓子があるのをご存知だろうか。ロシアンルーレットができる饅頭なのだそうだ。

よく見ると、火を吹いているシーサーが
よく見ると、火を吹いているシーサーが

6個のうち1個が“ハズレ”らしいのだが…
6個のうち1個が“ハズレ”らしいのだが…

成分表示を見てみると…つぶあん、小麦粉、砂糖などに続いて、「島唐辛子」の文字が。そう、“ハズレ”のものは、沖縄特産“激辛”唐辛子「島唐辛子」が入った激辛饅頭なのだ。


4番目に書かれているということは…どれだけ入っているんだ?
4番目に書かれているということは…どれだけ入っているんだ?

編集部のスタッフが帰省土産として買ってきてくれたこのロシアンルーレット饅頭。普通に食べてレポートしても、面白くない。せっかくなら楽しく食べる方法はないかと考えた結果、思いついたのが「合コン」。

そうだ、「合コン」という設定にすれば、盛り上がるに違いない!あんなことやこんなことも、起こるかもしれない!うふふな展開になるかもしれない!

と、思い立ったらやってみるのがえん食べ編集部。オフィスの“おひとりさま”を集めて、早速試してみた。以下、こっそりと現場から中継でお送りします!

◆ 激辛饅頭で、合コンを盛り上げよう~ハブの毒まんじゅう遍~

午後の仕事も一段落したおやつの時間、オフィスの一角に合コンコーナーをセッティング。6人の飢えている男女が集まり、合コンがスタート!自己紹介ならぬ近況報告なんかをしつつ、しばらく談笑タイム。お茶ぐらい用意するべきだったかな…。ま、いっか。

さて、本日のメインディッシュ「ハブの毒まんじゅう」登場。メインディッシュと言いつつ、これしか食べ物はないので、早速食べてもらうことにする。6人の反応はというと、興味半分、恐怖半分といったところだろうか。おそるおそる手を出している。

盛り上がる6人。誰も自分が“ハズレ”るだなんて思っていない
盛り上がる6人。誰も自分が“ハズレ”るだなんて思っていない

中を見てはじめて、少し恐怖が見え始めた
中を見てはじめて、少し恐怖が見え始めた

それでは一斉に、召し上がれ!こわごわと、少しずつかじっているようだ。しばらく無言になる6人。1分、2分、…あれ。誰も反応しない。もしかして不良品か!? と焦ったそのとき。

突然、一人の女の子が立ち上がった!と思ったら、倒れ込んだ!よく見ると、微妙な表情。どうやら、彼女が“ハズレ”を引いたようだ。しかし、反応するまで時間がかかりすぎじゃないか…?

“ハズレ”た彼女に聞いてみると、「食べてすぐは普通のおいしいお饅頭だけど、唐辛子の辛さが後からじわじわ来る」とのこと。なるほど、それでしばらくは反応が無かったのか。

みんなが無言で饅頭を噛み締める時間ができてしまい、テンションもしりすぼみに。「ハブの毒饅頭」を使った合コンは、とても成功とは言えない結末を迎えてしまった。

どうぞ召し上がれ!
どうぞ召し上がれ!

だ、誰も反応しない…
だ、誰も反応しない…

噛みしめて分かるものじゃないから…!
噛みしめて分かるものじゃないから…!

おや、いきなり立ち上がったぞ!
おや、いきなり立ち上がったぞ!

隣の女の子の膝に、バタン。男ども、残念だったな
隣の女の子の膝に、バタン。男ども、残念だったな

はじめは、あまりの辛さに悶絶した女の子が男に倒れかかる…なんてオイシイ展開を想定していたのだが、そもそも着席した時点で間違えていたようだ。男女が隣り合うように座ってもらうのを忘れていたのだ。大失態!合コンで使用する時には、席の配置に注意しすると、盛り上がってオイシイ展開になるかもしれない。

え?男が当たった場合?気合いで乗り切るしか無い。強い男をアピールするチャンスだ!

以上、中継でした!

◆ まとめ

「合コン」というシチュエーションを設定してみたが、この商品のおかげで合コンが成功する訳ではないということが証明されてしまった(そりゃそうだ)。しかし、みんなで盛り上がるお土産であることは間違いない。編集部でも、(合コンそのものは無茶だったが)大いに盛り上がり、楽しませて貰った。

そして筆者も“ハズレ”の激辛饅頭を一口食べてみたのだが、なんとびっくり、あんこと唐辛子が意外とマッチしておいしかった。泡盛と一緒に食べると、いいアテに なるかもしれない。でも、1個の“当たり”を食べるためには、最大5個の“普通のおいしい”饅頭を食べなければならない。うーん、フクザツ。

実は事前にこっそり饅頭を割って“当たり”を探そうとしたのだが、唐辛子入りあんの色を見分けることは出来なかった。臭いも嗅いでみたが、判別できず。食べてみるまで分からないようだ。素直にロシアンルーレットを楽しむのが一番、ということだろう。

なおこの商品、“パクっと一口で!”食べるものらしい。そうだったのか…!これをちゃんと守っていれば、反応の遅かった彼女も瞬時に悶絶していたかもしれない。