スペインで7月18日、ビール早飲み祭りで優勝した45歳の男性が死亡した。スペインの英語メディア The Local が伝えている。


同メディアによれば、スペインのムルシア州で開催されたビール早飲み祭りに参加した Joaquin Alcaraz Gracia さんが、優勝を決めた直後に嘔吐し始めたという。現場に居合わせた Antonio Alcaraz さんは、その時の現場の様子を地元スペインの新聞に対して次のように語っている。


「Gracia さんは、祭りで6リットルのビールを飲み優勝した。トロフィーを受け取ったとき、彼はそれを高々と持ち上げて見せた。そのとき、彼は元気そうだった。だがその後吐き始め、嘔吐はいつまでたっても止まらなかった」

やはり現場に居合わせた Pedro Rodriguez さんは地元紙に対し、吐き始めた後の Gracia さんの様子を説明している。

「Gracia さんは大量に嘔吐したが、私は彼のそばに10分ほど座っていた。やがて彼は眠りに落ち、いびきをかき始めた」

だが Gracia 氏は眠りに落ちたわけではなかった。救急隊員が到着したとき、Gracia さんはすでに心停止状態だったのだ。

彼が搬送された病院の職員は、Gracia さんの様子を次のように説明している。

「救急救命センターに到着したとき、Gracia さんのバイタルサインはとても弱かった」

ほどなく、Gracia さんは亡くなった。死因はまだ明らかにされていない。

ビール早飲み祭りのルールはとてもシンプルだ。参加者は、1リットルグラスに注がれたビールを飲む。20分間で最も多くのビールを飲んだ参加者が優勝となる。

だが6リットルのビールは、 Gracia さんの体には負担が大きすぎたのかもしれない。救急隊員は Gracia さんの体が「(祭りに参加するには)太りすぎだった」と述べている。

地元の当局は、ビール早のみ祭りには長い伝統があるとしながらも、当面は祭りの開催を見送ると述べ、3日間の服喪を宣言した。