生麺でつくる“無添加焼きそば”って?
生麺でつくる“無添加焼きそば”って?

大人も子どもも大好きな“焼きそば”。家庭料理としてもおなじみだし、屋台メニューの定番でもあります。ソースの焼ける香り、たまりません! 一方で、“焼きそば=ジャンクフード”なイメージ、強くないですか? 炒め物だし、こってりしてるし、野菜は少ないし。

そんな焼きそばのイメージをガラリと変えるかもしれない店が都内に登場しました。その名も「無添加焼きそば BARチェローナ」。店名のとおり、“無添加焼きそば”が看板メニューのお店です。


どんな焼きそばなのか、お店へ試食しに行ってきました。

赤く光る看板が目印です
赤く光る看板が目印です

チェローナは、子育て世帯も多い、白金高輪駅が最寄り。店内はカウンターのみ15席。カウンターの形にあわせて保温用の鉄板が配置されていて、料理を温かいまま食べられるのだとか。

中央付近の広い鉄板は調理スペース
中央付近の広い鉄板は調理スペース

さて、看板メニューの焼きそばは、普通盛りで950円(ランチ/税込)と、“焼きそば=庶民料理”感覚の筆者にはちょっぴり腰が引けてしまう価格。大盛り(1,050円/同上)もあり、好みで4種のトッピング(豚肉増し150円、キャベツ増し50円、国産黒毛和牛牛すじ200円、九条葱150円)を追加できます。

お願いしたのはシンプルに普通盛り。目の前の調理用鉄板で焼き上げてくれるようです。

まずは、目玉焼きをつくり始めます
まずは、目玉焼きをつくり始めます

卵の横で、麺と具を炒めていくのですが…こちらの麺、焼きそばではまず見たことのない生麺。なので、ゆでるところから始まるんです。3分ゆでたら湯切りをし、鉄板に広げます。

焼きそば屋で、こんな光景、見かけないですよね
焼きそば屋で、こんな光景、見かけないですよね

麺の隣では、アボカドをエサに育てられた千葉県産「アボカドポーク」、ザク切りの国産キャベツを別々に焼き、ほどよく火が通ったら麺の上にのせます。混ぜずにのせていくので、焼きそばというより、お好み焼きみたい。

麺は平たく広げます
麺は平たく広げます

のせて、のせて
のせて、のせて

これらの上から特製ソースをまわしかけ、ようやくミックス! このとき、下側の麺はパリッパリ。すごくおいしそうなんですけど…!!

ソースをかける!
ソースをかける!

混ぜる!!
混ぜる!!

ソースが全体にまわったところで、徳島県吉野川産の青のりと、国産かつおぶし、いわしぶし、さばぶしをオリジナルでブレンドした魚粉、ローストしたイカやエビを加えた自家製天かす、そして自家製刻みショウガをトッピング。最後に目玉焼きをのせて、完成です。

こちら、普通盛りです
こちら、普通盛りです

見た目は、正直、どこかかで見たような“目玉焼きのせ焼きそば”ですが…。

まず、麺の食感が個性的です。生麺だからか、もっちりとした噛みごたえ。そしてつるん、つるんと吸い込まれていくのどごしの良さは、ラーメンみたいな感覚かも。パリパリに焼けた“おこげ”の部分も、めちゃくちゃおいしい!

味については、一言でまとめるなら「普通においしい」。だけど、絶対に家では作れないだろう味。コレという尖った特徴があるわけではないのですが、ひとつひとつの材料がぴったりとバランスよく納まっていて、各材料の質の高さを感じる気がします。確かにジャンクフード感は少なく、初体験の焼きそばでした。

無添加かつあっさりめなので、子どもにも安心して食べさせられると思います。ただ、店内にハイチェアしかないのが惜しい…。

ランチタイムは、この焼きそばと、つけあわせのサラダ(別売)のみ。できたてを食べてほしいと、テイクアウトは行なわないそうです。

そしてディナータイムは、季節の素材を使ったタパス(小皿料理/500円~)を気軽に楽しめる“鉄板バル”となります。イチオシは、目の前で焼き上げられるグリル料理。「黒毛和牛のグリル」(150g/2,400円~)をはじめ、牛タンや豚肉を、目の前の鉄板で焼き上げてくれます(その日の仕入れによって部位や価格が変わります)。

ディナーメニューは、こんなイメージ
ディナーメニューは、こんなイメージ

このお肉には期待大。なんてんたって、このお店、行列ハンバーグの「ミート矢澤」と同じ会社が運営しているのです。残念ながらグリルは試食できなかったのですが、「黒毛和牛のミートボール」(1,200円)をいただいたところ、肉のうまみたっぷりで美味でした。

ミートボール。お皿ごと鉄板にのせてくれるので、最後までほかほか
ミートボール。お皿ごと鉄板にのせてくれるので、最後までほかほか

中は香草たっぷり
中は香草たっぷり

なお、アルコールメニューは、バルスタイルらしくワインが中心。店舗面積の割にはかなり豊富なラインナップです。ワインと合わせられる焼きそば、なかなか珍しいですよね。昼と夜で違った顔を見せてくれるお店です。

店舗のコンセプトは、スペイン・バルセロナの“バル文化(周辺の飲食店を飲み歩く楽しみ方)”からインスピレーションを得て、決められたそうです。だから店名をよく見ると、その片鱗が見てとれたり。バル・チェローナ、バルチェローナ、バルチェロナ、…ほら、ね。

【店舗概要】
無添加焼きそば BAR(バル)チェローナ
住所 東京都港区白金1-3-14 スリーエムコーポ1階
アクセス 東京メトロ/都営地下鉄白金高輪駅 4番出口から徒歩3分
営業時間 11時30分~15時、17時~23時
無添加焼きそば BARチェローナ
住所:東京都港区白金1-3-14