日本の記念日の日付は、「語呂合わせ」で決定されたものが多い。10月の記念日を見ただけでも、10月2日の「豆(10)腐(2)」の日、10月4日の「投(10)資(4)」の日、10月9日の「アメリカンドッ(10)グ(9)」の日と、語呂合わせというか、ダジャレで日付が決まったものが目白押しとなっている。10月26日に、「今日は、ど(10)ぶ(2)ろく(6)の日だよ!」なんて面と向かって言われたら、多くの人はどうリアクションしたらいいものか困ってしまうだろう。

だけどもちろん中には語呂合わせとは無縁の記念日もある。その1つが、「コーヒーの日」だ。これは、国際協定によって定められたコーヒー生豆取引の年度始まりが10月であることから制定されたもの。

コーヒー飲料などのカップ式自動販売機を運営するアペックスは、この「コーヒーの日」にちなみ、全国5万8,000台のカップ式自動販売機の売り上げから、コーヒー飲用に関する地域特性や季節特性を調査し、その結果を発表した。



■真冬でもアイスコーヒーを飲む北海道地方

同社の調査により、北海道では12月から2月という真冬の時期に、他の地域に比べ1.5倍もアイスコーヒーが飲まれていることがわかった。寒い冬に暖かい屋内でアイスクリームなどの冷たい物を楽しむと言われる北海道。コーヒーに関してもそれを裏付ける結果となった。

■真夏にどこよりもアイスコーヒーが売れる近畿地方

近畿地方では、真夏の7月~8月に他のどの地域よりもアイスコーヒーが売れる。アイスコーヒーに「レイコー」という独自の呼称を付けて愛している近畿地方故に、他のどこよりもアイスコーヒーに対する思い入れが強いのかもしれない。

■気温30℃ がホットとアイスの売上分岐になる関東地方

全国どこの地域でも、気温とコーヒーのホットとアイスの売上傾向には強い相関がある。例えば関東の場合、気温が30℃になるとアイスコーヒーの売上がホットコーヒを上回る。気象庁が最高気温30℃を超える日を真夏日と設定しているが、これは人々の生活や嗜好とも合致した絶妙な定義と言えるかもしれない。