ハンバーガーファンのみなさん、ついにこのときがやって来ました。米国ニューヨーク(NY)発、大人気ハンバーガーショップ「Shake Shack(シェイク シャック)」がついに日本上陸を果たします。

2月、同店の日本進出が発表されてから約9か月。この日を待ち望んでいた人も多いことでしょう。もちろんえん食べ編集部もその一員。日本1号店「シェイク シャック 外苑いちょう並木店」のオープン(11月13日)に先がけて開催された試食会で、日本のシェイク シャックを堪能してきました! グランドメニューとともに日本限定メニューも試食してきましたよ。


■シェイク シャックってこんなお店

シェイク シャックは、2001年、NYのマディソンスクエアパークの片隅でホットドッグカートとしてスタート。2004年から常設のハンバーガースタンドとして営業を始め、現在では中東やイギリスなどにも進出し、計70店舗以上(2015年10月時点)が展開されています。

筆者(子の三百六十五番のお嬢)がNYの店舗を訪れた際には、いくつもの店舗で行列を見かけました。“行列嫌い”といわれるアメリカの人々が、時間に関係なく並んでいるのです。数多あるハンバーガーショップのなかでも、ひときわ高い人気を誇っているようです。

【1】ハンパないお手ごろ感

シェイク シャックが人気を集める最大の理由は、“グルメバーガー”のような高品質のハンバーガーを“手の届く価格”で食べられるという点にあるでしょう。

商品は、しっかりと素材の質を追求してつくられています。例えば、パティの牛肉は、ホルモン剤などを一切使わずに育てられたアンガスビーフを100%使用。挽きたてをオリジナルでブレンドし、ミディアムに焼き上げて提供されます。あわせるバンズは、ジャガイモ入りのポテトバンズ。厚さなどを徹底的に研究し“肉を包み込む”ようなバランスとしているそうです。

看板メニューの「ShackBurger(シャックバーガー)」は、このパティに、チーズ、トマト、レタス、シャックソースをサンドしてあります。小ぶりながらも、パティにしっかりと肉感があり、食べ応え抜群。こだわりのバンズは確かに絶妙なバランスで、肉の味わいを邪魔しません。主役の肉を、周囲の具材が全力でアシストしているイメージでしょうか。シンプルながら飽きが来ず、何度でも食べたくなる味です。

つまり、おいしい。おいしいとしか言いようがない! 同行した編集部員(シェイク シャック初体験)は、「もうこのハンバーガー以外食べられないかも」とまで言っていました。

パティの肉感と、それを引き立てるバンズがたまらない
パティの肉感と、それを引き立てるバンズがたまらない

またフライドポテトも、ギザギザカット(クリンクルカットというようです)のおかげか、カリカリとした食感が絶妙。塩気は少なめだったのですが、ジャガイモの味がしっかりしているので十分かも。もちろん、米国同様ケチャップなども用意してあるので、お好みで。

フライドポテトは音が鳴るくらいカリカリ!
フライドポテトは音が鳴るくらいカリカリ!

シャックバーガーは1個680円と決して安くはないけれど、このクオリティなら割安感さえあります。“グルメバーガー”のような気取った雰囲気もなく、手軽に食べられるハンバーガーです。米国と変わらないおいしさでした。

【2】ビールがおいしい

筆者もNYで実感したのですが、提供されるアルコールメニューがおいしい。特にビールはブルックリンの醸造所に特別に作ってもらっているそうで、ハンバーガーやポテトと驚くほどよく合います。ファストフード店でアルコールが提供されることは稀だそうですが、「ハンバーガーレストランへ行く体験を豊かにしてほしい」という思いから、同店用に製造されたビールやワインを用意してあるのだとか。

日本でも、ブルックリンブルワリーによるシェイク シャックのためのビール「ShackMeister Ale(シャックマイスター エール)」が飲めます。残念ながら試食会では飲めませんでしたが、めちゃくちゃおいしいので、ぜひお試しあれ!

あまりに飲みたくて、看板(?)の写真も撮ってしまいました  同行スタッフはあきれ顔
あまりに飲みたくて、看板(?)の写真も撮ってしまいました
同行スタッフはあきれ顔

【3】人々が絶賛するホスピタリティ

海外のクチコミを見てみると、スタッフの対応や、提供までにかかるスピードなど、接客やオペレーションに関するコメントを多く見かけます。「スタッフの動きがよく、行列が長くても注文から10分以上待たずに商品を受け取れる(もちろん出来たて!)」「テーブルを拭く専任スタッフがいて、本当にきれいな状態を保っていて驚いた」などなど。日本にいると当たり前のように思えるホスピタリティですが、その質を追求している点も、人気の理由のひとつといえそうです。

外苑いちょう並木店も、とても明るくて開放的な雰囲気。“おもてなし”の心がにじみ出る店舗設計です。同店のルーツであるマディソンスクエアパークの雰囲気によく似ていて、100席あるというテラス席でゆっくりとハンバーガーを楽しむのも良さそう。寒くなる季節ではあるけれど…。犬用メニューもあるので、ワンちゃんと一緒に過ごすことも可能です。

テラス席の片隅には卓球台が
テラス席の片隅には卓球台が

ちなみに、以前、西海岸で大人気の「In-N-Out Burger(インアンドアウト バーガー)」を取材したスタッフによると、肉の品質が高いとスタッフのクオリティも高く、気持ちよく食事できる店が多いのだとか。

■気になるメニューは?

日本での主なグランドメニューと価格(税別)は次のとおり。基本的には米国と同じメニューが楽しめるようです。

「ShackBurger(シャックバーガー)」680円
「'Shroom Burger(シュルームバーガー)」930円:ベジタリアン向けだけどそれ以外の人にも大人気。大きなマッシュルームに2種類のチーズをつめて揚げたものをサンドしてある
「Shack-cago Dog(シャックカーゴ ドッグ)」580円:“野菜畑でソーセージを引きずってきたような”野菜たっぷりのホットドッグ。ビーフとポークから選べる
「Fries(フライ)」280円
「Concrete(コンクリート)」small 480円~(オリジナルアイスクリーム)
「ShackMeister Ale(シャックマイスターエール)」830円

壁にずらりと書いてあります
壁にずらりと書いてあります

日本限定メニューが楽しめるのは、「コンクリート」という、毎朝お店で手作りされるフローズンカスタードを使った濃厚アイス。4種のオリジナルトッピングが日本限定としてラインナップされています。

なかでも開発者のオススメは、「The Tokyo Edition(ザ トウキョウ エディション)」。渋谷のBean to Bar Chocolate専門店「Minimal(ミニマル)」のココアニブがアクセントとなっています。

チョコレートカスタードとバニラカスタードのハーモニーをお楽しみあれ
チョコレートカスタードとバニラカスタードのハーモニーをお楽しみあれ

ほか、人気スイーツショップ「ドミニクアンセルベーカリー」特製のミルクチョコレートポップコーンブラウニーが入った「Shack Attack(シャックアタック)」など計4種のコンクリート、黒ゴマペースト入りのシェイク「Black Sesame(ブラックセサミ)」が用意されていますよ。ちなみに、コンクリートという商品名は、“カップをひっくり返しても落ちない”くらい濃厚なことに由来しているそうです。

さて、満を持して日本にやって来たシェイク シャック。個人的には、何度でも行きたくなるおいしさであることを再確認したので、ぜひ各地に出店してほしいところ。これからの展開が気になります。初めて食べるなら、やはりシャックバーガーとフライドポテト、そしてビール(本当にオススメ)の組み合わせでしょうか。当分は行列ができそうですが、近くに来たらお試しあれ。

店舗の住所は、東京都渋谷区北青山2-1-15。営業時間は11時~22時。日本1号店オープン記念のトートバッグや、手ぬぐい、オシャレな筒に入ったTシャツなど、オリジナルデザインのグッズにも要注目!

バーガーロゴがキラリと光るトートバッグ
バーガーロゴがキラリと光るトートバッグ
Shake Shack(シェイク シャック)日本1号店
住所:東京都港区北青山2-1-15