バレンタインシーズンに合わせたチョコレート風ビール4種類が、サンクトガーレンから1月9日に販売されます。2種類のミントが使われた2020年限定チョコビール「ダブルミントチョコレートスタウト」などが面白そう。
通称「チョコビール」ですが、実際にはチョコレートは使われておらず、甘味はありません。
ただし通常のビールに使われるベース麦芽は約85度で焙煎されますが、チョコビールの麦芽は約160度の高温で処理され、焦げる寸前の暗い茶色に。かじるとほろ苦いビターチョコのような風味ががあり、カカオのような香ばしい香りもあります。
2020年にサンクトガーレンから登場するチョコビールの種類と価格は次の通り。いずれも330ml瓶入りのスタウト(黒)。表記は税別です。
インペリアルチョコレート
まず「インペリアルチョコレートスタウト」は600円。2006年より毎年バレンタインシーズン限定で販売しているサンクトガーレンの代表的チョコビール。通常の黒ビールの約3倍の材料が使われた超特濃な味わいとか。泡はシェイクのように固く黒色で、「まるで飲むビターチョコレートケーキ」とも形容されるとか。アルコールは9%と高く、ワインのように2年間熟成が可能。
ダブルミントチョコレート
「ダブルミントチョコレートスタウト」は500円。スペアミントとペパーミント、2種類のミントを材料にしています。1回の仕込みに使われるミントは約30kg。1枚1枚葉だけを摘み取られ、潰して香りが出やすくしてから麦汁に投入されます。
1口飲むと滑らかで濃厚なチョコビールですが、2口、3口と飲み進めていくたびミントの清涼感が高まり、飲み終わる頃には口中がミントのさわやかな余韻でいっぱいになるそう。サンクトガーレンでは「チョコミン党の方にはぜひ飲んで頂きたいビール」としています。アルコールは7%。2020年限定のフレーバーです。
オレンジチョコレート
「オレンジチョコレートスタウト」は500円。オレンジピールにチョコレートをコーティングしたお菓子「オランジェ」を思わせるフレーバー。マーマレードの原料で、生食には向かないビターな橙(だいだい)オレンジが皮ごと細かく刻まれ、ジャムを作るように長時間煮込まれ風味が凝縮され、ビールのもとになる麦汁に合わせて発酵させられます。使われている橙は神奈川産のもの。皮も実も丸ごと入って、マーマレードのような苦味が後に残るとのこと。アルコールは6.5%です。
なお日本でビールとして認められる以上の量の果実が使われているので、分類上は「発泡酒」表記となりますが、麦芽率が高いため税率はビールと同じです。
スイートバニラ
「スイートバニラスタウト バレンタインラベル」は460円。エスプレッソのように濃厚な黒ビールにバニラの香りを溶け込ませてあります。バニラエッセンスなどの人工物ではなく、洋菓子などに使われるパプアニューギニア産のAグレードバニラが1本ずつ切り込みが入れられてから加えられます。飲み口は甘くまったりして、後口はバニラチョコのようだとか。アルコールは6.5%。
なお、このビールは通年で販売されていますが、1月9日より本数限定のバレンタインラベルが登場します。
瓶ビールは全国の主要百貨店のお酒売場などで販売予定。詳細はサンクトガーレンの公式サイトに掲載されます。また1月10~19日に東京ドームで開かれる「ふるさと祭り東京2020」はチョコビール4種の樽生が味わえ、瓶の購入もできます。