三田製麺所の「台湾まぜそば」が期間限定で復活していたので食べてきた。色とりどりのトッピングをよくまぜてからたぐると、麺になじんだ辛さとうまみを楽しめる。
つけ麺が売りの三田製麺所らしい太麺にネギ、ニラ、ニンニクといった薬味とピリ辛のミンチをからめて食べる。6月末までの取り扱いだ。価格は並盛860円(税込、以下同じ)。
このメニューはかなり辛い。ミンチに刻んだトウガラシが入っていて、麺全体と混ぜ合わせても辛さが薄れることはない。食べているうちに汗をかくのは間違いない。
たっぷりの薬味とミンチ、生卵が載ってテーブルに運ばれてきた丼は、崩すのがちょっともったいない、断固とした気持ちでまぜてゆく。十回、二十回、いや三十回は箸で麺で中身をひっくりかえしていくと、全体がまんべんなく麺にからむ。
ころはよしと一口食べてみる。辛さは初めはほどほどに思えるのだが、あとからじわじわと舌だけでなく、のどやお腹の中まで熱くさせる。
花椒(ファージャオ)の利いた汁なし担々麺だと最初からピリピリと感じるが、トウガラシが主体の台湾まぜそばは遅れて辛さがボディブローのように利いてくる。
なお、ニンニクはおろしたものが別添えの瓶に入っているが、これは、たっぷりかけた方が味がひきたってよい。
麺はもちもちとして、いかにも三田製麺所の自家製らしい食感。各種の薬味はシャキシャキして噛むたびそれぞれ異なるスパイシーな香りが鼻をくすぐるので、たっぷりめの分量も飽きずに平らげられる。
タレが余った場合にからめて食べられる「割りめし」がランチ50円、それ以外の時間帯では60円でつけられるが、よく麺をまぜるとそこまでタレはほとんどからむので、今回は見送り。麺だけで十分にお腹いっぱいになる。気温が上がり外を歩いていて汗ばむ日も多い季節。ちょっと辛いもので気合を入れたい人にはぴったり。