しかしそんな鉄則を華麗にスルー。なぜスルーしたのかは全くもってわかりませんが、「とりあえず混ぜちゃおうかな」というチャレンジ精神に溢れすぎた商品が、青森にあります。しかも、青森の新名物らしい。
そんな気になる青森の新名物は、こちら! じゃーん! 松栄堂の「味噌バターカレー牛乳どら焼き」! …味噌…バターカレー牛…乳ど…ら焼き?…これって、どこで区切ればいいの?
わかりやすく整理してみましょうか。いいですか、いきますよ。「味噌」「バター」「カレー」「牛乳」「どら焼き」。…うん、なんと、5要素! 5要素が盛り込まれております。そもそも最終形態はどら焼きでいいのかすら、よくわかりません。
しかしこれ、ただ味噌とバターと(以下略)を組み合わせたどら焼きってわけではありません。近年 B 級グルメとして注目を集める青森市の「味噌カレー牛乳ラーメン」からヒントを得ております。
味噌カレー牛乳ラーメンは、30年以上青森市民に愛されているソウルフードで、味噌ラーメンに、カレー粉と牛乳を加え、バターをトッピングした新感覚ラーメン。これをお菓子にしてしまおう!というわけで、どら焼きにしてしまったのがこちらの商品なのです。
なんでどら焼きっていうツッコミもさることながら、このネーミングセンス。どうですか。全部入れときゃいいってもんじゃない。全く松栄堂さんったら、欲張りさんなんだから!
気になるお味ですが、同社の商品紹介には「口に入れるとすぐにカレーの風味が広がりますが、その後あんの甘みが加わりまろやかな味わいの和スイーツに仕上がっております」とあります。「口に入れるとすぐにカレーの風味が」、あたりに不安を感じますが、店舗では一番人気の商品だそうで…。マジで?
これは自分の口で試すしかない!というあなたにお知らせがあります。このご時勢ではありますが、注文は電話か FAX のみ。ネットショッピングはございません。ハードル、高! でも、「青森県ふるさと食品コンクール」では、第一位に値する「青森県知事賞」を受賞するなど味はお墨付き。チャレンジャーの皆さんの挑戦を期待しております。