京橋千疋屋「くりぬきゼリー」
誰もが知ってる名物の、陰に隠れた“ひそかな名品”を紹介する連載。14品目は京橋千疋屋(きょうばしせんびきや)の「くりぬきゼリー」。京橋千疋屋は、東京を中心に神奈川、千葉、静岡に計26店舗を構えるフルーツ専門店(レストラン含む)。「特選メロン」をはじめとした高級フレッシュフルーツや、それらを使ったケーキなどのスイーツを販売している。
今回紹介するくりぬきゼリーは、果実をまるごとくりぬき、搾りたての果汁を使用。果実の器に注ぎ込み、ゼリーに仕上げてある。店頭では月間5,000個以上販売される人気商品なのだとか。
オレンジとグレープフルーツの2種があり、いずれも通年で販売される定番商品となっている。価格はオレンジが864円、グレープフルーツが972円(いずれも税込)。隣に並ぶケーキ類(600円前後)よりもさらに高価な商品となっている。
くりぬきゼリーを食べてみた
まずはオレンジ。ずしりと持ち重りがあり、重さを測ると約340gあった。缶ジュース1本分近い。外装フィルムに、フタ部分の果汁を搾って食べることを勧めるシールが。
フタの果肉量は少なく見えるが、搾ってみると思ったよりも果汁が出る。
あたりに広がるフレッシュな香りと、ワンアクションによって得られる「自分で完成させた感」が嬉しい。
スプーンですくうと、ジュレのようなゆるい質感。ギリギリ形状を保つくらい。
舌の上にぷるりと着地後、さっと溶け、さわやかな香りと濃い甘みを広げる。ほんのりとしたほろ苦さと搾った果汁によるジューシーさが、まるで本物のオレンジを口にしたような後味へと導く。
下の方に2~3切れ、果肉の姿も。シャキッとフレッシュで、食感にアクセントを加えてくれる。
また器の内側には1cm程度の厚みをもって果肉が残されている。スプーンなどで押して果汁を追加するもよし、こそいで果肉を追加するもよし。
一方のグレープフルーツは、オレンジよりサイズが大きく、重さは440g。
こちらも同様にフタから果汁を搾って。
グレープフルーツはオレンジに比べ、甘さがすっきりとしたクリアな味わい。フレッシュな苦みがより引き立って感じられる。あと味もさっぱりしているので、これからの暑い季節にぴったり。甘すぎるのは苦手、という人にも好まれるだろう。
どちらのくりぬきゼリーも、まさに皮をむきたての果実を食べているかのようなフレッシュさが味わえる。とくにオレンジは甘みが濃厚で、果汁200%くらい使っているのでは、と感じるほど。見た目のインパクトもあるので、人へのプレゼントにしても記憶にとどめてもらえそうだ。
≫【これ知ってる?】の記事をもっと見る