「ダンデライオンチョコレート」が日本に!

米国で大注目のクラフトチョコレートメーカー「DANDELION CHOCOLATE(ダンデライオンチョコレート)」が日本に上陸、2月11日にオープンします。カカオ豆の仕入れから製品化までを自社で行なう「Bean to Bar(ビーン トゥ バー)」の人気メーカーです。

創業の地サンフランシスコでは、数あるクラフトチョコレートメーカーのなかで一番おいしいという声も多く、生産が追いつかないほど人気があるのだとか。実は、えん食べ編集部もその噂をきいていて、米国から送ってもらおうとしていたくらい注目していたところです。

■メディア向け内覧会に潜入!

目の前は公園です

同店がオープンするのは、近年注目度上昇中の蔵前(東京都台東区)。築50年以上経つという古い建物をリノベーションし、一階は工房とスタンド、2階はカフェとワークショップスペースという、「ファクトリー&カフェ」としています。

カカオ豆の選別、焙煎(ロースト)、粉砕などなど、豆からバー(板チョコレート)まで、すべての工程がこの建物内で手作業により行なわれています。少量生産(スモールバッチ)はBean to Barの大きな特徴でもあります。

できあがったチョコレートは、カカオ豆とケインシュガー(さとうきびから作った砂糖)、2つの材料だけでシンプルに作るため、カカオの味を強く感じられることが特徴だそう。季節によって変わるチョコレート(1,200円~,以下価格は税別)が用意されます。

筆者は「ドミニカ産」「マダガスカル産」「ベネズエラ産」カカオ豆からつくられた3種のチョコレートを試食しました。どれもカカオ70%、砂糖30%と比率は同じなのですが、酸味や苦み、甘さなどが異なります。個人的にはジューシーな酸味が引き立つマダガスカル産が好みでした。

食べ比べるとより違いを実感できます

チョコレートを味わう際は、すぐにばりばりと噛んでしまわず、舌の上でゆっくりと溶かしてみて。時間の経過にあわせて変化していく味わいを楽しめるそうです。

■カフェメニューを味わう

気になるカフェメニューを実食

カフェメニューには、サンフランシスコの店舗の味を再現したという、ドリンクやペストリー(焼き菓子)が楽しめます。イートインもテイクアウトも可能。

ドリンクはチョコレートドリンクが中心。ホット3種、アイス(コールド)4種が用意されています。筆者は、スパイスをブレンドしてあるという「ミッションホットチョコレート」(580円)を飲んでみました。シナモンのようなスパイシーさは甘いチョコレートと相性バツグン! 底に隠されたアーモンドパウダーがいいアクセントになっています。

注文ごとに丁寧にいれてくれます

ペストリーの看板メニューは「ブラウニーバイトフライト」(630円)でしょう。Bean to Barらしく、シングルオリジン(単一産地)チョコレートで作られたブラウニーを食べ比べできるセットです。ほか、カカオニブ(カカオの実をくだいたもの)をたっぷり入れたブラウニーやスコーン、クッキーなどがラインナップされています。

“カカオ違い”のチョコスイーツを食べ比べできます

そんななかから筆者がチョイスしたのは「パプアニューギニア・スモア」(450円)。グラハムクラッカーの上に、濃厚なチョコレートガナッシュ入りの四角いマシュマロをのせてあり、バーナーであぶって提供されます。

カカオ分高めのビターなガナッシュをマシュマロの甘さが包み込み、“苦×甘”のコントラストでお互いを引き立てています。最後に残るのは、Bean to Barらしいカカオ豆のどっしりとした風味。これまで食べたことのない、新鮮な味わいでした。

口の中でとろりと混ざり合う

■ファクトリーツアーも開催予定

ダンデライオンチョコレートは、2010年に2人の元IT起業家によって創設されました。ガレージから始まったチョコレートファクトリーも大きくなり、海外初の店舗として選ばれたのが日本です。

蔵前のファクトリー&カフェでは、チョコレートづくりを間近で見られるファクトリーツアーやワークショップなども開催される予定(3月以降、申し込み制)。材料を食べてみたり、製造途中のチョコレートを味見できたり…詳細は未定とのことですが、きっと驚きの発見がたくさんあるはず!

これがカカオ豆をローストする機械なんだって

【店舗情報】
ダンデライオンチョコレート[ファクトリー&カフェ蔵前]
営業時間:10時~20時(ラストオーダー19時30分)
カフェ席数:70席