ついに…ついに…この日がやってきました……!えん食べ編集部を含む日本中のスイーツ愛好家たちが首を長くして待っていた「DOMINIQUE ANSEL BAKERY TOKYO(ドミニクアンセルベーカリー トウキョウ)」のオープンが、いよいよ今週末の2015年6月20日に迫ってきました!!

ようやく会えるんだね…
ようやく会えるんだね…

本日(2015年6月17日)、これに先駆けて行われたメディア向けのレセプション。えん食べ編集部ももちろんお邪魔してきました!というわけで、ひと足先に体験したドミニクアンセルベーカリーの世界観と、満を持して対面を果たした本家本元の「クロナッツ」をはじめとする“ニュージェネレーション・スイーツ”を一挙ご紹介!


■親しみやすい黄色い外観を目印に

ドミニクアンセルベーカリー トウキョウは、東京メトロ表参道駅の A1 出口から歩いて5分ほどのところにオープン。黄色い屋根と、奥まで見渡せる大きな窓。町のパン屋さん、といった親しみやすい印象を受ける外観です。

キャッチーなお店の外観
キャッチーなお店の外観

1階は、ニューヨークとパリの“地下鉄”の世界観をイメージしたというテイクアウト&イートインスペース。2階は、ニューヨークとパリの“公園”の世界観をイメージしたというカフェレストランになっています。

1階の様子。レセプションも大賑わい
1階の様子。レセプションも大賑わい

1階のショーケースには、色とりどりのケーキたちがずらり。エクレアやマカロンのほか、オーナーシェフのドミニクさんが日本のために開発したという“招き猫”のケーキや、リング状のシュー生地に抹茶ガナッシュやバニラクリームを挟んだスイーツ「パリス トウキョウ」なども並んでいます。

色鮮やかなラインナップ!
色鮮やかなラインナップ!

2階では、1階とはまた違ったカフェメニューが楽しめるそう。たとえば「セントラルパークバスケット」は、みんなでピクニックにいって食べるランチをイメージしたというメニュー。バスケットに入れて提供されます。2人分で、価格は4,800円(税別)。

このバスケットごとピクニックに行きたい…  (※バスケットは持ち帰れません)
このバスケットごとピクニックに行きたい…
(※バスケットは持ち帰れません)

ちなみに2階には、日本限定の特別スペース“和風の小部屋”も。いつ開放されるかわからないという“超レア”なお部屋なんですって。このお部屋でしか食べられないスイーツもあるそうなので、もし空いているのを見かけたらぜひ試してみて!

秘密の和室。空いてたらラッキー!?
秘密の和室。空いてたらラッキー!?

■クロナッツとご対面

ニューヨークで「もっとも優れた発明品25」にも選ばれたというハイブリッドスイーツ「クロナッツ」。発酵させたクロワッサン生地(正確には、クロワッサンに似せてオリジナルレシピで作られた生地)を、ブドウ種子油を使って特定の温度で揚げ、砂糖をまぶし、クリームを詰め、グレーズをかけて仕上げたものです。

店内で仕込み中のクロナッツたち
店内で仕込み中のクロナッツたち

毎日お店で手づくりされるため、販売できる数に限りがあり、ニューヨーク店では朝のオープン前から並ばないと買えないのだとか!それでもニューヨーカーや観光客が列をなす理由は、そのオリジナリティあふれるおいしさはもちろん、毎月違ったフレーバーが販売されるからなのでしょう。同じ味は2度と登場しないというから、そりゃ毎月通っちゃう気持ちもわかりますよね。

さて。えん食べもずっと追いかけて来たこのスイーツと、ようやく対面できるときがやって来ました。それではクロナッツの、おなーりー!!

レモンピールがトッピングされてる
レモンピールがトッピングされてる

日本で最初に発売されるフレーバーは、北海道産ミルクとハニー、ゆずとレモンのクリームを合わせたもの。手のひらいっぱいにのるほどの大きさで、持ってみるとずっしりとした重厚感。カットしてみると、几帳面に並んだ層のあいだに詰まったフィリングがあふれ出てきました!

あふれんばかりのフィリングが…!
あふれんばかりのフィリングが…!

口へ運ぶと、まず歯に当たるのはシャリっとした砂糖。続いてサクッと香ばしいクロワッサンの食感が訪れ、生地にたっぷりと練り込まれたバターの香りと甘みが広がります…うっとり。層が重なり合う部分は、ふんわりしっとりとした“パンらしい”口あたり。

表面は砂糖でコーティング
表面は砂糖でコーティング

層のあいだには、ミルクとハニーのクリームと、ゆずとレモンのクリームがたっぷり。柑橘の酸味がしっかり効いていて、ミルク&ハニーのやさしい甘さにアクセントを加えています。

生地の味もフィリングの味も濃厚!なのにケンカしない
生地の味もフィリングの味も濃厚!なのにケンカしない

ちなみにアメリカ版の公式サイトによると、クロナッツを食べるときのポイントは、

・カットして食べるときは、レイヤーを崩さないようギザギザ歯のナイフを使う
・食感が損なわれてしまうため、冷蔵庫には入れない
・中にクリームのフィリングが入っているので、温めて食べることはオススメしない

とのこと。クロナッツをテイクアウトするときは、ぜひご参考に!

■Cookie shot(クッキーショット)

注文してからチョコチップクッキーの“ショットグラス”を温め、冷たいミルクを注いでくれる「クッキーショット」。これも筆者が気になっていたメニューのひとつです。クッキーグラスの厚みは1センチほど、高さは10センチ弱くらいあります。

クッキーとミルクの組み合わせから着想を得たアメリカ的スイーツ
クッキーとミルクの組み合わせから着想を得たアメリカ的スイーツ

24時間バニラビーンズを浸したというミルクは、甘くてまろやか、香りも芳醇です。これがほんのりビターなクッキーと手をつなぎ、甘くて苦い、絶妙な味のマリアージュを演出。少し時間をおくと、クッキーグラスの内壁にコーティングされたチョコレートがミルクに溶け出してくるのも嬉しい!

待てば待つほどミルクにチョコが染み出てくる!
待てば待つほどミルクにチョコが染み出てくる!

キンと冷えたミルクと、まだぬくもりの残るクッキー。冷静と情熱のあいだを行きかう味覚…私の口の中はいま、ロマンティックが止まらない!

クッキーショットの食べ方は、まずミルクをちょっと飲み、続いてクッキーをかじる、これの繰り返し。もしくは、ミルクをすべて飲み切ってから、ひと呼吸おいてクッキーを堪能するのも良いかと。

ちなみに筆者がオススメしたい食べ方は「かじる」と「飲む」の同時進行。交互ではなく、かじりながら飲むんです。慣れてくるとできるようになります。ただ、うっかりクッキーをかじりすぎて中のミルクをこぼさないようにだけご注意を。

ミルクがしっかり沁みてるのでお腹もいっぱいに
ミルクがしっかり沁みてるのでお腹もいっぱいに

■Frozen S'more(フローズン スモア)

アメリカではおなじみの夏の定番スイーツ“スモア”。キャンプファイヤーで焼いたマシュマロを、チョコと一緒にクラッカーでサンドして食べるものです。これをアレンジしたのが「フローズン スモア」。バニラアイスをチョコフレークでコーティングし、さらにマシュマロで包んだものを、バーナーで炙って仕上げられます。

スモークで香りづけされたスティックに刺してある
スモークで香りづけされたスティックに刺してある

なんとも香ばしいキャラメルの香りを放つ、炙りたてのフローズン スモア。ガブッとかじりつくと炙られた表面がパリッと崩れ、ふわっとしたマシュマロに当たります。噛むとモッチリ。続いてサクサクのチョコフレークが現れ、最後にとろ~りアイスが溶け出してきます。

食感的には雪●だいふくに近い
食感的には雪●だいふくに近い

バニラの甘さ、チョコフレークの甘さ、マシュマロの甘さで、ザ・アメリカンスイーツ!という印象。全体としてしっかり甘いけれど、アイスが冷たいせいか、不思議としつこさは感じませんでした。暑い日のおやつに食べたい!

アメリカの夏って、こんな味なのかぁ
アメリカの夏って、こんな味なのかぁ

■DKA(ディーケーエー)

フランスの伝統菓子“クイニーアマン”をベースにドミニクさんがアレンジを加えたスイーツ「ドミニク・クイニーアマン(DKA)」。ニューヨーク店では1番人気の商品だそうです。

美しく輝くカラメル色がすでにおいしそう
美しく輝くカラメル色がすでにおいしそう

小麦とたっぷりのバターが味わえるシンプルなパンですが、これ、今回食べた中で1位2位を争うおいしさでした。外はカリッサクッと香ばしく、中はふんわりやわらか。さらにその内側の中心部分は、バターと砂糖が溶けてモッチモチ。これひとつで、3つのおいしい食感が贅沢に楽しめるんです!

中心部分モッチリ具合は感動もの!
中心部分モッチリ具合は感動もの!

■Gingerbread Pinecone(ジンジャーブレッド パインコーン)

クリスマスツリーのオーナメントにインスピレーションを受けて生まれた“松ぼっくり”のケーキ。ナツメグが香るケーキ生地に、ジンジャー風味のキャラメルクリームを合わせたものです。

見た目はまるで本物の松ぼっくり!
見た目はまるで本物の松ぼっくり!

コーティングのチョコレートは、なんと60枚以上もあるのだとか!しかも1枚1枚、手作業で飾り付けられているそうで、ドミニクさんでも完成させるのに4分かかるんですって。

手間暇かけて作られてるんだなぁ
手間暇かけて作られてるんだなぁ

食べてみると、まず食感が楽しい!チョコのコーティングがパリパリと口の中で踊ります。ジンジャーやナツメグなどのスパイスが程よく効いて、甘さは控えめ。食べるのがもったいないくらい見た目の完成度が高いけれど、思い切って食べてみると、味の完成度はさらに期待を超える高さ。ギフトとしても喜ばれそうです。

大人だからこそわかるおいしさ
大人だからこそわかるおいしさ

――食べてみたいメニュー、ありましたか?どれも楽しくておいしいスイーツばかりでしたが、中でもやはり元祖クロナッツは食べる価値があるかと!

繰り返しますが、グランドオープンは6月20日の土曜日、朝8時。店舗所在地は、東京都渋谷区神宮前5-7-14。営業時間は8時~19時(2階は9時から)です。なお、クロナッツなどの人気商品はなくなり次第終了となるので、早めの時間に足を運ぶことをオススメします!
DOMINIQUE ANSEL BAKERY TOKYO(ドミニクアンセルベーカリー トウキョウ)
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-14