この時期、「おもち」って余りがちじゃありませんか?冬眠(=正月休みの引きこもり)に備えてパックでごっそり買いこんで、結局食べきれずに残ってしまったり。
また一方で、お年賀に「もなか」ってよく登場しますよね。せっかくもらっても、特に一人暮らしだと賞味期限までに全部食べきれない、なんてことも。
そこで今回は、有り余ってしまったおもちともなかを使って一瞬でつくれる“絶品ぜんざい”をご紹介しますよ!
● 材料はおもちともなかとお湯だけ
材料は、おもち(切り餅)1個に対してもなか1個、そしてお湯を適量、ただそれだけ。お湯はもなかのサイズにもよりますが、だいたい30~50ccくらいで良いかと思います。あとはお好みで調整してくださいね。
● 即席ぜんざいのつくり方
まず、トースターでおもちを焼きましょう。ぷっくり膨らんでちょっと焦げ目が付いたら取り出します。
次に、お椀やカフェオレボウルに焼いたおもちともなかを入れて、お湯を注いでかき混ぜます。いわゆる懐中汁粉の要領ですね。もなかをワシワシっと潰しながら溶かしていくので、お箸よりもスプーンの方が便利かと思います。
はい!10秒(おもちの焼き時間をのぞく)で立派なぜんざいが完成しました!ご覧くださいこの見事なぜんざいっぷり。多少いろんな具材が浮いてはいますが、もなかを溶かしてつくったとは思わないでしょ?
● その味は
めちゃくちゃおいしい。もなか自体がすでに甘いので、砂糖などは加えなくてもそのままでじゅうぶんとろける甘さです。また、もち粉で出来ているもなか皮とあずき餡が汁に溶け込み、全体にもったりとしたトロみが出ました。
ふっくらむっちりとしたおもちに、このとろみ汁をたっぷり絡めてほお張ると…
ただただ、おいしい。フニャンと汁を吸った細かいもなか皮が、普通のぜんざいにはない「ふわっ」とした口あたりを添えています。粘るおもちをモチャモチャと噛むほどに、焼いた香ばしさとふくよかなあずきの甘みが口いっぱいに。さらに、ほんのちょっと塩を振ればキレの良い後味になります。
ちなみに、栗入りもなかやもち入りもなかでつくってもおいしくできます。栗入りはホクッとした歯ごたえとやさしい甘さが加わり、もち入りは全体がモッチモチのもちまみれになりまして、これはこれでとてもおいしかった。
もなか皮のパリッとした食感が好きという人にはオススメしませんが、そろそろ一風変わったもなかを食べても良いという人や、時間をかけず手軽にぜんざいを食べたい人、家にもなかとおもちが余ってどうしようもないという人は試してみて損はないはず!