今年は“春カキ”に加えて、希少なブランドカキ「グリーンオイスター(塩田熟成牡蠣)」が登場するほか、タラバカニやステーキなど、昨年よりもパワーアップしたラインナップを楽しめるという。さっそく、オープンに先がけて開催された内覧会に参加してきた。
会場へ入ったら、まずはショーケースで食べたいものを選ぶ。カキや魚介、肉、おつまみなどが、ところ狭しと並んでいる。お酒もここで購入しよう。会計を済ませると、スタッフがテーブル席まで案内してくれる。
座席は全部で268席あり、4名がけのテーブルを中心に、24名が座れるテーブルや、“おひとりさま”でも入れるカウンター席もある。各座席には、カキや肉の焼き方を紹介したプレートが用意されているので、焼く際の参考にして欲しい。なお、コンロは、ガスタイプのものと、電気グリルの2種類がある。雰囲気を楽しむならガス、安全やスピード(ガスより気持ち焼きあがりが早い)を求めるなら電気がよいだろうか。
ここで注意点をひとつ。カキの殻や汁が飛ぶことがあるので、長袖はマスト。汚れたり匂いがついたりしても構わない服装で行くことを推奨する。
それでは、提供メニューをひたすらご紹介しよう。
■「グリーンオイスター」初体験!
メインのカキは、3種類用意されている。かごいっぱいに盛られた「広島殻付き春カキ(1kg)」(1,600円)、「広島特選殻付き春カキ(2個)」(1,000円)、「グリーンオイスター」(1個400円)だ。
グリーンオイスターは、フランスでは幻とも呼ばれる最高級のブランドカキ。今回提供されるものは、国内で初めてフランスと同じ養殖環境と方法で育てられたものだとか。塩田特有の植物プランクトンを食べることで、毎年1月~4月頃にかけて身が緑色になるそうだ。身は小ぶりだが甘みが印象的。ワインがとてもよく合う。
■肉厚ホタテはイチオシ
カキ以外の魚介としては、「タラバ蟹焼き(肩脚)」(2,980円)、「活ホタテ(2個)」(1,200円)、「魚介3種盛(活ホタテ・鮭切身・イカ)」(1,300円)が楽しめる。豪勢な焼きカニもいいが、2cm 以上はありそうな肉厚のホタテはぜひ食べて欲しい。
■肉も豪華!
魚介が苦手な人でも楽しめる肉メニュー。昨年も提供されていた「お肉3種盛(ハンバーグ・ベーコン・ソーセージ)」(1,300円)に加えて、新たに「やわらか!牛フィレステーキ」(1,000円)、「自分でロッシーニ風ステーキ」(1,800円)が登場した。
ロッシーニ風ステーキは、牛フィレステーキとフォアグラがセットになったもので、肉とフォアグラを別々に焼いてから皿に盛り付け、ソースをかけて食べる。肉はとても柔らかく、一方で厚みがあるので食べ応えもある。ソースの酸味とフォアグラのおかげで、場の雰囲気にはそぐわないがフレンチらしさがある一品だ。
ちなみに、牛フィレステーキには、おろしの入った和風ソースが付いている。見た目は似ていて分かりにくいが、ロッシーニ風ステーキを食べたい場合は、フォアグラがセットになっていることを確認しよう。
■おつまみ・調理済みメニューも
箸休めやお酒のアテにピッタリな「広島春カキのアヒージョ」(600円)、「たっぷりズワイ蟹のアヒージョ」(800円)。ほか、カキフライやカキの唐揚げ、カキのごはん、カキのクリームスープなど、焼かずに食べられる料理も用意されている。
アヒージョは昨年も大人気だったメニューで、今年はズワイ蟹が追加された。またバゲットのほか、ミニパン(2個)、パンを楽しんだ後にシメとして入れるためのペンネも用意されている。ペンネは茹でてあるためすぐに食べられるが、コショウや一味など、ちょっとしたスパイスがあるとより美味しいのではないだろうか。(調味料の持ち込みは怒られないはず…)
■デザートにも注目
広島といえば広島東洋カープ。ということで、「カープジェラート(ミルク味)」は必食メニューでは。このほか、「ジェラート 瀬戸田レモン/キャラメル」「杏仁豆腐」「マンゴープリン」、「くだもの村の手造りアップルパイ」が用意されている。
アップルパイは、北海道にあるパイ専門店の人気メニュー。食後のデザートとしては重いだろうと思っていたが、サクサクのパイの口当たりは軽く、素朴な味わいで存外ペロリと食べてしまった。
■気になるお酒は?
おいしい料理があれば、アルコールメニューも気になる。ビールやチューハイ、ボトルワイン、日本酒が楽しめるのだが、面白いのはチューハイだろうか。「瀬戸田レモン」「黄色いフルーツトマト」「マンゴー」と、ちょっと変わったラインナップが楽しめる。
また日本酒は、広島県の「酔心」「一滴入魂(純米吟醸)」「牡蠣に合う酒(純米)」が用意されている。どれも小さめの飲みきりサイズだ。特に、牡蠣に合う酒は、ワインのようにカキに合うようにと開発されたものらしい。しっかりとキレのある辛口ながらすっきりした飲み口で、日本酒初心者でも比較的飲みやすいのでは。
ちなみに、ソフトドリンクは会場内の自販機で購入できる。飲み物や食べ物をおかわりしたい場合は、別途設けられている専用カウンターで申し出る。一部のメニューはテイクアウトもできるそうだ。
■今年は予約もできる
昨年は予約ができず、週末などの混雑時には、早くても90分、長いときは5時間待ちにもなったそうだ。今年は、「カキフェス会員」限定で Web 予約できるとのこと。電話予約は不可能。
入場は無料だが、バーベキュー使用料(200円,未就学児無料)が必要。開催時間は10時~21時(平日は11時~)。何度も通って、おいしいカキを堪能しようじゃないか!