回転寿司チェーン・無添くら寿司(以下、くら寿司)から、『7種の魚介らーめん』シリーズの新作「7種の魚介 濃厚味噌らーめん」と「7種の魚介 旨辛濃厚味噌らーめん」が1月22日に発売されました。開発におよそ3年かけ、何度も試作を重ねてようやく商品化されたそうです。

7種の魚介 濃厚味噌らーめん
7種の魚介 濃厚味噌らーめん

7種の魚介 旨辛濃厚味噌らーめん
7種の魚介 旨辛濃厚味噌らーめん

この後を追うようにして、回転寿司チェーン・スシローからも「鯛だし塩ラーメン」に続く新作ラーメン「濃厚えび味噌ラーメン」が2月5日に発売されます。奇しくも“魚介系の味噌ラーメン”という共通項をもった両社の新作メニュー。…こりゃ戦(いくさ)か!?

濃厚えび味噌ラーメン
濃厚えび味噌ラーメン

●それぞれのスペックを比べてみた

ほぼ同じタイミングで登場する両社の味噌ラーメン。気になったので、価格から内容までそれぞれのスペックを比べてみました。

【価格】
くら寿司の濃厚味噌らーめんは、税別360円。旨辛濃厚味噌らーめんも同価格です。対するスシローの濃厚えび味噌ラーメンは、税別280円。スシローが80円低い設定。

【ボリューム】
くら寿司は、7種の魚介濃厚味噌らーめんが1食あたり416kcal、7種の魚介旨辛濃厚味噌らーめんが422kcal。グラム数は公開されていませんでした。

対するスシローは、1食あたり372g、290kcal。量が比較できないので何とも言えませんが、カロリーだけを見るとスシローの方が130kcalくらい低いみたい。

【麺】
くら寿司は“極太ストレート麺”。通常よりも練り水を多く加える「多加水製法」を採用した、ツルツルもちもちした食感が特徴だそう。また、麺打ち前と麺をカットしたあとの2回に分けて熟成させることで「コシがあって喉ごしの良い麺」に仕上がっているとか。

一方スシローは“中太ちぢれ麺”を使用。スープがよく絡みそうです。

【スープ】
くら寿司は、“7種の魚介”――昆布、かつお、さば、うるめいわし、片口いわし、ほたて、ぐち――を使って煮出したスープに、北海道産の味噌を加えて濃厚に仕上げられたもの。添加物を使わず素材本来の味と風味を引き出しているとか。

一方スシローは、甘海老の頭をじっくりとソテーしベースにしたスープを使用。海老の風味を漬けた香味油と、数種をブレンドした味噌を加えて仕上げてあります。海老の香ばしさと甘みが口いっぱいに広がり、味噌の優しくまろやかな余韻が残るそう。

【具(トッピング)】
くら寿司は、味付け玉子、チャーシュー、ネギ(関東は白ネギ、関西は青ネギ)。多くはないけれどハズレ無しの組み合わせですね。シンプルながらも麺とスープのおいしさを存分に引き立ててくれそう。

一方のスシローは、海老、青ネギ、揚げネギ、白髪ネギに加え、オリジナルの「海老醤(えびじゃん)」も合わされています。「濃厚えび」を名乗るだけあり、トッピングもえびづくし。

【各社のポイントは?】
くら寿司は濃厚味噌らーめんについて「専門店にも負けない絶品らーめん」と自信をのぞかせます。寿司屋ならではの魚介スープや、くら寿司ならではの“無添加”にこだわった一品に「単なるサイドメニューじゃないんやで」という熱い想いを感じずにいられません。

一方スシローの推しポイントは、「すしに合う、すし屋らしいラーメン」であること。あくまで主役は「寿司」で、これと一緒に味わうラーメンとして開発されたということでしょうか。おみそ汁の代わりに、味噌ラーメン。お寿司の〆に、味噌ラーメン。…うん、悪くないかも。

――以上、いろいろと比べてみた結果、発売時期はかぶっていても内容はまったくかぶっていないことが分かりました。冬は味噌ラーメンがおいしい季節ですし、たまたまタイミングが合ったんでしょうかね。麺のタイプもスープに使っている食材もトッピングも全然違うので、それぞれ違ったおいしさが楽しめそうです。