では、ソフトクリームとしょうゆを合わせると…どんな味になるのでしょうか？
そんな未知の味を試せる場所があります。千葉県にあるキッコーマンの「もの知りしょうゆ館」では、しょうゆの製造工場を見学できる上に、「しょうゆソフトクリーム」を食べられるのだとか。それはぜひとも行ってみたい！食べてみたい！
ソフトクリームとしょうゆを合わせると…どんな味？
興味をもったら、すぐに行動！早速、もの知りしょうゆ館へ出かけてきました。
■ もの知りしょうゆ館に到着
取材の日は晴天で、最高気温は24度。ソフトクリームを食べるにはぴったりの暑さです。東武野田線に乗り「野田市駅」に到着。徒歩3分ほどのもの知りしょうゆ館に向かいます。
巨大な設備にキッコーマンのロゴが
■ 盛り沢山の工場見学
見学用の建物に入ると、広いホールに案内されました。お客さんは合計20人ほど。3歳から6歳くらいのお子さんと一緒の家族連れが目立ちます。
子どももしょうゆの世界に興味津々
まずは、しょうゆの基礎知識をビデオで学習した後に、工場見学がスタート。ガイドさんから設備の説明を受けながら、しょうゆの製造過程を見ていきます。大豆と小麦、塩というシンプルな材料が時間と共に姿を変えていく様子には、大人も子どもも見入っていました。さて、この工場ではなんと、300t もの大豆を数日で使い切るそうです。それだけたくさん製造すると、廃棄物が心配になりますが大丈夫！製造過程で出たしょうゆ粕やしょうゆ油は家畜の飼料や燃料に再利用しており、環境への配慮も万全のようです。
盛り沢山の工場見学が終了した後は記念に、新商品の「しぼりたて生しょうゆ」と「旨粒しょうゆ」をいただきました。見学は無料なのに、こんな目新しいプレゼントまでいただくとは、キッコーマンさん、太っ腹です！
記念品の「しぼりたて生しょうゆ」と「旨粒しょうゆ」
■ しょうゆソフトクリームを食べる
見学終了後は、施設内の「まめカフェ」へ。ここでは、3種類のしょうゆを無料で食べ比べることができます。商品によって少しずつ塩気や風味が異なるしょうゆ。メニューや体調に合わせて使い分けると、毎日の料理がもっと楽しくなりそうです。
まずは3種類のしょうゆの違いを体験
しょうゆを食べ比べた後は、お目当ての「しょうゆソフトクリーム」を購入しました。手にしてみると、想像に反してかなり色白です。こんなに白くて、しょうゆの味はするのでしょうか？口にすると、塩辛さは感じない濃厚な味わい。発酵食品（＝しょうゆ）の酸味のせいか、ヨーグルトを食べている気分になります。ソフトクリームとしょうゆを合わせれば、ヨーグルト味。意外な結果ですが、この不思議な味わいは試してみる価値ありです！
ソフトクリームとしょうゆを合わせると…ヨーグルト味でした！
その他にも、豚汁やうどんなどの軽食を注文できるので、軽めのランチを済ませるのも良さそうです。せんべいを焼く体験もでき、親子が仲良く、膨らむせんべいと香ばしいしょうゆの匂いを楽しんでいました。
豚汁やうどんも食べることができます
せんべいを焼く子どもとお母さんたち
■ 74年の歴史をもつ「御用蔵」
しょうゆソフトクリームを食べたし、では帰りましょう！と言いたいところですが、実はまだ、見るべきものが残っています。宮内庁に納めるしょうゆを醸造している「御用蔵」という建物です。
宮内庁に納めるしょうゆを醸造する御用蔵
伝統的な家屋に見える御用蔵ですが、中は鮮やかな朱色の、モダンでかっこいいデザイン。ここでは伝統的なしょうゆ醸造技術など、貴重な資料や展示品を見ることができます。御用蔵の建設は、74年前の昭和14年までさかのぼるとのこと。一大ブランド、キッコーマンの長い歴史を改めて感じます。
鮮やかな朱色を使った内装
貴重な資料や展示品を見ることができます
■ 補足：もの知りしょうゆ館では願いごとが叶う!?
さて、警備員さんに聞いた話によると、この場所にはご利益があるのだとか。「御用蔵には、松、竹、梅が植えられているでしょう。『松竹梅』で、おめでたい意味を込めてあるんだよ。この前見学に来た学生さんは、ここで拝んでいったら、無事に就職が決まったんだって」
敷地内にある立派なしだれ梅
実は「パワースポット」でもあったもの知りしょうゆ館。これから見学される方は、しょうゆソフトクリームを堪能すると共に、大事なお願いごともしていきましょう！
