ところで、東京・吉祥寺には、ファンから“唯一無二”と崇められる絶品生パスタのお店があります。その名も「スパ吉」。ランチタイムには列ができる人気店なので、すでに食べたことがある方もきっといるでしょう。
ずっと気になっていたお店なのに、なんやかやと機会を逃してはや数年…今年中に絶対に食べておきたい!ということで慌ててお店へ向かいました!
スパ吉は、個性あふれるお店がひしめく人情系商店街“ハーモニカ横丁”の一角にあります。真っ赤な看板と、「ゆであげ生麺のパスタ専門店」と書かれたのぼりが目印。
ランチタイムをちょっと過ぎた13時半頃訪れたにも関わらず、筆者の前には7人ほどが列を作っていました。
メニューを見ながら待つこと15分ほどで店内へ。オープンキッチンのすぐ隣の席に案内されたので、お兄さんが美しい手さばきで麺をゆでる臨場感を肌で感じることができます。
それはさておき、肝心のオーダー。今回は、スパ吉の定番人気「ミートソース」(930円)と「スパ吉流カルボナーラ『清水屋』のキムチのせ」(870円)を注文することに。ミートソースにはトッピングができるので、納豆(50円)とモッツァレラチーズ(100円)をお願いしてみました。ミートソースに納豆って、果たしてどんなお味なのかしら…人生初の組み合わせに胸が躍ります!
●ミートソース with 納豆・モッツァレラチーズ
しばらくすると、ホカホカと湯気の立ったミートソースパスタが運ばれてきました。モッツァレラチーズと納豆、しっかりのっています。発酵食品マニアとしては、発酵(チーズ)×発酵(納豆)の組み合わせ、たまりません!
と、店員さんから「全体をぐちゃぐちゃに混ぜてから食べてください」とのこと。御意!
さらに粉チーズをかけて、スプーンとフォークで上から下までごちゃっとかき混ぜると…全体がなんていうかすごく粘りが出て茶色くなりました。うん、ちょっと不安!でもさっそく食べてみます。
一口含むと、納豆の“発酵感”ともったりした粘りが濃厚なミートソースと絡み合って、斬新かつものすごく美味しい!ミートソースの味は濃いめですが、チーズのおかげでまろやかになっています!
そして忘れちゃいけないのが、平たい生パスタの“モチモチ”食感!芯が残り過ぎず、かといって柔らかすぎず、絶妙な歯ごたえがたまりません。食べごたえもあります。
●スパ吉流カルボナーラ「清水屋」のキムチのせ
続いて食べてみたのが、ハーモニカ横丁の一角にある漬物専門店「清水屋」のキムチを使ったスパ吉流カルボナーラ。このメニューは、“ずっと食べていても飽きがこないカルボナーラ”を作ろうと改良を重ねるうちにたどり着いたものだとか。
生クリームの代わりにお醤油を合わせ、キクラゲ、鷹の爪、香ばしい海苔、ネギ、たっぷりのキムチをトッピング。具材だけ羅列すると、もはやカルボナーラではなくない?と思ってしまいがちですが、卵でとじてあるのでクリーミー感はしっかりあります!
もっちりとした麺も相まって、なんとなく“釜玉うどん”を彷彿とさせるパスタ。酸っぱ辛いキムチがアクセントになって、和風と韓国風と洋風のちょうど中間地点に位置するような絶妙な味わい。こちらもめちゃくちゃ美味です!
ミートソースもキムチのせカルボナーラも、絶妙な旨み、辛み、甘み、酸味のバランスの上に成り立っていて、1度食べたらヤミツキ確実の美味しさでした。どこの家庭の冷蔵庫にもありそうな食材を使っているけれど、家でこの味は絶対に出せないんだろうなぁ。
ちなみにスパ吉は、吉祥寺内に姉妹店「ヒラタパスタ」もオープンしています。「鎌倉産のわさび菜と釜揚げしらすのペペロンチーノ」や「揚げナスとベーコンとモッツァレラチーズのトマトソース」など、スパ吉とはまた違ったメニューがラインナップされているようです。こちらもスパ吉とあわせて要チェックですよ!