しかし出店するのは都市部が中心となっており、まだ“焼きたてチーズタルト”を味わえていない人も多いはず。
そこで用意したのがこちら。コンビニで販売されているチーズタルトである。今回は3品を、それぞれ都内のセブン-イレブン、ファミリーマート、サンクスで入手した。
今回はこれらを電子レンジで温め、“焼きたて風チーズタルト”を楽しみつつ、一番美味いのはどれかを決定したいと思う。
■ファミマ「プレミアムチーズタルト」 198円
12月1日に発売されたばかり。北海道産のクリームチーズや牛乳が使用されているそう。
サイズは直径7cm×高さ3cmくらい。シンプルな形状が今風。チーズ生地表面のフチ、こんがりとした焼き目が食欲をそそる。
3個の中で唯一、パッケージに温め推奨の文字が。
加熱の目安「500Wで25秒」に従い、レンジでチン。
ナイフを入れると、“ふるん”と揺れるチーズ生地。断面を見たところ、タルト生地にスポンジを敷き、さらにその上にチーズ生地が重ねられているよう。
なめらかな口あたりのチーズ生地は、ほんのりチーズ風味のカスタードという感じ。はじめに甘み、あと味にかけて酸味が広がる。
温めてやわらかくなったタルト生地は、スポンジとほぼ一体化。口の中でチーズ生地と合わさると、なめらかにしゅわっと口どける。スポンジ入りのためチーズ感は少なめだが、さまざまな食感や味による“スイーツらしさ”が楽しめる。
■セブン「不二家レアチーズタルト」 140円
購入したのはセブンだが、不二家ブランドのもので、取扱の有無は店舗による。またスーパーなどでも販売されているそう。
サイズは直径約8cm×高さ約2xm。チーズ生地、タルト生地ともに焼き目などはなく、3個の中で一番色白。こちらも500Wで25秒加熱したところ…
チーズ生地がとろっとろに!一部タルト生地からあふれるほど。
飲めるほどトロトロのチーズ生地。甘さは控えめで、チーズのコクとほんのりとした塩気が感じられる。いっぽう厚みのあるタルト生地は、ソフトクッキーのようなホロリとした食感。しっかり甘く、チーズ生地とのバランスが取れている。
■サンクス「濃厚焼きチーズタルト」 158円
11月10日に発売。サンクス公式サイトによると、人気のため店舗での売り切れが続出中なのだとか。
サイズは直径約7cm×高さ約2.5cm。
同様に500Wで25秒。ほんのり表面が膨らみ、チーズの香りが濃く漂う。
カットした断面から、とろりとあふれるチーズ生地。ほどよい甘みとほんのりとした酸味があり、チーズの風味は3個の中で一番強く感じられる。
温めたタルト部分は、しっとりとした食感でバターの風味豊か。フィナンシェやマドレーヌのような味わいとなった。柔らかすぎてフォークを入れるとほぐれてしまうので、温めた場合はスプーンで食べた方がいいかもしれない。
■“焼きたて風チーズタルト”優勝は…?
3つを温めて食べ比べた結果、筆者が一番美味いと感じたのはセブン(不二家)のチーズタルト。ポイントはタルト生地。他の2つは“ふわふわ”と言っていいほど柔らかくなってしまい、タルト感が薄れてしまった。好みにもよるが、タルト生地の“サクほろ”食感が好きな人は、これら2つは温めずに食べた方がいいかも。
一方セブン(不二家)のものは、温めても“サクほろ”を保持。甘さを抑えたチーズ生地、しっかり甘いタルト生地と役割分担がはっきりしていた点も良かった。加えて温め後の見た目。“焼きたて”“チーズ”というキーワードへの期待に、一番応えてくれたように思う。