“2度揚げ”でサクサクに?
“2度揚げ”でサクサクに?

韓国発のフライドチキン専門店「Kyochon(キョチョン)」の日本1号店「Kyochon 六本木店」(東京都港区)が、12月9日にオープンしました。ウリは“チキン×ビール”というフードスタイル。1991年に誕生して以来、世界で1,000店舗以上展開されている人気店なのだとか。

でも、正直、筆者は全くピンと来ませんでした。からあげ然り、フライドチキン然り、“チキン×ビール”ってさほど珍しいことじゃないと思うのです。キョチョンのフライドチキンの特徴とは。また、どれほどビールに合うのでしょうか。内覧会で食べてきました。


◆ポイントは「2度揚げ」と「ハケ」

結論から入りましょう。Kyochonのフライドチキン、ポイントは、「2度揚げ」と「ハケ」にあります。

【2度揚げ】
言葉どおり“2回揚げて”提供されるのですが、これが食感を生み出すポイント。1度揚げたものをゆすって油とともに余分な衣も落とすことで、より衣が薄づきになり、サクサクとした食感になりのだとか。

【ハケ】
ハケは味付けのキーアイテム。揚がったチキン1本1本に丁寧にハケでソースを塗るそうです。実際にその行程を見せてもらったのですが、すみずみまでソースが浸透して色づいていくさまは、見ていて惚れ惚れします。

素早くすみずみまでタレを塗りこめます
素早くすみずみまでタレを塗りこめます

◆「とりあえず、サルサル」

キョチョンでは、フレーバーだけでなく部位も選べます。よりクリスピーな「Wing(ウイング、手羽)」、ジューシーな「Stick(ドラムスティック、もも)」の2種。またフレーバーは、「オリジナル」「レッド」「ハニー」の3種が用意されています。

一番人気の「キョチョン ウイング/ドラム」は、ガーリックがガッツリ効いた醤油味。シンプルだけどクセになる、オリジナルフレーバーです。

香ばしい醤油とガーリックの香りがマル
香ばしい醤油とガーリックの香りがマル

「レッド ウイング/ドラム」は韓国らしく、辛さが有名な「チョンヤントウガラシ」が使われているそうで、想像以上に辛め! 旨みの後に襲い来る辛さが後を引きます。ビールとの相性がいいのは書くまでもありません。

いつまで経っても辛さが引かないのです
いつまで経っても辛さが引かないのです

「ハニー ウイング/ドラム」は、ハチミツベースでほんのり甘みを感じます。上記の2種よりも衣をだいぶ厚めにし、よりソースが絡むよう工夫されているのだとか。場合によっては倍量に見えるくらいに衣がしっかりしているので、個人的には、肉の旨みもしっかりと感じられるドラムでの注文がオススメです。

衣は厚めだけど、ちゃんとクリスピー
衣は厚めだけど、ちゃんとクリスピー

そして、フライドチキンにはもう1種、「サルサルチキン」なるものも用意されています。こちらは、細長くカットしたむね肉に米粉をまぶして揚げたもの。トンカツソースみたいな「ジャンバラヤ」、ガツンと辛い「レッド」、ハチミツ香る「ハニーマスタード」の3種のソースを付けて食べます。米でしょうか、白くて丸いモノのパフっとした食感がアクセント。サクパフサクパフ…ずっと食べ続けられちゃいます。むね肉だと思うと余計に。

カリカリ、サクサク
カリカリ、サクサク

ハケの効果でしょうか、ソースがまんべんなく行き届いているという印象を受けました。これが、薄すぎず、濃すぎず、衣とあわせて計算されているな、というバランスなのです。ここは、他のからあげなどとは違うかも。また、アクセントの効いた味付けも、確かにビールにピッタリです。

ビニール手袋をつけて、しゃぶりつくのも何だか楽しい
ビニール手袋をつけて、しゃぶりつくのも何だか楽しい

なお、同店では“揚げたてでの提供”にこだわっているため、チキンの提供には20分前後かかるとのこと。そこで、早めに揚がるサルサルチキンを食べながら、他のチキンを待つのが定番なのだそうです。

◆「チキン!」のスイッチが入ったときに

このほかのメニューは、もも肉の炭焼きステーキ「ダッカルビ」各種や、チキンがのったサラダ、チキンたっぷりの麺やご飯ものなど、あっちもこっちもチキンだらけ。今日はチキンを食べるぞー!って日に、満足させてくれそうです。

ちなみに店内は、1階にはカウンター席があったり、2階にはソファー席があったりと、カフェバーのような雰囲気でオシャレですよ。

“肉とビール”だけど、女性も入りやすい
“肉とビール”だけど、女性も入りやすい

店舗所在地は、東京都港区六本木5-1-7 ストリートビル1階・2階。営業時間は11時から24時まで、追って翌4時まで延長予定とのこと。