東京・六本木の“スティックピザ”専門店「EU食堂(イーユーしょくどう)」で、「クロアチア・アドリア海クロマグロフェア」が開催されています。アドリア海で養殖された“クロマグロ”を使った魚介料理が、美食の国・クロアチアのワインやビールとともに味わえるフェア。9月30日までの期間限定です。

クロマグロの“七変化”が楽しめる
クロマグロの“七変化”が楽しめる

EU食堂の看板メニューは絶品スティックピザなのですが、今回スティックピザのことは一旦忘れます。注目すべきは、うまみたっぷりのクロマグロを使った限定メニュー。


「マグロのユッケ」や「漬けマグロ丼」など私たち日本人にもなじみのあるマグロ料理から、「燻製マグロのサラダ」「マグロのラグーパスタ」など、EU的アレンジを効かせた洋風メニューまで、全6品がラインナップ。ちなみに、クロアチアのクロマグロを日本のレストランで提供するのはEU食堂が初めてなのだとか。

店内はクロマグロ全面推し
店内はクロマグロ全面推し

編集部いちのマグロ好きを自負する筆者もさっそく足を運び、マグロ料理を味わってきたのですが…赤身なのにまるでトロのように濃厚なうまみ、しっとりとなめらかな肉質、舌の上でとろけるような口どけに、思わず唸りました。そして遠く離れたアドリア海の情景を想い浮かべながら、いつか空っぽの胃袋を携えて必ずクロアチアに行こう、と心に誓ったのです。

というわけで、筆者の脳内に「クロアチア=マグロがうまい国」のイメージをがっちりと植えつけたEU食堂のクロマグロ料理を一挙ご紹介します!

● マグロのユッケ(920円)

真ん中にうずらの卵がポトンと落とされたマグロのユッケ。味付けにはコチュジャンなどのほか、隠し味に「みそ」が合わされているそう。また、みりんの代わりに、甘みのある「ポルト酒」が使われているんですって。

宝石みたいなマグロユッケ
宝石みたいなマグロユッケ

卵をくずし、マグロ全体にまとわせてからいただきます。

マグロは濃厚で、とろけるような舌ざわり!甘みと酸味、塩気が絶妙なバランスで口に広がります。後からピリッとコチュジャンの辛みがやってきますが、これをやさしく包み込むのがポルト酒の甘みと卵のまろやかさ。さらに、プレートに添えられたペッパーと砕いたマツの実をちょっと付けて食べると、味や食感の変化も楽しめます。

隠し味のみそが効いた、コクのある味
隠し味のみそが効いた、コクのある味

● 燻製マグロのサラダ(950円)

クロマグロを5時間ほどマリネし、炙って燻製にしたものをサラダ仕立てにしたメニュー。ゆずのドレッシングで味付けされています。スモークされたマグロって、意外と今まで食べたことなかったかも!

なかなか珍しい燻製マグロ
なかなか珍しい燻製マグロ

燻製マグロはほんのりスモーキーで、噛めば噛むほどうまみがにじみ出てきます。まるでお肉を食べているようなしっかりとした食感ですが、のどごしはゴツゴツせず、するりとスムーズ。ドレッシングの酸味とゆずの爽やかな香りが魚特有のくさみを消してくれ、あと口もさっぱりしているので、冗談抜きでキリなく食べられます。ほのかな燻製の香りが大人な一品。

誰か私を止めて
誰か私を止めて

● マグロ&アボカドのタルタル(820円)

マグロとアボカドというベストカップルが、ハーブわさびとオリーブオイルで味付けされたタルタル。バケットを添えて提供されます。

永遠のマンネリ知らず、マグロ&アボカド
永遠のマンネリ知らず、マグロ&アボカド

濃厚でまろやかなマグロ&アボカドに、ハーブわさびがピリッと辛みを、オリーブオイルがフルーティーさとまろやかさを加えています。バケットにのせて食べると今すぐにワインが欲しくなる衝動に駆られますので、これを見越してあらかじめお好みのワインをオーダーしておくことをオススメします。

シンプルなバケットが一気に華やぐ
シンプルなバケットが一気に華やぐ

● EU食堂風マグロ寿司(690円)

バルサミコ酢を使った酢飯の上にクロマグロをのせ、ゴマとルッコラをトッピングしたマグロ寿司。酢飯は白米に“そばの実”が合わされているというヘルシーな一品で、女子の心をくすぐります。アクセントに、西洋わさびがちょこん。

スプーンでいただくお寿司
スプーンでいただくお寿司

舌に絡みつくほど濃厚なマグロと、さっぱり淡泊なそばの実ごはんが見事に調和!西洋わさびはたくさん口に入れても鼻が痛くならない上品な刺激で、マグロのうまみを引き立てます。

味が付いているので、しょうゆなどはかけずに
味が付いているので、しょうゆなどはかけずに

● マグロのラグーパスタ(1,460円)

クロマグロをコンフィにしてたっぷり和えた、トマトソースのパスタ。ころころサイコロ状のマグロに加え、オリーブとケッパーがたっぷり合わされています。トマトソースはトマトのほかにもいろいろな野菜を合わせて煮込まれた“自慢のソース”だそう。

マグロのコンフィを使ったパスタ
マグロのコンフィを使ったパスタ

火の通ったマグロはしっかりとした肉質ながらも、歯を立てただけでほろほろっと崩れる柔らかさ。味は淡泊ながらも濃いうまみを感じます。ソースは、ひと口にトマトソースと言い切れないくらい深みのある味。トマトの青っぽさはなく、酸味も強すぎず、甘みとうまみを同時に感じさせる複雑なおいしさに、食べる手が止まらなくなります。

マグロとトマトパスタって合うんだなぁ
マグロとトマトパスタって合うんだなぁ

● 漬けマグロ丼(1,080円)

しょうゆやバルサミコ酢、ポルト酒を使って漬けたマグロをご飯の上に並べ、とろろをかけたマグロ丼。うずらの卵とルッコラ、のりがトッピングされています。

漬けマグロが贅沢にのってる
漬けマグロが贅沢にのってる

程よい塩気と酢の酸味が、マグロの濃厚なうまみを引き立てます。マグロはまるでローストビーフのように、歯に吸いつくような弾力があり、噛むほどにうまみが出てくる隠れジューシーな肉質。とろろを絡めると、さらにつるりとなめらかなのどごしに。

いわゆる“漬けマグロの山かけ丼”なんですが、バルサミコやポルト酒が効いているせいか、いつも食べている漬けマグロとはちょっと違った西洋風の味わいに仕上がっています。

西洋テイストのマグロ山かけ丼
西洋テイストのマグロ山かけ丼

フェア対象メニューには、このほかにも、俵型のハンバーグと半熟玉子がゴロリとのった「チェバブチッチ丼」や、「イカスミリゾット」もラインナップ。なお、これらのメニューはすべてディナータイム(18時~23時)に提供されているほか、丼メニューとパスタはランチタイム(11時~14時)にも週替わりで提供されています。

ガッツリ食べたい男子も納得の食べごたえ「チェバブチッチ丼」
ガッツリ食べたい男子も納得の食べごたえ「チェバブチッチ丼」

ちなみにランチタイムには、クロアチアの定番スイーツ「クレムシュニタ」もプラス200円でセットにすることができます。2種のクリームを重ねたふわとろスイーツ。クロアチア出身のお客さんが「ママの味だ!」と懐かしむほどのおいしさなんだとか。

クロマグロ料理とクロアチアのスイーツに舌つづみを打てば、六本木という国際色豊かな土地柄も相まって、まるでクロアチアを旅行している気分が味わえちゃうかも!

ふわふわとろ~り「クレムシュニタ」でフィニッシュ!
ふわふわとろ~り「クレムシュニタ」でフィニッシュ!