誰もが知ってる名物の、陰に隠れた“ひそかな名品”を紹介する連載。6品目はヤマザキナビスコの「レモンパック」。

ヤマザキナビスコの「レモンパック」
ヤマザキナビスコの「レモンパック」

ヤマザキナビスコは、ビスケットやスナック菓子などを製造販売する食品メーカー。有名商品に「オレオ」「リッツ」「チップスター」などがある。

左から「チップスター」「オレオ」「リッツチーズサンド」
左から「チップスター」「オレオ」「リッツチーズサンド」

今回紹介するレモンパックは、サクッとした軽い食感のクラッカーで、さわやかな香りのレモンクリームをサンドした菓子。都内のドラッグストアで入手したところ、9枚×2パック入りで、価格は税込213円だった。

オレオやリッツサンドなどに比べ置いている店が少なく、コンビニなどでのミニサイズ展開もないため、これまで手を伸ばす機会のなかった人もいるだろう。「リッツとオレオと、あともうひとつあったやつ」それがレモンパック。

今日は名前だけでも覚えていって下さい
今日は名前だけでも覚えていって下さい

パッケージは白とグリーンを基調に、イエローでアクセントを加えたさわやかなデザイン。「1枚にレモン約1個分のビタミンC入り!」という意外な情報も記載されている。なおカロリーは1パックあたり453kcal。1枚あたりは約50kcalとなる。

全部食べるとレモン約18個分のビタミンCがとれる
全部食べるとレモン約18個分のビタミンCがとれる

クラッカーのフチは切手のようなギザギザとしたライン。表面には軽く塩が振られている。

こんがり焼き目がおいしそう
こんがり焼き目がおいしそう

レモンクリームは薄いクリーム色
レモンクリームは薄いクリーム色

口にすると、クラッカーのサクサクとした心地よい食感ののち、レモンクリームのまろやかな味わいが広がる。さわやかな酸味とほのかな甘み。ともすればぼやけてしまいそうな淡い味わいを塩が引き立て、くっきりとした輪郭に導いている。軽い食感もあいまってあとをひく。

コーヒーよりも紅茶に合う
コーヒーよりも紅茶に合う

余談となるがヤマザキナビスコは、2016年8月31日をもって「オレオ」「リッツ」「プレミアム」「チップスアホイ」の4ブランドの製造を終了、9月1日より社名を「ヤマザキビスケット」に変更する。

これは上記4ブランドのライセンスを持つ米国の食品メーカー「モンデリーズ・インターナショナル」とのライセンス契約が終了することによるもので、4ブランドの商品は9月1日以降、同社の日本法人「モンデリーズ・ジャパン」により販売される。オレオなどがなくなってしまう訳ではないのでご安心を。とはいえ製造元が変われば、味に変化を感じるおそれもある。

その点レモンパックは安心。オレオやリッツと雰囲気が似ているが、実はヤマザキナビスコのオリジナル商品なのだ。同社に問い合わせたところ、9月以降もヤマザキビスケットから変わらず販売されるそう(パッケージは変更の可能性あり)。

3兄弟が見られるのもあとわずか?
3兄弟が見られるのもあとわずか?

つまり慌てて食べる必要はないのだが、オレオやリッツサンドに引けを取らないおいしさのレモンパック。さわやかな味わいがこれからの暖かい季節にもぴったりなので、未体験の人は見かけたら試してみてほしい。

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