ビールの匂いをかぐネコ

日々、話題の美味しいものを探し、食べ、それらを記事にするえん食べ編集部員。「職業は食レポライターです」と言えば決まって「えー!お仕事でご飯食べられるのいいなぁ!」と返されるが、時には流行や「新発売」の文字に振りまわされず我が“食の道”を行きたくなる時もある。

そんな気持ちからうみだされた(?)過去の迷作をピックアップ。「なぜ、やったのか」「どうしてそうなったのか」、なんて野暮なことを聞いてはならない。


■フジパン「森の切り株」に込めた想い
ただひたすらに、フジパン「森の切り株」への想いを綴った回

フジパンの「森の切り株」
君が主役だ

「大きい」「ふんわり」「もっちり」など自己アピールをかねた商品名が多いパンの中で、「森の切り株」という控えめなネーミング。着飾らないその姿。森にも馴染むシンプルな外見。

自己主張の激しいパン
「分かった、分かったから」って言いたくなるよね

「僕が!」「私が!」、自己主張が強くないと生き残れない現代社会の構図のようなパン棚の中、ぽつんとたたずむ「森の切り株」。筆者は何故そこまでこのパンに惹かれたのか。きっと疲れていたんだと思う。

フジパン「森の切り株」と森が一体化した様子
マイナスイオン出てる

■饅頭と茶漬けと時々、鴎外
森鴎外の好物であるという「饅頭茶漬け」を実際に作ってみた回。味は、予想よりは美味いが感激するほどウマくはないという絶妙なライン。

完成した饅頭茶漬け
文豪が愛した味

その後、何を血迷ったのかコンビニ甘味をかき集め全て茶漬けにし始めた。「スイートポテト」を茶漬けにすると芋粥のようになるそう。楽しそうでなにより。

スイートポテトをお茶漬けにする様子
芋粥だそう

■ドキドキ、マッチング
ナカマル醤油醸造元の「パンかけ醤油」をひたすら様々な食品にかけ続けていった回。ランキング形式でおいしい組み合わせを紹介している。

「パンかけ醤油」を試す様子
パンに醤油

ちなみにワースト1位は「牛乳」。『冷静になって考えてみれば当たり前ですが、牛乳に醤油をいれてもコーヒー牛乳にはなりませんでした。(略)とてもつらいことがあった日などに、怖いもの見たさで試してみてください。』とのこと。冷静に考えてつらいことがあった日はおいしいものが食べたい。

コーヒー牛乳風にした「パンかけ醤油」
ワースト1位

■わざわざ飲んでもらいました
知る人ぞ知る「ベトナムエッグコーヒー」を作り、実際にベトナム人に試飲していただいた回。結構本格的に頑張っていた。

完成した「ベトナムエッグコーヒー」
これが「ベトナムエッグコーヒー」だ

なお、試飲したベトナム人は「こんな飲み物、飲んだことも聞いたこともない」と言っている。「ベトナムエッグコーヒー」、一体どこからやって来たのか。

「ベトナムエッグコーヒー」を飲むベトナム人
実際に飲んでみた


■猫とビールを
人気のビール「水曜日のネコ」を水曜日に猫と一緒に飲むためだけに頑張った回。ビール片手に野良猫を探し続ける筆者。

人気のビール「水曜日のネコ」
「水曜日のネコ」

結果、優しい野良猫さんが一匹顔をのぞかせてくれたよう。いつか「月曜日のカバ」や「金曜日のネッシー」が販売された際にはどうなるのだろうか。『探偵ナイトスクープ』に依頼するのだろうか。

ビールの匂いをかぐネコ
※実際には与えていません

■納豆かき混ぜ2,500回
「納豆はかき混ぜればかきまぜるほど良い」という謎の説を確かめるため、納豆をかき混ぜ続けた回。オフィスに納豆の匂いを蔓延させた罪深い企画。

練り続けた納豆の様子
練れば練るほど~

結果として、回数と栄養は関係ないことが発覚。納豆は自分の好きな数だけ混ぜて食べよう。

かきまぜ続けられた納豆
正直、あんまりかき混ぜないほうが美味い

■それ多分モテない
「モテたいなら今すぐ料理をはじめよう!」シリーズ。連載はNo.001から始まっているが、No.002で終わっている。

ベーコンエッグの様子
それでモテたら苦労しない

具材の精(?)とのテンポの良い会話が魅力。っていうか、せめてNo.003まで頑張る“粘り”があればもうちょっとモテるようになるのでは。

目玉焼きのイラスト
目玉焼きちゃん

以上、えん食べ過去の迷作7選。次回はレシピ編をお送りする予定だ。