樹脂や石膏をはじめ、最近ではそのプリント範囲は食べ物にまでおよぶ 3D プリンタ。これまでにもキャンディチョコレートなどを出力できる 3D プリンタが開発されてきましたが、今度は“フルーツ”のプリンティングを実現したそうです。

いつでも好きなフルーツが食べられる?  (出典:Dovetailed)
いつでも好きなフルーツが食べられる?
(出典:Dovetailed)

英国のデザインスタジオ Dovetailed は、数秒でフルーツを出力できる 3D プリンタを発表。同社と Microsoft Research Cambridge が主催するケンブリッジのハッカソンイベント「Tech Food Hack」で公開しました。 


このプリンタは、調理を科学的に分析する「分子ガストロノミー」という学問に基づいて、“spherification(球体化)”とよばれる技術を活用して開発されたもの。好きな“形状”の中で異なるフレーバーの液体を組み合わせることによってフルーツを生成するのだとか。料理や同学問の専門的な知識がなくても、新鮮でオーガニックなフルーツを急速にプリントできるといいます。

フルーツがぽとり。なんかかわいい。  (出典:Dovetailed)
フルーツがぽとり。なんかかわいい。
(出典:Dovetailed)

開発責任者の Gabriel Villar さんは、「味、質感、サイズや形はすべてカスタマイズ可能。3D フルーツプリンタの印刷技術で、既存のフルーツを改良するだけでなくまったく新しいフルーツを発明することもできる」と説明しています。

「この味好きだけど食べにくい」というフルーツや「料理にちょっとだけ使いたい」といった時に便利になるのでしょうか…?今後の展開に期待したいところです。