だがそんな心配も、これさえあれば、もうしなくて済むかもしれない――。
中国・北京大学の研究者たちにより、“色の変化” で鮮度を見分けることができる「Smart Tags(スマートタグ)」が開発されたそうだ。米国メディア CBS News が伝えている。
スマートタグは、ほんの小指の爪ほどの、小さな小さなジェル状シール。だが、あなどることなかれ。このタグをパッケージに貼り付けておくだけで、封を開けなくてもその食品が腐っているかどうかを判別してくれるというのだ。
同メディアによると、スマートタグが赤または濃いオレンジの場合、その食品は新鮮な状態。だが時間が経つにつれ、タグの色はオレンジ、黄色、そして緑へと変わっていく。完全に緑色になったら、その食品は “100% 腐った状態” ということらしい。
たとえば、賞味期間が14日間の牛乳があるとする。貼り付けたスマートタグの色が赤からオレンジに変わったら、その牛乳はあとおよそ7日間の賞味期間がある、ということになるそうだ。
食べ物から飲み物、さらに薬剤にいたるまで、その鮮度を見分けるというこのスマートタグは、米テキサスで行われたイベント American Chemical Society's National Meeting in Dallas にて3月17日に発表され、早くも注目を浴びているようだ。
確かにこれなら鮮度が一目でわかるので、まとめ買いした食品も無駄にすることなく使い切ることができそう。だが、これがあるからといって不必要なものまで買って冷蔵庫の肥やしにしてしまうのは本末転倒だ。
食料品は見境なく買いだめるのではなく、必要な分だけ買うことが、結局は一番の “安上がり” なのかもしれない。
※画像、動画の出典はすべて American Chemical Society 公式 Youtube チャンネル。