たまちゃんの「にっこり寿司」ってご存知ですか?海苔とお米をはじめ、食べられる材料だけを使って作る、まるで絵画みたいな巻き寿司なんです!この “巻き寿司アート” を生み出したのが、たまちゃんこと清田貴代(きよたたかよ)さん。イラストレーターと巻き寿司アーティスト、2足のわらじを履く凄腕お姉さんです。

食べるのがもったいない...!
食べるのがもったいない...!

こんな素敵な巻き寿司が作れたら、きっとモテるに違いない。そう確信した筆者は、たまちゃん著「Smiling Sushi Roll(スマイリング スシ ロール)」(リトルモア発行)を入手。たまちゃんの代表作のひとつでもある「こころの叫び寿司」づくりにチャレンジしてみることに!


この巻き寿司、かの有名なムンクの「叫び」がモチーフ。ムンクの生誕150周年を記念してノルウェー観光局が開催した企画で2位に入賞したという、れっきとした“公認オマージュ作品”なんですって。すごいぞ、たまちゃん。

これがお手本。うまくできるかな?
これがお手本。うまくできるかな?

■まずは材料を集めよう

いろいろと複雑な準備が必要なのかな、と思っていたのですが、材料は意外にもシンプル。ご飯(酢飯)、海苔、ご飯に色を付けるための黒ゴマ、ゆかり、ケチャップ、それから「目」の部分になるニンジンを細く切ったもの、「鼻の穴」になるお蕎麦です。

本来なら目には山ごぼう、鼻の穴にはいかすみパスタを使うのですが、どちらも最寄りのスーパーで見つからなかったため、筆者の独断により代用品を用意した次第であります。

ニンジンを細くカットするのに時間を要した
ニンジンを細くカットするのに時間を要した

そして忘れちゃいけないのがお寿司をロールする「巻きす」。これがないと巻けませんからね!筆者もちゃんと実家から持ってきましたよ~。

■ご飯に色を付けていく

叫び寿司には、3色のご飯を使います。ということで色を付けていくわけですが、用意した酢飯を、だいたい3:2:1の割合でオレンジ(ケチャップ):白(そのまま):黒(黒ゴマ&ゆかり)に分けるのがいいそう。

色をつけるのも、食べもので
色をつけるのも、食べもので

■それぞれのパーツを巻いていく

叫び寿司はいくつかのパーツに分かれています。背景、顔、口、手のパーツをそれぞれ巻いていくわけです。本によると、どうやら内側の小さなパーツから先に巻いて、どんどん組み合わせていくみたい。よし、やってみよう!

まずは、口から。小さく切った海苔にちょっとだけ白いご飯をのせて、ぎゅぎゅっと巻きます。

小さく切った海苔にご飯をのせて
小さく切った海苔にご飯をのせて

ぎゅっと巻く
ぎゅっと巻く

ふう...できた!
ふう...できた!

続いて、顔を巻いていきます。海苔に白いご飯をのせ、目になるニンジンと鼻の穴になるお蕎麦、先ほど巻いたばかりの口を、よきところに配置して...ぐるっと!ちょっと真ん中がへこんだ、あの顔の形になるように、ぎゅっと押さえます。

目をのせ
目をのせ

口をのせ
口をのせ

叫んでる人の顔の形に...巻くっ
叫んでる人の顔の形に...巻くっ

さて、最後に手の部分を巻いていきますよ。海苔を長めにつなぎ合わせて、中央にご飯をのせます。白、黒、白と、川の字のように3色に。海苔の両端を中心に向かって折りたたみ、半分にカットすれば両手の出来あがり!

海苔の両端を折りたたんで
海苔の両端を折りたたんで

 
それを半分にカット!
それを半分にカット!

■顔パーツと手パーツを組み合わせて巻く

顔と手のパーツが出来あがったところで、いよいよ2つを合体させて巻いていきます。大き目につなげた海苔を巻きすの上に広げ、オレンジ色のご飯、顔、手をのせて、巻きます!!

いっけええぇぇぇ
いっけええぇぇぇ


ぇぇぇぇぇ
ぇぇぇぇぇ

 
ぇぇぇぇっ...!
ぇぇぇぇっ...!

 
巻きすを開いてみると...あらまーっ!いびつな叫び顔が現れたじゃないの!
 
顔でっこぼこ
顔でっこぼこ

■切ってみる

さあ、ついに緊張と興奮の瞬間がやってきました。巻き寿司に包丁を入れてみますよ!切ればきれいに顔も出てくるはず...!

ドキドキ...
ドキドキ...

ドキドキ…!
ドキドキ…!

 
ぺろりん
ぺろりん

......ッ出ましたーーー!!! ああ、何だか情けない表情。お米粒のあいだがちょっとゆるく、巻く力が弱かった感が否めないですが、一応顔には見える...よね!?

目が光ってる...
目が光ってる...

ムンクの「叫び」って不気味な雰囲気を醸し出す絵だったはずなのですが、筆者の叫び寿司を見た編集部スタッフからは「全然怖くない」「小学校2年生ぐらいの子どもが万歳してるみたい」という評価をいただきました。ありがとうございます。

右がお手本。確かにちょっとアレだが...
右がお手本。確かにちょっとアレだが...

一方、カットしてお皿に並べられた大量の叫び寿司を見て、「たくさんいると怖い」とおびえるスタッフも。

確かにちょっと迫ってくる感はあるね
確かにちょっと迫ってくる感はあるね

■カンタンなオリジナル作品にもチャレンジ

何を隠そう本日5月15日は、えん食べ2周年記念日!ということで、数字の「2」をオリジナルで作ってみたんだけどどうかな?

我ながら蛇にしか見えない
我ながら蛇にしか見えない

さんざん記念写真を撮ったあとは、編集部スタッフみんなで美味しくいただきました。全部残すところなく食べられるので気持ちがいいですね!しかも、ケチャップご飯と黒ゴマ&ゆかりご飯が意外にも合うという驚きの発見もありました。

作る人も、食べる人も思わず “にっこり” してしまう「にっこり寿司」。おうちパーティーや、ピクニックでお弁当を開いたときにひょっこり出てきたら、みんなが笑顔になること間違いなしですね!