スターバックス コーヒーには、緑のロゴでおなじみの店舗とは別に、地域の“ご近所カフェ”として親しまれているお店があるのをご存知でしょうか?「Neighborhood and Coffee(ネイバーフッドアンドコーヒー)」。東京都内に6店舗、横浜と神戸に各1店舗ずつ展開されています(記事執筆時点)。
外観や内装は各店オリジナルのデザインが施されていて、ロゴもお店ごとに違うので、一見するとスタバとは気づかないくらい。さらに、提供されているメニューも通常のスタバとはまったく別物なんです。
というわけで、気になるフード&ドリンクをチェックしに行ってきました!
◆駒沢1丁目店へやって来た
今回訪れたのは、Neighborhood and Coffee 駒沢1丁目店。駒澤大学のすぐお隣にあります。入り口すぐのスペースは半テラス席になっていて、ワンちゃんと一緒に入ることができます。テーブルの下にはリードを留めておくフックもあるので便利!
この日は学生さんからビジネスマン、ご近所にお住まいらしきご夫婦など幅広い層のお客さんが店内でくつろいでいました。
昔このあたりにゴルフコースがあったことにちなみ、カウンターテーブルにはゴルフクラブのシャフト部分と同じヒッコリーの木材が、天井から吊るされたライトにはゴルフクラブのグリップと同じレザーが使われています。地域とのつながりを大切にする気持ちが、お店のデザインにもあらわれていますね。
◆「ひと手間」かけるドリンク
さて、さっそくドリンクメニューをのぞいてみます。するとそこにはスタバの代表格ともいえる「フラペチーノ」の文字はなく、いつもと違う顔ぶれがずらり!・クレーム ブリュレ ラテ(650円、税別、以下同じ)
これは“クレームブリュレ”をイメージしたホットドリンク。注文するとラテの表面に砂糖(フランス産カソナード)をまぶし、バーナーで炙ってキャラメリゼしてくれます。
できたてから1分ほど待つと、砂糖がパリッと固まって飲みごろに。
パリッと焦がされた砂糖をスプーンでくずし、シャクシャクかじりながら味わうラテは斬新かつ格別!ほろ苦さと香ばしい甘さが交互に訪れ、次のひと口が止まらなくなります。表面の砂糖がだんだん溶けてくると、コーヒーの味もじわじわと変化。
なお、コーヒー豆は3種類(うち1種は月替わり)の中から好きなものを選べます(ほかのコーヒーメニューも同様)。迷ったら、それぞれの味の特徴をバリスタに聞いてみて!
ちなみにクレーム ブリュレ ラテには、毎日お店で仕込まれる“自家製”バニラシロップのカスタマイズがおすすめ。砂糖、水、バニラビーンズでシンプルに煮出されたシロップは香り立ちがよく、ラテに入れるとデザート感がさらにアップします。
・バナナチョコレート&アイスクリーム(750円)
バナナ丸ごと1本に、チョコレートソースとバニラアイスクリームを合わせた贅沢ドリンク。さらにバニラアイスと、カカオニブをトッピングして仕上げられます。当日分のバナナがなくなり次第終了。
グラスの底にたっぷり入ったチョコソースを混ぜながら飲むと、とろんと濃厚な舌ざわりと“本物”のチョコ&バナナのおいしさが存分に楽しめます。カカオニブは粒がやや大きめで、カリカリさくさくとした食感と、噛むほどにしみ出す苦みがアクセントに。
おすすめのカスタマイズは、チョコとカカオニブを抜いて、代わりにラズベリーとアーモンドクラッシュを追加、最後にはちみつをトッピング。チョコバナナとは対照的な、フルーティーで甘ずっぱいデザートドリンクができあがるのでぜひ試してみて!
・マムズ アップル&ティー(650円)
スチームしたアップルジュースでつくるホットチャイ。チャイには、先日スタバで導入スタートした「TEAVANA(ティバーナ)」の茶葉が使われています。カップの底には、たっぷりのクラッシュアップル果肉入り。
スパイシーなチャイと、りんごのまろやかな甘みが溶け合います。少しだけオレンジジュースが入っているので、あと口にほのかな酸味が抜けてすっきりさわやか。果肉はシャキシャキと歯ごたえがあり、飲み終えたときの満足感を高めます。
また、メニューには載っていないのですが、バリスタがカスタマイズを駆使してつくってくれる“裏メニュー”「フローズンカフェモカ with アイスクリーム」(800円)もおすすめ。アイスカフェモカに、チョコレートソースとバニラシロップを合わせたものです。バニラアイスとキャラメルソース、コーヒーの粉がトッピング。
ダブルショットのエスプレッソを使ったコクのある苦みと、とろけるような甘みのバランスが絶妙!一度飲んだらそのリッチな味の虜になります。
◆焼きたてを食べられるスイーツ
続いて、ネイバーフッドにしかないスイーツメニューをチェック。・クレーム ブリュレ(650円)
コクのある地養卵を使ってつくられるクレームブリュレ。クレーム ブリュレ ラテと同様、注文すると表面に砂糖をふり、目の前で炙って仕上げてくれます。
カリッと香ばしい表面を突き破ると、とろっとろのプディングがお目見え。外と中の食感のギャップが楽しめます。プディングはタマゴの味が濃厚!コーヒーともよく合います。
・アップルパイ(700円)
ネイバーフッドの1号店・二子玉川店がオープンしたときからのロングセラー。青森県産ふじりんごを使い、シナモンやオールスパイスなどを加えて焼き上げたアップルパイです。バニラアイスを添えて。
温かいパイはさっくさく、りんごはシャキシャキと食感が良く、みずみずしくてジューシー。表面にはちみつを塗ってあるため甘みにコクがあります。パイ1カットにりんご2分の1個分(!)が使われているそうで、食べごたえも抜群。
アップルパイは毎朝オープン時間の8時に焼き上げられる(そのあとは売れ行きにより順次焼成)そうなので、オープンと同時に足を運べば焼きたてを食べられますよ!
・オレンジブラウニー(500円)
香り高いバレンシアオレンジを糖漬けにしたスライスオレンジをのせて焼き上げたブラウニー。ハーフサイズ(250円)もあり。
表面に近いところはサックリ、中にいくほどしっとりねっとりした食感になります。口に入れてもすぐには消えず、舌の上でじっくり溶けていく濃厚さ!オレンジの酸味とほろ苦さがチョコレートのおいしさを引き立てます。
◆具だくさんのサンドイッチ
最後にお食事メニューをチェック。オーダー後に温めてから提供してくれる、具だくさんのサンドイッチがおすすめです。・クラシック ハム&チーズサンドイッチ(850円)
朝食やランチにぴったりなのが、スタンダードなこのサンドイッチ。石釜で香ばしく焼き上げたローフパンに、ポークシュゼットハムとモントレージャックチーズ、レタス、トマトを挟んだものです。味付けはサウザンアイランドドレッシング。
ハムは薄切りですが、どっさり入っているのでボリューム満点!しっとり上品な口あたりで、ひと噛みごとにうまみと塩気がしみ出します。これを包み込むまろやかなチーズ、フレッシュなレタスとトマトの組み合わせは鉄板のおいしさ!
・プルドポークサンドイッチ(950円)
お酒にも合う味わいで、ディナーや夜食にぴったりなのがこちら。じっくり煮込んだかたまり肉をほぐした“プルドポーク”に、ゴーダチーズ、アスパラと赤・黄パプリカ、キャベツを絡めたドレッシングを合わせたサンドイッチです。
プルドポークはほろっほろにやわらかく、とろけるチーズと混ざり合って舌の上を転がります。やや甘めの味付けにお肉とチーズのうまみが絡み、ここにオレガノやクミンなどのスパイスがひとくせ加え、とてつもなく後引くおいしさに。
◆自分だけの“特別な1杯”を
ゆったりと落ち着いた空気が流れるネイバーフッドのお店では、バリスタとゆっくりお喋りできるというのも楽しみのひとつ。その日の気分や味の好みをバリスタに伝えて、おすすめのカスタマイズドリンクをつくってもらうのもいいかもしれません。ちなみにカスタマイズできるのは、豆乳やチョコレートソース、キャラメルソースをはじめ、ホームメイドシロップ(シンプル・バニラ)、ラズベリー、クラッシュアップル、カカオニブなど。自由に組み合わせて、ぜひ自分だけの“特別な1杯”を見つけてみては?
今回訪れた駒沢1丁目店のほか、ネイバーフッドの店舗一覧は次のとおりです。
駒沢1丁目店(東京都世田谷区駒沢1-24-5)
初台1丁目店(東京都渋谷区初台1-11-1)
奥沢2丁目店(東京都世田谷区奥沢2-38-9)
池尻2丁目店(東京都世田谷区池尻2-27-7 アリビエ池尻)
代沢5丁目店(東京都世田谷区代沢5-8-13クリークス代沢)
玉川3丁目店(東京都世田谷区玉川3-34-2 リオ・ヴェルテ)
新石川2丁目店(神奈川県横浜市青葉区新石川2-2-1)
中山手通2丁目店(兵庫県神戸市中央区山手通2-24-1)