Rice Bucket Challenge とは、バケツ一杯のお米と一緒に写真を撮って SNS に投稿し、そのお米(またはほかの食べ物やお金)を地元の慈善団体に寄付するというもの。団体を通さなくても、食糧を必要としている人に直接届けても良いそうだ。
米国メディア Huffington Post によると、この運動を始めたのは、お米に関するニュースなどを扱う海外メディア Oryza で働く Manju Latha Kalanidhi さん。インド在住の彼女は Ice Bucket Challenge のことを知るなり、すぐに「世界の栄養不良の人々のうち、4分の1がインドに住む人たちである」こと、そして「インドでは1億人以上の人たちが、清潔で安全な水を手に入れることができていない」という現状を思い出したそう。
そこで彼女は「インドでは、インド国民が必要としているものを」と、この Rice Bucket Challenge を始めたそうだ。
Kalanidhi さんは、次のように話している。
「私はただ地元のために、何かを無駄にすることなく意味のあることがしたかった。ここでは、お米は水の代わりになるのです」
深刻な水不足という問題を抱えるインドで、このチャレンジはすぐに人々から受け入れられた。ちなみに、これまでで1番“大きな”寄付は、Hyderabad(ハイデラバード)の大学生たちから届いた2,000キロのお米だそう。これには Kalanidhi さんも驚きを隠せなかったようだ。
ここのところ一部で“氷水をかぶる”という行為だけがステータスとして一人歩きしてしまっている感が否めない Ice Bucket Challenge。そんな中で Rice Bucket Challenge は、改めてチャリティー運動の本来の目的を思い出させてくれたような気がする。
※画像の出典はすべて Rice Bucket Challenge 公式 Facebook ページ