
(右)「病気にならない!たまねぎ氷健康レシピ」(村上洋子/アスコム)
こちらの2冊は、料理研究家で管理栄養士の村上洋子さんがプロデュース。現代医学では、「毎日1/4個(50g)のたまねぎが万病を遠ざける」ことを解明しつつあるらしい。例えばこれまでに、「血糖値を下げる」「血中脂質、悪玉コレステロールを遠ざける」「疲労回復」「神経をなだめる」などの多くの健康効果が発見されているそうだ。健康に美容にダイエットにオールマイティに効く食品、たまねぎ。 しかし、毎日必ず1/4個のたまねぎを摂取するとなると、何かと忙しい現代人にとってこれはなかなか難しい。そこで村上さんは、「たまねぎ氷」を提案する。氷状にしたたまねぎならば、1人1日たった2個を、好きなタイミングで食べるだけ。

さて、どうやらたまねぎ氷は自分で作るものらしいので、まずは作ってみる。 作り方は、たまねぎの皮と芯を取り、丸ごとレンジで加熱。水を適量加え、ミキサーにかける。ピューレ状になったら製氷皿に入れて凍らせる。以上。非常に簡単だ。

できたてのピューレを味見してみると、たまねぎ独特の辛みはなく、まるで新しい甘味料のような優しい甘さに満ちている。予め加熱することでオリゴ糖が増加し、辛みが消えるそうだ。この食べやすい味こそがたまねぎ氷最大の魅力。この時点で、筆者も続けられそうだと確信した。
本書には、たまねぎ氷を使用したソースやサラダ、おかずなどのレシピが豊富に掲載されている。しかし、忙しくて自炊もままならないという方は、いつもの食事に入れることから始めてみて欲しい。市販のインスタントスープやラーメン、味噌汁、カレーなどに氷を1つ。コクと甘みが加わり、驚くほどリッチな味わいに変わる。 また、寝る前にホットドリンクにして飲むとぐっすり眠れる。「たまねぎ氷健康レシピ」にはドリンクのレシピも豊富に掲載されており、特におすすめは「たまねぎ氷野菜ジュース」。温かい野菜ジュースでホッとしながら、不足しているその他の栄養素も補える。

なお、筆者は始めてもうすぐ1週間。個人的には、肌と腸の調子がよくなってきたので、しばらく続けたいと思っている。女性はもちろん、外食続きのお父さんのメタボ対策に、不摂生になりがちな若者に、たまねぎ氷を是非お試しいただきたい。