獣臭そうなイメージがあるけれど、正直なところおいしいの?気になったえん食べ編集部、ダチョウ肉が提供されているレストランへ行って食べて来ました。
訪れたのは、都内で2店舗を展開するイタリアンレストラン「VESTA」。ここではレギュラーメニューとして「ダチョウ肉 3点ステーキ」(3,400円)が提供されています。取材日は2月9日の「肉の日」だったので、限定メニュー「VESTA 肉プレート」(2,900円)をオーダー。ほかのお肉とも食べ比べてみました。
やって来た大きなプレートには、さまざまなお肉が盛りあわされています。鴨(カモ)、イベリコ豚、エイジングビーフ(熟成された牛肉)、仔羊肉(ラム)、牛ハラミ、琥珀鶏、そしてダチョウ肉と総勢7種類!パッと見ただけではどれが何の肉か、ましてどれがダチョウ肉か分かりません。
店員さんに確認したところ、きれいな赤身のお肉がダチョウ肉でした(写真では、右から3種類目)。見た目は牛肉と似ているけれど、より濃厚で真紅に近い色合い。カモ肉や鶏肉に見られる脂身もありません。脂身が極端に少ない牛赤身肉といったイメージが近いかな?旨みが強いか、ものすごく臭みがあるか。とにかく何かしら濃い味がしそうな見た目です。
ところが、食べてみてビックリ。驚くほど淡白でした。「味がない」といってもいいくらいで、カモ肉のようなクセや、獣らしい臭みもまったく感じません。7種類の中では、ダントツであっさりした味。食感がありつつも柔らかく、とても上質なお肉でした。
この「淡白さ」こそがダチョウ肉の大きな特徴なのだそう。脂肪分が少ないため、とても淡白な味わいなのです。
でも、淡白すぎてちょっと物足りないかも。そんな人でも楽しめるようにと、同店では普段、タルタルのようなマヨネーズソース、わさび塩、オリエンタルな風味のマンゴースパイシーバター、すだちを添えて提供されているそうです。今回、特別に用意して頂いたのですが、脂肪分の物足りなさを補うにはマンゴースパイシーバターが、お肉の風味も味わうならわさび塩がオススメ。わさび塩はほかのお肉にもよく合いました。
ちなみに、この VESTA 肉プレートは「毎月やったら大赤字ですよ…(苦笑)」ということで、1年に1回の肉の日限定。今年初めての試みだったそうですが、来年以降も実施する予定とのことでした。
昨年の赤身肉に続き、今年はダチョウ肉が盛り上がるかも?流通量が少ない分お高めではありますが、通販でも購入できるので、だまされたと思ってお試しあれ。
※表記価格は税別。