あまりにベトナム料理への想いが募りすぎたのか、ランチを食べようとふらりと外へ出て、気が付いたらベトナム料理店「サンフラワー」の入口に立っていた!なんてこった!無意識に体がベトナム料理屋を探していたようだ!
「サンフラワー」は、五反田駅から徒歩5分のところにある。知る人ぞ知る人気店で、五反田近辺に詳しい者なら誰もが知っているとか、いないとか。
店内は、まさにホーチミンのレストランの内装とそっくり!BGM に流れているのもベトナム歌謡曲のようで、そのメロディーの隙間からは時々店員さんたちのベトナム語での会話が聞こえてくる。なかなかのベトナム情緒だ。
今回筆者は、ベトナムで食べられなかった「ブン麺」のランチセットメニューの中から「ブンマン(鶏肉のブン麺)」を注文した。なお、ランチメニューには他にも、ごはんメニューやフォー麺メニューがある。
ほどなくして、コース料理かと思うほど豪華なランチセットが筆者のテーブルに到着!ブンマンに加え、ベトナム風チャーハン(小)、生春巻き、そしてベトナムコーヒーまで付いている。これで950円とは...お得すぎるぜ!!
どれもおいしそうだが、まずはやはりブンマンからいただこう。スープをひとくち飲んでみると...鶏のダシが染み出たあっさりとした味わいだ!にゅうめんのような柔らかめの細麺ともよく合っている。うまいぞ!!
ごろごろとのっかっているチキンと鶏肉だんごは、弾力があってプリップリ!噛めば噛むほど鶏の旨みが口の中に広がっていく。メンマ、もやし、玉ねぎなど、たっぷり入った野菜はシャキシャキと食感もいい。そして、後味をピリッと引き締めるショウガに、東南アジアの風を運ぶパクチー。ああ、たまらないよ...
ちょっと味を変えたいときには、テーブルに置いてあるチリソースをワンスプーン入れてみるとよい。辛味がスープにメリハリを加え、ますます食欲を刺激してくる。
続いて、セットのチャーハンをいただく。“サイドメニュー” と思ってナメてかかってはいけない。これが、度肝を抜かれるほど美味いのだ!
ご飯はパラパラというよりは、モチモチとした食感。いり卵やミンチ、ネギなどに加え、細かく刻んだ唐辛子と思われるピリ辛なものが入っている。味付けは濃い目だが、塩味ではなくダシの旨み(海鮮系だろうか?)が強いので、とにかくおいしい。ブンマンがあっさり味なので、うまくバランスが取れている。
そしてもう一つ。甘辛いスイートチリソースにつけて食べる、生春巻き。もちっとした皮の中に、水菜やレタス、エビなどの具材がぎっしりと包まれていて食べごたえ満点!ソースはほんのりナンプラーが香り、独特の味わいを演出している。
すべて完食、120%満足だ。もう一度言うが、このお味とボリュームで、食後のコーヒーも付いて950円って、破格すぎる。
食後のコーヒーをいただいたら、ベトナムでは一度も言えなかった「カムオン(=ありがとう)」をそっと心の中でつぶやき、お店を後にした。カムオン、サンフラワー。また来るよ。