福岡県に本社を置くマルタイから、商品価格の改定が発表された。人気の“棒ラーメン”が145円から155円(税別)になるなど、2015年1月1日出荷分から平均6%値上げされる。

「マルタイの棒ラーメン」値上げに、応援の声続々  (出典:マルイタイ)
「マルタイの棒ラーメン」値上げに、応援の声続々
(出典:マルイタイ)

マルタイの“棒ラーメン”こと「即席マルタイラーメン」は、昭和34年から販売されている長寿商品。2食入りで140円程という安さに加え、麺の食感や多彩にアレンジできる点などが支持されている。即席めんの中でもコアなファンが多い商品だ。

10月6日付けで発表された「価格改定のお知らせ」によると、大幅な円安による原材料価格の高騰などで、企業努力による価格維持も限界に達したという。希望小売価格が改定されるのは、平成20年以来7年ぶり。

この発表に対して、ファンから応援する声が次々と寄せられている。Twitter には「仕方ない」「7年もよく頑張ったよ」「値上げされても買うよ」といった、値上げを受け入れるコメントが投稿されている。中には「無くなるくらいならもう少し高くてもいい」「存在してくれるだけでありがたい」との声も。

マルタイの棒ラーメンをめぐっては、今年4月に赤字拡大が発表された際にも、商品存続を望むファンが“箱買い”を呼びかけるなどの動きが広まり、話題となった。これに対してはマルタイの社長・原田氏からも、4月25日付けで「業績予想に関するお客さまからのご声援について、心より御礼申し上げます」とコメントが発表されている。

消費者にとって値上げは、やはり辛いものだ。それでもファンが離れないのは、長年貫いてきた企業姿勢の賜物だろうか。ともかく、筆者はいち棒ラーメンファンでもある。今日の夕食用に棒ラーメンを買って帰ろう。