忙しい主婦や一人暮らしの独身貴族の味方、「冷凍食品」。今日は時間がないから、料理をするのが面倒だから、そんなときはつい冷凍食品に頼りがちだ。

この冷凍食品、実は意外にも栄養価が高いという研究結果が報告された。


調理も簡単だから、つい頼っちゃいますよね
調理も簡単だから、つい頼っちゃいますよね

冷凍の野菜や果物は、生の野菜や果物よりも栄養価が高い可能性があることが、米大学 University of Georgia の研究により明らかになった。米国メディア Athens Banner Herald が伝えている。

同メディアによると、同大学の研究チームは、8種の野菜・果物に含まれるある種のビタミンとミネラルに注目し実験を行った。8種の野菜・果物とは、ブルーベリー、いちご、ブロッコリー、青豆、とうもろこし、ほうれん草、カリフラワー、そしてグリーンピース。これらの食材を生と冷凍で比較するため、生野菜・果物は購入後に家庭用冷蔵庫で5日間保管。その後、栄養価を調べて冷凍処理された同じ食材と比較した。すると、いくつかの野菜や果物は、5日間冷蔵庫内で保管された生のものよりも、冷凍の方がビタミン A と C、および葉酸塩の含有量が高いことがわかったそうだ。

冷蔵庫の中に放置している野菜、ありませんか?
冷蔵庫の中に放置している野菜、ありませんか?

同大学の準教授 Ronald Pegg 氏によると、野菜や果物に含まれるビタミンなどの栄養素は、収穫後から徐々に減ってくる。そのため、購入してから食べるまで数日間保管しておくことを考えると、冷凍の野菜や果物の方が生のそれらよりも高い栄養価を含んでいる可能性があるそうだ。

同氏は、このように述べている。

「野菜や果物は “生き物” だ。呼吸もするし、年もとる。(中略) “冷凍” は、自然の “停止ボタン” 。保管しているあいだも、新鮮な野菜と同じように栄養素を維持してくれる」