通勤途中、ふとオリジン弁当(以下オリジン)で目に入った「レア・ローストビーフ丼」のポスター。ローソンの「ローストビーフ丼」を食べたばかりだったけど、気になって買ってしまいました。

こうなると違いも気になってきて、ローソンへ。1日ぶりのローストビーフ丼を買って食べ比べてみました。ローストビーフ丼対決、ここに開幕!


◆ ボリュームに違いアリ

まずはそれぞれの構造と基本スペックを比べてみましょう。基本的な作り方は、どちらも、ご飯の上に茶色いソース、肉、白いソースを重ね、つけあわせを添えてあるイメージです。

「ローストビーフ丼」スペックまとめ!
「ローストビーフ丼」スペックまとめ!

ローソン「ローストビーフ丼」(税込690円)は、ご飯と肉が2段に分かれており、レンジで温めたご飯に肉とヨーグルト風味ソースをのせて仕上げます。重さは、肉が約105g、ご飯(とタマネギ)が約250gでした。

ご飯だけチンしてね
ご飯だけチンしてね

オリジン「レア・ローストビーフ丼」(税込580円)は、すでにご飯の上に肉などがのった完成形。肉とご飯を分けて計ってみると、肉が約60g、ご飯(とかいわれ大根)が約265gです。

オリジン弁当の「レア・ローストビーフ丼」
オリジン弁当の「レア・ローストビーフ丼」

肉をのけると、こんな感じ
肉をのけると、こんな感じ

ローソンの方が価格は110円高いものの、肉が約45g多いぞ。またご飯の量にはそこまで差はないので、全体の重量もローソンの方が大きいことになります。ボリュームだけならローソン一択。

ローソン(左)、オリジン(右)  容器の重量はおゆるしを…
ローソン(左)、オリジン(右)
容器の重量はおゆるしを…

◆ 肉に違いアリ

とはいえ、味だって重要な要素。まずはローストビーフだけを比べてみました。

左がローソン、右がオリジン
左がローソン、右がオリジン

ローソンのそれは、赤みが強くて肉々しい印象。しっかりと噛みごたえがあり、コショウがパリッときいています。一方オリジンは、全体的にうっすらとピンクがかっており、その柔らかさとしっとり具合に驚きました。ローソンが強くどっしりとした味とするなら、オリジンは優しく繊細な味といったところ。これは編集部内でも好みが分かれました。

◆ 全体の味に違いアリ

味の決め手になるソースは、ローソンが「バーベキューソース」「ヨーグルト風味ソース」、オリジンが「ローストビーフたれ」「ヨーグルト風味マヨソース」。どちらも似たようなものが使用されているようですが…?

ローソンは、ヨーグルト風味ソースのサワークリームのような爽やかな酸味が強く、バーベキューソースは大人しめ。肉やご飯と一緒に食べると、コショウの風味とあいまって、エッジが効いたおつみまみみたいな味でした。ビールが飲みたい!

各素材がエッジのきいた味わい
各素材がエッジのきいた味わい

反対にオリジンのヨーグルト風マヨソースは、さほど酸味がなくまろやかで、コクのあるローストビーフたれと相性抜群。そして肉の旨みをぐんと引き立てます。たまにかいわれを挟んで、ピリリとした刺激を。ご飯と肉の量のバランスもよく、丼としての完成度の高さを感じました。温泉たまごを落としてもおいしそう。

まとまりの良さは、オリジンの勝ち
まとまりの良さは、オリジンの勝ち

そしてローソンの丼を作りながら1つ気づいたことが。ローストビーフをきれいに並べるのってかなり難しいのです。オリジンの店員さんには頭が上がりません。

◆ 結局 “好みに合わせて” どうぞ

それぞれの特徴をまとめると、ローソンは「大満足のボリューム」「肉もソースもしっかり味」、オリジンは「素材が優しい味」「丼として完成度が高い」といったところでしょうか。特にソースの酸味と肉の味わいに大きな差があります。業態が異なるとはいえ、結構な違いがあるものです。

なお、オリジンでは、ご飯の量そのまま、肉2倍の肉W盛(税込950円)も販売されています。ただし、メニューを見る限り、レア・ローストビーフ丼そのものが、関東エリアだけでの販売のようです。また、“レア”なため「1時間以内に食べてください」との案内もあったので、「食べたい!」と思った方はご注意を。