東京・原宿に、7月7日、グルメバーガーショップがオープンします。その名も「Sun&Witch(サン アンド ウィッチ)」。“太陽と魔女”を表現したという真っ赤な外観がとにかく目立つ、こぢんまりとしたお店です。
実はここ、表参道と湘南にある人気カフェ&ベーカリー「パンとエスプレッソと」が手がける新業態。…なのですが、これまでの店舗とは、印象が違いすぎて戸惑うばかり。
ぜんっぜん違います
「パンとエスプレッソと」があえて“ジャンク”をテーマに掲げるハンバーガー店とは。そして、パン屋が手がけるハンバーガーの、その味とは。オープンに先がけて試食してきました。
メニューは、「パンとエスプレッソと」の桜井シェフが開発したパンに、オーストラリア産ビーフ100%のパティをはさんだ「ハンバーガー」と、どっしりソーセージをはさんだ「ホットドッグ」がメイン。
ハンバーガーは、シンプルな「クラシックバーガー」(850円)や、甘辛いタレをからめた「てりやきエッグバーガー」(1,100円)など、7種がラインナップ。それぞれに、トマトや目玉焼き、グリルドオニオンなどをトッピングすることもできます。
筆者は、クラシックバーガーにチェダーチーズとアボカドをはさんだ「アボカドチーズバーガー」(1,200円)を試食しました。具は、パティ、レタス、トマト、チェダーチーズ、アボカドと、特製タルタルソース。
見るからに厚みのあるバンズですが、食感は驚くほどふかふかで、口どけもまろやか。一方で、胚芽の香りが肉をどっしりと包み込みます。
焼成前で160gあるというパティは、ごろごろ食べ応えのある粗挽き仕様。肉の味がガツン!ドシン!とやってきます。かなり肉肉しい。
味付けは、具材多めの特製タルタルソースと、パティの味付け分のみと、素材を生かしたつくりとなっています。やっぱり、いちばん存在感があるのは肉だけど、バンズが負けず劣らずの主張をしてくるあたりが、パン屋さんのハンバーガーらしさかもしれません。
ホットドッグは、ブラジル産ソーセージに、チェダーチーズとケチャップをあわせたもの。上にはフライドオニオンがトッピングされています。
個人的には、これ、ものすごく好き。でっかいソーセージ(なんと約200g!)は、生(燻製をしていない状態)をボイルし、焼き目をつけてはさんであります。燻製の香りがない分、ダイレクトに肉の味わいを感じられるのがポイント。
ここからじんわりと染み出す肉汁を、ハンバーガーと同じくふかふかのパンが、しっかりと受け止め…いや、吸い込み、なんともいえないウマさを口の中に広げてくれます。ソーセージとパン、濃厚チーズの見事なハーモニー。ケチャップの酸味がまた、いいのです。
バンズについて、「肉の味に負けないよう工夫した」と桜井シェフ。肉屋のハンバーガーではなく、パン屋のハンバーガー。確かに、パンの存在をここまで強く感じることって、なかなかないかもしれません。
オープン時は、同じ生地を使ったハンバーガーとホットドッグのみの提供だそう。でも今後は、具材にあわせてパンを変えるなど、種類が増えていくかもしれないとのことでした。
ベーカリーがつくる、がっつりボリュームの“サンドウィッチ”。でも決してジャンクではなく、しっかりと素材の味わいを楽しめるごちそうです。
【店舗概要】
Sun&Witch(サン アンド ウィッチ)
住所:東京都渋谷区神宮前3-27-3
アクセス:JR原宿駅、東京メトロ明治神宮前駅から、徒歩約10分
営業時間:9時~20時、毎月第2火曜日定休