えん食べ編集部“ねこ好き度”第2位の筆者は、夜は飼いねこのおなかに顔をうずめ、昼は街行くねこを引きとめて押し倒すだけでは飽き足らず、24時間365日インターネットを徘徊してねこ画像、ねこ動画、ねこグッズを探しまわっている。そんなある夜、目が釘付けに!

キュートすぎて食べられないニャ! 可愛いさ、美味しさ、安心の三拍子
キュートすぎて食べられないニャ! 可愛いさ、美味しさ、安心の三拍子

こ、これは! か、かわいい! 一体どこで手に入るんだ! 答えは Facebook 経由で友人の友人からもたらされた。東急東横線の元住吉駅から徒歩7分ほど、「ブレーメン通り商店街」にある「イクミママのどうぶつドーナツ」で売られているという。


ブレーメン通り商店街
ブレーメン通り商店街

駅を降り、ロバと犬、ねこ、にわとりの音楽隊に導かれて楽しげな商店街を進めば、右手にかわいらしい店舗が現れる。

イクミママのどうぶつドーナツ
イクミママのどうぶつドーナツ

ショーケースに駆け寄ると、ねこだけじゃない! 「あるぱかさん」もいる! ランラン カンカン世代には外せない「ぱんだくん」まで!

ショーケースにあふれるドーナツ
ショーケースにあふれるドーナツ

連れ帰る子を選ぶことなどできず、そのとき入手できるものをすべてゲットしてしまった。

つい買い占めた
つい買い占めた

さぁ味見、の前にお店の紹介をしておこう。

イクミママのどうぶつドーナツは、元々ドーナツ販売フランチャイズ店の一店舗として営業していたが、1年ほど前に「三毛猫」をモチーフにしたドーナツを考案して発売。それが Twitter などで評判になったとのこと。そこで種類を増やすと同時に、別のフランチャイズ店舗にもレシピを教えるなどして広めていったそうだ。

そうこうするうちに、どうぶつドーナツの宿命であるチョコ コーティングとマッチングしつつ、普通のドーナツとしても美味しい商品を追求したくなってきた。さらに、安全に楽しめる原材料へのこだわりも強くなった。ところが、フランチャイズ店舗としては、どうしても実現の難しい面もある。そこで独立を決意し、2012年6月6日より現在の営業体制に生まれ変わったのだ。

では、いよいよ味見。「キュートすぎて食べられないニャ!」などと言いながら、迷わず「まずは一目惚れした、こねこの『みけ』ね」とガブリ。「食べちゃいたいくらい愛おしい」なんて言葉もあるくらいだから、許してね。

ガブリ!
ガブリ!

柔らかいと思いきや、よい意味で予想が裏切られた。しっとりとサクサクの中間ほどよい歯応え。味わうと、全粒粉ブレンドのきちんと作った甘いお菓子パンにも通ずる美味しさ。卵の味もしっかり感じられる。耳の部分はナッツなのかピスタチオなのか、異なる食感がグッド。

サイズは大きくないが、生地とデコレーションの味がしっかりしていて、お目覚やおやつにぴったり。甘すぎないので万人に好かれるだろう。

もう一つ大きな発見があった。編集部には化学調味料や合成保存料に敏感な者がいるのだが、このドーナツにその種の添加物を全く感じず、「本物なのに、遊び心もあるところが魅力」と感激していた。

順番が逆のようにも思えるが、改めて店舗でいただいたパンフレットを読んでみよう。思った通り、“こだわり素材”が並んでいた。

卵は「卵感を出したい」ことで選んだ平飼い有精卵の「さがみっこ」。この卵は生でも相当美味しいそうで、卵かけごはん用の卵としてとても評価が高い(そうと聞いたからには、次回お取り寄せで試してみよう)。小麦粉は北海道産100%の小麦粉と全粒粉のブレンド。米粉は近畿のササニシキ米粉。塩は沖縄県の糸満沖合 200m から取水した海水だけで作った自然塩。保存料、添加物を使わず、国産の有機食材を厳選している。可愛いだけじゃなく、安心して美味しさを楽しめるのだ。

動物の種類は現在20種類弱。デコレーションをしていないプレーン タイプのもの、ドーナツ シュガーやきな粉をまぶしたものなど、シンプルな味も20種類ほどある。店頭には、「こねこの『みけ』」やプレーン タイプといった定番品を毎日並べるほか、曜日ごとに種類を変えて16種類から18種類を用意している。

「こねこの『みけ』」は、細部までこだわって作ってあって、とにかく可愛い。見た目で楽しめるから、お土産に良いだろう。目の形はいろいろで、どれを選ぼうか迷ってしまう。

定番の「こねこの『みけ』」
定番の「こねこの『みけ』」

あるぱかのチャーム ポイントは、キラキラ輝くつぶらな瞳、エクステを付けたようなまつ毛、モジャモジャの前髪。鼻の部分も立体的で本当にリアルの一言につきる。こちらも目の形がいろいろ。白あるぱかさんもいる。

「あるぱか(茶)」
「あるぱか(茶)」

そして、見慣れたデザインのぱんだ。だが、あれ? なぜか1匹まゆ毛が。実在しない顔になってしまったが、可愛いから許せてしまう。ちなみに、あるぱかとぱんだはドーナツの穴の部分に丸ドーナツが入ったデザインのうえ、ぱんだはチョコの耳付きでお得感が高い。

「新・ぱんだちゃん」
「新・ぱんだちゃん」

ほかにも、うさぎ、かえる、柴犬、あざらし、ぶたなどがある。これで飽き足らなければ、自分好みの動物のデザインを頼んでみよう。お店の方によると、これまで注文を受けたなかには、ウーパールーパーやクジャクバトといった変わったものもあったそうな。

オーダー ドーナツの「クジャクバト」
オーダー ドーナツの「クジャクバト」

既存デザインのねこの場合でも、自分で飼っている猫の柄に合わせたデザインも可能だ。動物はおろか、検索大手の某企業が会社のロゴをこちらのドーナツで作った例もあるらしい。

単品ドーナツをデザインするだけでなく、誕生日ケーキ風にドーナツを組み合わせることもできる。しっかりしていて壊れにくく、生クリームを使っていないので、これからの暑い時期も持ち歩きやすいからお薦めだ。

誕生日ケーキ風デコレーション
誕生日ケーキ風デコレーション

ドーナツだけでこれほど長い記事になるとは思わなかった。それも、可愛いさ、美味しさ、安心の三拍子が揃った商品の魅力によるものだろう。また買いにくるよ、ブレーメン通り商店街!そうそう、店舗に買いに行けなくてもご安心を。通信販売もできるそうだ。

ブレーメン通り商店街
ブレーメン通り商店街