誰もが知っているであろう、青い上着のうさぎ「ピーターラビット」。その生誕120周年を記念した「ピーターラビット in GINZA~絵手紙120周年~」が、銀座 ソニービルで10月1日から開催されています。

「ピーターのおとうさん」が話題に
「ピーターのおとうさん」が話題に

作者のビアトリクス・ポターさんや、絵本『ピーターラビットのおはなし』などにまつわる展示や、様々なイベントが企画されているのですが、関連企画として同ビル1階のパブ カーディナルで開催されている「ピーターラビット オフィシャルカフェ」が、ちょっとした話題になっています。


同企画のメニュー紹介のページ。イギリスの伝統料理が並ぶなか、ふと飛び込んでくる「ピーターのおとうさん」の文字…え、おとうさん!?
 
メニューをよく見ると…  (画像:パブ・カーディナル)
メニューをよく見ると…
(画像:パブ・カーディナル)

そう、販売されているのは“うさぎ肉のパイ包み”。「ピーターのおとうさん?(うさぎのパイ包み)」という、何とも言えないメニュー名がつけられています。

このメニューは、おとうさんが“パイにされてしまった”という『ピーターラビットのおはなし』の一節にもとづいたもの。物語には、おかあさんが子どもたちに、“おとうさんはマグレガーのおくさんにパイにされてしまった”から、彼の畑にだけは行ってはだめだと言い聞かせるシーンが描かれています。

インターネット上では、このメニューに対して、“ブラックジョークじゃないの?” “涙が出てきた…”といったコメントが寄せられている一方、“原作に対して忠実”という声も。でも圧倒的に多いのは、“食べてみたい”というコメントです。確かに、現代の日本ではうさぎ肉を食べる機会ってそうそう無いですよね。

また、あわせて話題となっているのが、ピーターラビット公式 Web サイト(日本語版)にあるキャラクター紹介ページ。ここに、おとうさんが『パイの姿』で紹介されているのです。残酷だとか悲しいだとか、さまざまな受け取り方はあるようですが、おとうさんやマグレガーさんにまつわるストーリーは、ポターさんの自然に対する思いの表れでもあります。興味を持った方は、ぜひお話を読んでみて下さい。
 
おとうさんも掲載されているキャラクター紹介ページ  (画像:ピーターラビット公式 Web サイト)
おとうさんも掲載されているキャラクター紹介ページ
(画像:ピーターラビット公式 Web サイト)

「ピーターラビット in GINZA~絵手紙120周年~」は、10月14日まで。入場は無料です。『おとうさん』というメニュー名はともかく、食や自然について考えるきっかけとなるかもしれません。

イベントの詳細は、ピーターラビット 公式 Web サイトのイベント情報ページなどから。